ホジェリオ・ボントリン

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ホジェリオ・ボントリン[1]
本名 ホジェリオ・ハーブ・ボントリン
(Rogério Raab Bontorin)
生年月日 (1992-04-25) 1992年4月25日(32歳)
出身地 ブラジルの旗 ブラジル
パラナ州アドリアノーポリス
通称 密林の大蛇
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
身長 165 cm (5 ft 5 in)
体重 61 kg (134 lb)
階級 フライ級
バンタム級
リーチ 170 cm (67 in)
スタンス オーソドックス
拠点 ブラジルの旗 ブラジル
パラナ州アドリアノーポリス
チーム ジレ・ヒベイロ・チーム
チーム・ノグチ
ランク ブラジリアン柔術 (黒帯)
現役期間 2013年 -
総合格闘技記録
試合数23
勝利16
ノックアウト3
タップアウト11
判定2
敗戦5
ノックアウト2
タップアウト1
判定2
無効試合2
その他
総合格闘技記録 - SHERDOG
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ホジェリオ・ボントリンRogério Bontorin1992年4月25日 - )は、ブラジル男性総合格闘家パラナ州アドリアノーポリス出身。ジレ・ヒベイロ・チーム/チーム・ノグチ所属。

来歴[編集]

家族が営む農場で働き、18歳から喧嘩の延長で総合格闘技のトレーニングを始めた。また、アマチュア時代はボクシングムエタイの州王者にも輝いた。

2013年4月に、ブラジルのローカルプロモーションGCFでプロ総合格闘技デビューすると1R終盤にリアネイキッドチョークで一本勝ち。その後16年7月まで10連勝を飾る。

2017年10月29日、Grandslam 6で田中路教とバンタム級契約で対戦するも、3Rにリアネイキドチョークによる一本負けとなり、プロ初黒星を喫した。

2018年8月10日、Dana White's Contender Series Brazil 1でグスタヴォ・ガブリエル・シウバと対戦し、リアネイキドチョークで2R一本勝ち。この勝利により、UFCとの契約権を獲得した。

UFC[編集]

2019年2月2日、UFC初出場となったUFC Fight Night: Assunção vs. Moraes 2でフライ級ランキング11位のマゴメド・ビブラトフと対戦し、2-1の判定勝ち。

2019年8月10日、UFC Fight Night: Shevchenko vs. Carmouche 2でフライ級ランキング14位のハウリアン・パイバと対戦し、ドクターストップで1RTKO勝ち。

2020年2月15日、UFC Fight Night: Anderson vs. Błachowicz 2レイ・ボーグと対戦し、0-3の判定負け。この試合はボーグが体重を作れずフライ級のリミット体重をオーバーしたため、キャッチウエイトで行われた。

2021年3月6日、UFC 259でフライ級ランキング8位のカイ・カラ=フランスと対戦し、グラウンドで何度もリアネイキドチョークを極めかけるなど試合を優勢に勧めていたが、立ち上がった直後に右ストレートで逆転の1RTKO負けを喫した。

2021年5月15日、UFC 262でフライ級ランキング8位のマット・シュネルと対戦し、3-0の判定勝ち。なお、この試合はボントリンの体重超過により137ポンド契約で行われた。

2021年9月29日、米国アンチドーピング機関(USADA)が5月1日に実施した抜き打ちドーピング検査でボントリンから利尿剤のヒドロクロロチアジド(HCTZ)の陽性反応が出たため、ボントリンは抜き打ちドーピング検査が実施された時に使用していたブラジルの調剤薬局で購入した2つのサプリメントをUSADAに提出し、分析の結果、成分表示ラベルにHCTZが記載されていないにもかかわらず、サプリメント内にHCTZが含まれていた汚染サプリメントであったことが判明した。そのためUSADAはボントリンに1年間の出場停止を短縮し3カ月の出場停止を科した。シュネル戦の試合結果はボントリン勝利からノーコンテストに変更された[2][3]

2022年1月15日、UFC on ESPN: Kattar vs. Chikadzeでフライ級ランキング5位のブランドン・ロイバルと対戦し、1-2の判定負け。

2022年6月12日、UFC 275マネル・ケイプと対戦予定だったが、ボントリンは減量中に腎臓に問題が出たため試合の前日に欠場が決まった[4]。これを最後にUFCを離脱。UFC在籍時の最高ランキングはフライ級7位であった[5]

RIZIN[編集]

2022年12月31日、RIZIN初出場となるRIZIN.40元谷友貴と対戦し、2Rに右膝蹴りでKO負けを喫した[6][補足映像 1]

2023年10月1日、RIZIN LANDMARK 6村元友太郎と対戦し、3R判定勝ち。

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
23 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
17 3 11 3 0 0 2
5 2 1 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
村元友太郎 5分3R終了 判定3-0 RIZIN LANDMARK 6 2023年10月1日
× 元谷友貴 2R 2:56 KO(右膝蹴り) RIZIN.40 2022年12月31日
× ブランドン・ロイバル 5分3R終了 判定1-2 UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze 2022年1月15日
マット・シュネル ノーコンテスト UFC 262: Oliveira vs. Chandler 2021年5月15日
× カイ・カラ=フランス 1R 4:55 KO(右ストレート) UFC 259: Błachowicz vs. Adesanya 2021年3月6日
× レイ・ボーグ 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Anderson vs. Błachowicz 2 2020年2月15日
ハウリアン・パイバ 1R 2:56 TKO(ドクターストップ) UFC Fight Night: Shevchenko vs. Carmouche 2 2019年8月10日
マゴメド・ビブラトフ 5分3R終了 判定2-1 UFC Fight Night: Assunção vs. Moraes 2 2019年2月2日
グスタヴォ・ガブリエル・シウバ 2R 4:37 リアネイキドチョーク Dana White's Contender Series Brazil 1 2018年8月10日
パウロ・セザール・カルドソ 3R 2:46 TKO(肘打ち連打) Imortal FC 8 2018年4月7日
× 田中路教 3R 2:27 リアネイキドチョーク Grandslam 6 2017年10月29日
リルデシ・リマ・ディアス 1R 0:48 TKO(右フック→パウンド) Katana Fight: Gold Edition 2017年8月5日
ジョン・オリバー 1R 3:00 リアネイキドチョーク Brave 3: Battle in Brazil 2017年3月18日
春日井健士 1R 2:19 ノーコンテスト(ボントリンの体重超過)[注釈 1] PANCRASE 283 2016年12月18日
クリスティアーノ・ソウザ 1R 2:05 腕ひしぎ十字固め Imortal FC 5 2016年7月23日
イヴォネイ・プリドニク 2R 1:06 腕ひしぎ十字固め Imortal FC 5 2016年7月23日
イスラエル・シウバ・リマ 1R 1:20 ヒールフック XFC International 11 2015年9月19日
カーリソン・ディエゴ・オリベイラ・ドス・サントス 2R 4:06 リアネイキドチョーク Curitiba Fight Pro 3 2015年5月17日
ジェニウソン・ラセルダ 1R 1:27 リアネイキドチョーク Striker's House Cup 38 2014年6月28日
ジェファーソン・ギエルメ・ペレイラ 1R 3:51 リアネイキドチョーク Power Fight Extreme 11 2014年5月17日
カルロス・ドゥ・アマラル 1R リアネイキドチョーク Curitiba Fight Pro 2014年2月22日
ジョナサン・イナシオ 5分3R終了 判定3-0 Gladiator Combat Fight 3 2013年8月18日
クレバーソン・ルイス・カンディド 2R 1:12 リアネイキドチョーク treme Fisiomaq Combat 2013年6月8日
ジェニウソン・ラセルダ 1R 4:30 リアネイキドチョーク Gladiator Combat Fight 2013年4月6日

表彰[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ボントリンが一本勝ちを収めたが、体重超過によりノーコンテスト裁定となった

出典[編集]

試合映像[編集]


補足映像[編集]

  1. ^ 【番組】RIZIN CONFESSIONS #117(※試合映像&元谷友貴とホジェリオ・ボントリンによる試合振り返りドキュメンタリー番組)』RIZIN公式YouTubeチャンネル、2022年https://www.youtube.com/watch?v=H5qxcwYqLkA 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]