スタセリタ
スタセリタ | |
---|---|
現役期間 | 2008年 - 2011年 |
欧字表記 | Stacelita |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2006年4月17日(18歳) |
父 | Monsun |
母 | Soignee |
母の父 | Dashing Blade |
生国 |
フランス (カルヴァドス県) |
生産者 | Alec & Mme.Ghislaine Head |
馬主 |
Ecurie Monastic & M.Schwartz →Martin S.Schwartz |
調教師 |
Jean-Claude Rouget(フランス) →Chad Brown(アメリカ) |
競走成績 | |
生涯成績 | 18戦10勝(総合) |
スタセリタ (Stacelita、2006年4月17日 - ) は、フランスで生産された競走馬である[1][2]。G1競走の勝ち鞍は2009年のサンタラリ賞・ディアヌ賞・ヴェルメイユ賞・2010年のジャンロマネ賞・2011年のビヴァリーD・ステークス・フラワーボウルインビテーショナルステークス。
経歴
[編集]2008年・2009年(2歳・3歳)
[編集]2歳時の2008年10月に競走馬デビュー戦を迎え、フランク・ブロンデルが騎乗してデビュー初戦で初勝利を挙げた。しかしその後はレースに出走せずに2歳を終えた。
3歳となった2009年は、2月にイオリッツ・メンディザバルが騎乗して一般競走を制して2勝目を挙げ、続く3月のロゼデマイ賞(準重賞)はクリストフ・ルメールとのコンビでレースを制しデビュー戦以来3連勝を達成した。そして5月に重賞及びG1競走初挑戦となるサンタラリ賞に引き続きルメールとのコンビで1番人気に支持されて出走し、レースは重馬場のなか2着となったアーティクルレアに6馬身差をつけて圧勝し、無敗の4連勝で重賞及びG1競走初勝利を挙げた[注 1][3]。続く6月のディアヌ賞では圧倒的な1番人気に支持されて出走。レースでは馬なりで2番手につけ、最後の直線で先頭に立つと、2着のタマジルトに4馬身差をつけて圧勝した。休養を挟み、9月のヴェルメイユ賞ではダーレミのクビ差の2位に入線したが、ダーレミが5着に降着となったため繰り上がって優勝、G1競走3連勝となった。しかし、本番の凱旋門賞では7着に敗れ、デビューからの連勝が6でストップした。
2010年(4歳)
[編集]4歳となり、始動戦は5月23日のイスパーン賞に出走したが、ゴルディコヴァの4着に終わった。6月14日のラ・クープに出走し、逃げ切り勝ちを収めた。7月にイギリスに渡り、ナッソーステークスに出走したがミッデイの2着に敗れた。 8月22日のジャンロマネ賞を快勝し、G1競走4勝目を挙げた。10月3日のオペラ賞では1番人気に推されたが惜しくも2着に敗れた。香港へ遠征し、12月12日に行われた香港カップではスノーフェアリーの8着に終わった。
2011年(5歳)
[編集]始動戦のラ・クープで3着ののち、アメリカへ移籍し7月2日に行われたユナイテッドネイションズステークスでは3着に敗れた。8月13日のビヴァリーD・ステークスと10月1日のフラワーボウルインビテーショナルステークスを快勝した。 11月4日のブリーダーズカップ・フィリー&メアターフでは1番人気に推されたがパーフェクトシールの10着に敗れた。そのレースを最後に引退し、繁殖牝馬入りする。
引退後
[編集]繁殖入り当初はイギリスで供用されていたが、2013年にフランケルの仔を受胎した状態で日本に輸出され、社台ファームで繋養される。
2014年に誕生した2番仔のソウルスターリングが2016年の阪神ジュベナイルフィリーズ、2017年の優駿牝馬(オークス)を制している。なお、同馬のGI優勝時の鞍上も母と同じクリストフ・ルメールだった。
2016年に誕生した3番仔のシェーングランツ(父ディープインパクト)が2018年のアルテミスステークスを制している[4]。
生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 管理調教師 | 戦績 | 出典 | |
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初仔 | 2013年 | *サザンスターズ | 牝 | 鹿毛 | Smart Strike | 吉田照哉 | ジョン・ゴスデン | 4戦1勝(繁殖牝馬) 仔にスターズオンアース |
[5][6] |
2番仔 | 2014年 | ソウルスターリング | 牝 | 青鹿毛 | Frankel | (有)社台レースホース | 美浦・藤沢和雄 | 16戦5勝(繁殖牝馬) (GI)阪神JF、優駿牝馬 (GIII)チューリップ賞 |
[7] |
3番仔 | 2016年 | シェーングランツ | 牝 | 青鹿毛 | ディープインパクト | 9戦2勝(繁殖牝馬) (GIII)アルテミスS |
[8] | ||
4番仔 | 2017年 | スパングルドスター | 牝 | 鹿毛 | 美浦・藤沢和雄 →美浦・蛯名正義 |
14戦3勝(繁殖牝馬) | [9] | ||
5番仔 | 2018年 | Sentimental Mambo | 牝 | 鹿毛 | 吉田照哉 | 小林智 | 11戦2勝(繁殖牝馬) | [10][11] | |
6番仔 | 2019年 | スタニングスター | 牝 | 鹿毛 | Frankel | (有)社台レースホース | 栗東・友道康夫 →美浦・田村康仁 |
10戦2勝(引退) | [12] |
7番仔 | 2021年 | シャイニングソード | 牡 | 鹿毛 | 栗東・中内田充正 | 4戦2勝(現役) | [13] | ||
8番仔 | 2022年 | スタージョンムーン | 牝 | 鹿毛 | Kingman | 栗東・須貝尚介 | (デビュー前) | [14] | |
9番仔 | 2023年 | スタセリタの2023 | 牝 | 黒鹿毛 | St Mark's Basilica | 栗東・安田翔伍 | (デビュー前) | [15] |
- 2024年10月4日現在
競走成績
[編集]以下の内容は、Racing Post[1]の情報に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 頭数 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2008.10.20 | サロン・ド・プロヴァンス | エスポワール賞 | 芝1800m | 9 | 1着 | F.ブロンデル | 2馬身 | (Arestos) | |
2009. 2.11 | トゥールーズ | シャトードー賞 | 芝2000m | 3 | 1着 | I.メンディザバル | 2馬身 | (Zilgara) | |
3.14 | サンクルー | ロゼドゥメ賞 | 準重 | 芝2100m | 5 | 1着 | C.ルメール | 4馬身 | (Divine Comedy) |
5.17 | ロンシャン | サンタラリ賞 | G1 | 芝2000m | 7 | 1着 | C.ルメール | 6馬身 | (Article Rare) |
6.14 | シャンティイ | ディアヌ賞 | G1 | 芝2100m | 12 | 1着 | C.ルメール | 4馬身 | (Tamazirte) |
9.13 | ロンシャン | ヴェルメイユ賞 | G1 | 芝2400m | 12 | 1着 | C.ルメール | 短首(繰上) | (Plumania) |
10. 4 | ロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝2400m | 19 | 7着 | C.スミヨン | 16馬身1/2 | Sea the Stars |
2010. | 5.23ロンシャン | イスパーン賞 | G1 | 芝1850m | 8 | 4着 | C.スミヨン | 5馬身 | Goldikova |
6.14 | ロンシャン | ラ・クープ | G3 | 芝2000m | 6 | 1着 | C.スミヨン | 1馬身1/2 | (Court Canibal) |
7.31 | グッドウッド | ナッソーS | G1 | 芝9F192Y | 7 | 2着 | C.スミヨン | 1馬身1/4 | Midday |
8.22 | ドーヴィル | ジャンロマネ賞 | G1 | 芝2000m | 8 | 1着 | C.スミヨン | 頭 | (Antara) |
10. 3 | ロンシャン | オペラ賞 | G1 | 芝2000m | 11 | 2着 | C.スミヨン | 3/4馬身 | Lily of the Valley |
12.12 | 沙田 | 香港カップ | G1 | 芝2000m | 13 | 8着 | C.ルメール | 2馬身3/4 | Snow Fairy |
2011. | 6.13ロンシャン | ラ・クープ | G3 | 芝2000m | 6 | 3着 | C.ルメール | 3馬身1/4 | Cirrus des Aigles |
7. 2 | モンマスパーク | ユナイテッドネイションズS | G1 | 芝11F | 10 | 3着 | J.ブラボ | 1馬身 | Teaks North |
8.13 | アーリントンパーク | ビヴァリーDS | G1 | 芝9.5F | 11 | 1着 | R.ドミンゲス | 1 1/4馬身 | (Dubawi Heights) |
10. 1 | ベルモントパーク | フラワーボウル招待S | G1 | 芝10F | 6 | 1着 | R.ドミンゲス | 2馬身 | (Distorted Legacy) |
11. 4 | チャーチルダウンズ | BCフィリー&メアターフ | G1 | 芝11F | 11 | 10着 | R.ドミンゲス | 5 1/2馬身 | Perfect Shirl |
血統表
[編集]スタセリタの血統ブランドフォード系 / 5代内アウトブリード | (血統表の出典) | |||
父 Monsun 1990 黒鹿毛 |
父の父 Konigsstuhl1976 黒鹿毛 |
Dschingis Khan | Tamerlane | |
Donna Diana | ||||
Konigskronung | Tiepoletto | |||
Kronung | ||||
父の母 Mosella1985 鹿毛 |
Surumu | Literat | ||
Surama | ||||
Monasia | Authi | |||
Monacensia | ||||
母 Soignee 2002 鹿毛 |
Dashing Blade 1987 鹿毛 |
Elegant Air | Shirley Heights | |
Elegant Tern | ||||
Sharp Castan | Sharpen Up | |||
Sultry One | ||||
母の母 Suivez1990 鹿毛 |
Fioravanti | Northern Dancer | ||
Pitasia | ||||
Sea Symphony | Faraway Son | |||
Southern Seas F-No.16-c |
血統背景
[編集]- Sラインと呼ばれるドイツの名門牝系に属する。
- 父モンズーンもドイツの土着血統出身であるため、フランス産馬ながら非常にドイツ色の強い血統である。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ この勝利は、鞍上のルメールにとっては3連覇、ルジェ厩舎にとっては2年ぶり4度目の同競走制覇で、さらにルメールとルジェ厩舎のコンビは前週のプール・デッセ・デ・プーリッシュを制したイルーシヴウェーヴに続く2週連続G1競走制覇、またサンタラリ賞の次の競走であるイスパーン賞をネヴァーオンサンデーで制している。
出典
[編集]- ^ a b “Stacelita | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年4月11日閲覧。
- ^ “スタセリタ(FR)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年4月11日閲覧。
- ^ サンタラリ賞、スタセリタが無傷の4連勝netkeiba.com2009年5月18日閲覧。
- ^ 【アルテミスS】母、姉に続け!シェーングランツが大外強襲Vサンケイスポーツ、2018年10月27日閲覧
- ^ “サザンスターズ(GB)”. JBISサーチ. 2021年5月29日閲覧。
- ^ “Southern Stars | Progeny | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年4月11日閲覧。
- ^ “ソウルスターリング”. JBISサーチ. 2021年5月29日閲覧。
- ^ “シェーングランツ”. JBISサーチ. 2021年5月29日閲覧。
- ^ “スパングルドスター”. JBISサーチ. 2021年5月29日閲覧。
- ^ “Sentimental Mambo(GB)”. JBISサーチ. 2021年5月29日閲覧。
- ^ “Sentimental Mambo | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年4月11日閲覧。
- ^ “スタニングスター(GB)”. JBISサーチ. 2021年5月29日閲覧。
- ^ “シャイニングソード|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年1月12日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年1月10日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. 2024年1月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- Stacelita Horse Pedigree
- 競走馬成績と情報 JBISサーチ、Racing Post