サマーサスピション

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サマーサスピション
SummerSuspicion
1995年3月26日 4歳未勝利
欧字表記 Summer Suspicion [1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 1992年5月27日[1]
死没 不明
サンデーサイレンス[1]
ダイナフェアリー[1]
母の父 ノーザンテースト[1]
生国 日本の旗 日本北海道白老町[1]
生産者 社台ファーム白老[1]
馬主 (有)社台レースホース[1]
調教師 鈴木康弘美浦[1]
競走成績
生涯成績 9戦2勝[1]
獲得賞金 5706万2000円[1]
勝ち鞍
GIII 青葉賞 1995年
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サマーサスピション(欧字名: Summer Suspicion1992年5月27日 - 不明)は、日本競走馬、日本およびニュージーランド種牡馬[1] 。主な勝ち鞍に1995年青葉賞

馬名は、杉山清貴&オメガトライブの楽曲「SUMMER SUSPICION」に由来する。

現役時代[編集]

以下、馬齢は旧表記で表記する。

母が重賞5勝のダイナフェアリーで、父は当時新種牡馬ながらすでにプライムステージが札幌3歳ステークスを制するなど活躍の兆しを見せ始めており、本馬の見栄えのよい馬体もあって緒戦から圧倒的な単勝1番人気に推された。しかし3歳時は2戦して2着、4着に終わった。デビュー戦はのちにNHK杯や七夕賞を制覇するマイネルブリッジにハナ差で敗れており、実力は見せていたものの、腰に不安が出たこともあって休養に入る。

4歳になってダート戦で勝ち上がると、1勝馬ながら青葉賞に出走。6番人気ながら、17番手から直線だけで他馬をごぼう抜きにする勝ち方を見せた。レース後骨折が判明し休養に入ることになったが、青葉賞の勝ち時計2分25秒8は、タヤスツヨシ東京優駿(日本ダービー)の勝ちタイムより1.5秒早いものであったため、「幻のダービー馬」[2]と呼ばれることもある。

復帰後は体質の弱さもあって4戦して未勝利に終わったが、大阪杯タイキブリザードの5着に入っている。

競走成績[編集]

以下の内容はnetkeiba.comの情報[3]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
1994.11.06 東京 3歳新馬 芝1800m(良) 12 1 1 001.40(1人) 02着 R1:50.3(35.9) -0.0 0田中勝春 54 マイネルブリッジ 488
0000.11.26 東京 3歳新馬 芝1800m(良) 10 5 5 001.40(1人) 04着 R1:50.8(36.0) -0.9 0田中勝春 54 ルイジアナボーイ 488
1995.03.26 中山 4歳未勝利 ダ1800m(不) 16 6 11 002.50(1人) 01着 R1:57.4(40.8) -1.5 0M.ロバーツ 55 (ユーワキング) 490
0000.04.08 中山 4歳500万下 ダ1800m(稍) 16 3 5 001.90(1人) 03着 R1:53.6(39.3) -0.1 0M.ロバーツ 55 ジョウテンリベロ 486
0000.04.29 東京 青葉賞 GIII 芝2400m(良) 18 1 2 011.90(6人) 01着 R2:25.8(35.3) -0.2 0田中勝春 56 (シグナルライト) 484
0000.10.15 京都 京都新聞杯 GII 芝2200m(良) 15 2 3 017.00(8人) 14着 R2:13.5(35.9) -2.1 0田中勝春 57 ナリタキングオー 482
0000.11.05 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 8 18 025.9(12人) 16着 R3:07.8(38.5) -3.4 0田中勝春 57 マヤノトップガン 488
1996.03.31 阪神 産経大阪杯 GII 芝2000m(稍) 12 6 8 012.90(5人) 05着 R2:01.0(34.7) -0.3 0田中勝春 56 タイキブリザード 490
0000.04.21 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 16 4 8 055.80(8人) 14着 R3:20.6(37.2) -2.8 0田中勝春 56 サクラローレル 492

種牡馬入り後[編集]

サンデーサイレンスの血が求められていたことや、すでに全弟のローゼンカバリーが活躍していたこともあって、1996年天皇賞(春)で14着に敗れたあと、急遽その年から種牡馬となり種付けを始めた。初年度産駒からジャンプ重賞を2勝したアイディンサマーを出したが、平地ではこれといった活躍馬を出すことができなかった。

2001年8月11日付けでスキーキャプテンと共にニュージーランドへ輸出されている[4]が、その後の動向は不明である。

主な産駒[編集]

血統表[編集]

サマーサスピション血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
父の父
Halo 1969
黒鹿毛 アメリカ
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well 1975
鹿毛 アメリカ
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

ダイナフェアリー
1983 鹿毛 日本
*ノーザンテースト
Northern Taste 1971
栗毛 カナダ
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Lady Victoria Victoria Park
Lady Angela
母の母
ファンシーダイナ
1978 鹿毛 日本
*シーホーク
Sea Hawk
Herbager
Sea Nymph
*ファンシミン
Fancimine
Determine
Fanciful Miss
母系(F-No.) ファンシミン系(FN:9-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Almahmoud 4×5、Lady Angela 5・4(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ [5]
  2. ^ [6]
  3. ^ [5]
  4. ^ [5]

主な近親[編集]

その他近親は、ファンシミン#主要なファミリーラインを参照。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o サマーサスピション”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月7日閲覧。
  2. ^ とくに種牡馬の売り文句としてこの呼称が使われていた。この年は、朝日杯3歳ステークス弥生賞を勝ちながら屈腱炎で引退したフジキセキ若葉ステークスジェニュインに5馬身差をつけて1位で入線しながら降着となり、出走権が得られずクラシックには出走できなかったルイジアナボーイ、優駿牝馬(オークス)でダービーを上回る勝ちタイム出したダンスパートナーなど、サマーサスピションのほかにも「幻のダービー馬」と呼ばれた馬が数頭存在した。
  3. ^ サマーサスピションの競走成績 | 競走馬データ - netkeiba”. netkeiba.com. 2020年5月3日閲覧。
  4. ^ サマーサスピション(JPN) - 血統書サービス、2022/5/1閲覧。
  5. ^ a b c 血統情報:5代血統表|サマーサスピション”. JBISサーチ. 2021年11月18日閲覧。
  6. ^ サマーサスピションの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年11月18日閲覧。

外部リンク[編集]