ダノンゴーゴー
ダノンゴーゴー | ||||||
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第13回NHKマイルCパドック(2008年5月11日) | ||||||
欧字表記 | Danon Go Go[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 栗毛[1] | |||||
生誕 | 2005年3月13日[1] | |||||
死没 | 2023年6月9日(18歳没) | |||||
抹消日 | 2010年6月30日(中央) | |||||
父 | アルデバランII[1] | |||||
母 | Potrinner[1] | |||||
母の父 | Potrillazo[1] | |||||
生国 | アメリカ合衆国[1] | |||||
生産者 | Jayeff B Stables & Reynolds Bell Jr.[1] | |||||
馬主 | (株)ダノックス[1] | |||||
調教師 | 橋口弘次郎(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 9戦3勝[1] | |||||
獲得賞金 | 8908万0000円[1] | |||||
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ダノンゴーゴー(欧字名:Danon Go Go、2005年3月13日 - 2023年6月9日)は、アメリカ合衆国で生産された日本の競走馬、種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2008年のファルコンステークス。
経歴
[編集]デビュー前
[編集]2007年4月に開催されたキーンランド2歳トレーニングセールにて吉田勝己に40万ドル(約4800万円)で落札された[2]。馬名の由来は冠名ダノン+ 「行け行け」[3][4]。「行け行け」と叫びたくなるような活気ある走りをするように願いをこめて名づけられた[3][4]。
競走馬時代
[編集]2007年11月3日、デビュー戦を勝利で飾る[5]。その後惜敗を続けていたが、2008年2月16日に2勝目をマーク[6]。3月15日、中京競馬場で行われたファルコンステークスに出走[7][8]。道中は後方を進み、第4コーナー地点で出走18頭中15番手からゴールまで300メートル足らない直線コースで、小倉2歳ステークス勝ち馬マルブツイースター、フェアリーステークス勝ち馬ルルパンブルーなどをまとめて差し切り、自身、馬主のダノックスともに重賞初制覇を果たした[7][8][9]。しかし続くニュージーランドトロフィーでは、前走同様に後方から進むが差し切れず、結果は7着だった。初のGI (JpnI) 出走となったNHKマイルカップでは、スタート直後にダッシュがつかず最後方からの競馬となってしまったが、東京競馬場の長い直線を最後追い上げ3着に入った[10][11]。レース後は放牧に出され、8月20日に帰厩。セントウルステークスからスプリンターズステークスを目標に調整されていたが[12]、屈腱炎を発症してしまい[9][13]、ふたたび休養することとなった。
約2年の長期休養を終えて2010年5月30日の鞍馬ステークスで復帰したが、見せ場なく12着と大敗[9][14]。6月23日の調教で屈腱炎を再発したため、6月30日付けでJRAの登録を抹消して[3][15][16][17][18]、現役を引退した。
引退後
[編集]ノーザンホースパークで乗馬となる予定であったが[3][15][17]、熊本県の村山牧場(後のストームファーム)で種牡馬となった[4][9][16][18][19]。
2020年に種牡馬を引退。種牡馬引退後は高知県土佐清水市のあしずりダディー牧場で功労馬となり余生を送っていたが[20]、2023年6月9日、死亡した[21]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[22]およびJBISサーチ[23]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2007.11. 3 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1200m(良) | 12 | 2 | 2 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:09.4(33.3) | -0.2 | 安藤勝己 | 55 | (デビルズコーナー) | 466 | |
12. 1 | 阪神 | 千両賞 | 500万下 | 芝1600m(良) | 12 | 7 | 10 | 1.5 (1人) | 3着 | 1:34.3(34.5) | 0.3 | 安藤勝己 | 55 | ロードバリオス | 466 |
12.15 | 阪神 | さざんかS | OP | 芝1400m(良) | 9 | 6 | 6 | 1.4 (1人) | 2着 | 1:22.5(35.2) | 0.0 | M.デムーロ | 55 | マヤノベンケイ | 458 |
2008. 1.19 | 京都 | 3歳500万下 | 芝1600m(良) | 15 | 8 | 15 | 1.5 (1人) | 3着 | 1:35.8(35.7) | 0.3 | 安藤勝己 | 56 | ヴェルザンディ | 460 | |
2.16 | 京都 | 3歳500万下 | 芝1200m(良) | 16 | 3 | 5 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:10.1(33.6) | -0.1 | 安藤勝己 | 56 | (メスナー) | 462 | |
3.15 | 中京 | ファルコンS | JpnIII | 芝1200m(良) | 18 | 5 | 10 | 2.9 (1人) | 1着 | 1:09.0(34.1) | -0.2 | 武豊 | 56 | (マルブツイースター) | 460 |
4.12 | 中山 | NZT | JpnII | 芝1600m(良) | 16 | 6 | 12 | 5.6 (3人) | 7着 | 1:35.4(35.6) | 0.4 | 武豊 | 56 | サトノプログレス | 458 |
5.11 | 東京 | NHKマイルC | JpnI | 芝1600m(稍) | 18 | 7 | 14 | 32.0(14人) | 3着 | 1:34.8(34.2) | 0.6 | 藤岡佑介 | 57 | ディープスカイ | 456 |
2010. 5.30 | 京都 | 鞍馬S | 1600万下 | 芝1200m(良) | 16 | 2 | 3 | 11.3 (5人) | 12着 | 1:09.0(33.2) | 1.0 | 国分恭介 | 57 | スカイノダン | 472 |
血統表
[編集]ダノンゴーゴーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 *アルデバランII 1998 鹿毛 |
父の父 Mr. Prospector1970 鹿毛 |
Raise a Native | Native Dancer | |
Raise You | ||||
Gold Digger | Nashua | |||
Sequence | ||||
父の母 Chimes of Freedom1987 栗毛 |
Private Account | Damascus | ||
Numbered Account | ||||
Aviance | Northfields | |||
Minnie Hauk | ||||
母 Potrinner 1993 黒鹿毛 |
Potrillazo 1982 鹿毛 |
Ahmad | Good Manners | |
Azyade | ||||
Azalee | Tropical Sun | |||
Akinos | ||||
母の母 Chaldee1978 栗毛 |
Banner Sport | Raise a Native | ||
La Dauphine | ||||
Gevar | Right of Way | |||
Zaris | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-u) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Raise a Native3×4=18.75% Nashua4×5=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
- 母のPotrinnerは亜1000ギニーの優勝馬で[6][7]、アルゼンチンの名門牝系出身。
- 半姉にアメリカンオークスでシーザリオの2着に入ったメロールアインダ (Melhor Ainda) がいる[5][6][7]。
- 従姉にJRA重賞3勝のディアデラノビアがいる[6][7]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ダノンゴーゴー(USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2017年2月12日閲覧。
- ^ “吉田勝己氏、ディアデラノビアの従弟を落札”. netkeiba.com. (2007年4月18日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b c d “08年ファルコンS勝ち、ダノンゴーゴーが競走馬登録抹消”. 競馬ラボ. (2010年6月30日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b c “ダノンゴーゴーは熊本で種牡馬に”. 競馬ラボ. (2010年7月3日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b “外国産馬ダノンゴーゴーが差し切り/2歳新馬”. netkeiba.com. (2007年11月3日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b c d “良血外国産馬ダノンゴーゴーが鮮やか差し切り”. netkeiba.com. (2008年2月16日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b c d e “ファルコンS、武豊&ダノンゴーゴーがV”. netkeiba.com. (2008年3月15日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b “11R ファルコンS|2008年3月15日(土)1回中京5日”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b c d “名馬を訪ねて「ダノンゴーゴーを訪ねて〜村山牧場」”. 競走馬のふるさと案内所. 日本軽種馬協会 (2011年2月8日). 2011年7月23日閲覧。
- ^ “NHKマイルC、1番人気ディープスカイが制す”. netkeiba.com. (2008年5月11日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ “NHKマイルC・G1/'08競馬G1プレイバック”. デイリースポーツ. 2017年2月12日閲覧。
- ^ “3歳次走 G1獲りへ「ゴーゴー」!”. スポーツニッポン. (2008年6月18日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ “ダノンゴーゴー 無念の屈腱炎”. スポーツニッポン. (2008年9月5日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ “10R 鞍馬S 1600万下|2010年5月30日(日)4回京都4日”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b “ダノンゴーゴーが登録抹消、乗馬に”. netkeiba.com. (2010年6月30日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b “ダノンゴーゴー号が競走馬登録抹消”. JRAニュース (日本中央競馬会). (2010年). オリジナルの2011年10月25日時点におけるアーカイブ。 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b 谷川善久 (2010年7月4日). “中央競馬ニュース”. Racing Topics. 日本中央競馬会. 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b “ダノンゴーゴー熊本で種牡馬に”. ニュースぷらざ. ケイバブック (2010年7月). 2017年2月12日閲覧。
- ^ “ダノンゴーゴー、乗馬から一転、種牡馬に”. netkeiba.com. (2010年7月3日) 2017年2月12日閲覧。
- ^ “ダノンゴーゴーが種牡馬を引退 高知で余生を過ごす”. netkeiba.com. 2020年5月31日閲覧。
- ^ ダノンゴーゴーの死亡について - 引退名馬 2023年6月9日
- ^ “ダノンゴーゴーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年6月17日閲覧。
- ^ “ダノンゴーゴー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ダノンゴーゴー(USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2017年2月12日閲覧。
- ^ a b c “ダノンゴーゴーの血統表”. netkeiba.com. 2017年2月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- ダノンゴーゴー(USA) - 競走馬のふるさと案内所
- ダノンゴーゴー - 引退名馬(名馬.jp)