Source Han Serif

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
Source Han Serif
書体 セリフ書体明朝体
開発者 Adobe西塚涼子Googleイワタ
発表メーカー Adobe
リリース日 v1.000 2017年4月3日
ライセンス SIL Open Font License 1.1
別名 源ノ明朝(日本語
思源宋体中国語簡体字
思源宋體(中国語・繁体字
본명조韓国語
Source Han Serif(源ノ明朝)のサンプル画像
サンプル

Source Han SerifAdobeGoogleと共同開発した2番目のオープンソース Pan-CJK フォントファミリー。日本語名は源ノ明朝(げんのみんちょう[1])である。

概要[編集]

Source Han SerifはAdobeによるオープンソースフォントファミリーの5番目にあたり、欧文書体であるSource Serifファミリーをベースに、日本語と韓国語および中国語で用いる繁体字簡体字グリフに可能な限り[2]対応した明朝体である。

フォントファミリーとしてExtraLight(ウェイト 250)、Light(同 300)、Regular(同 400)、Medium(同 500)、SemiBold(同 600)、Bold(同 700)、Heavy(同 900)の7ウェイトが用意され、合計で約46万グリフとなる大規模フォントファミリーである。

開発はAdobeの西塚涼子を中心に、日本語の拡張部分にイワタ、中国語部分にサイノタイプ、韓国語部分にサンドルと各国のフォントメーカーと協力することで各言語への対応を実現している。

このフォントはオープンソースのフリーフォントとして他のSourceフォントファミリー同様にSIL Open Font License 1.1のもとで公開されており、ライセンスを守ることで自由に再配布や修正、そして派生版の公開を行うことが可能である。

上記ライセンスにより、GoogleにてNoto Serif CJKというフォント名でも公開されている。これはフォント名などの一部情報が異なる以外はSource Han Serifと同一のフォントである。

特徴[編集]

Source Han Serif(源ノ明朝)の言語別バリエーション例。各地域で一般的な字形になるよう製作されている。

Source Han Sansに続く2番目のAdobe Pan-CJK(汎-中日韓)書体ファミリーとして公開され、日本語、簡体字、繁体字、韓国語のそれぞれで細部が異なるがUnicode上では区別されない漢字などを別々のグリフで持っている。

Adobe Typekitの個別言語版サイトによると下記範囲をカバーする。

なおCID-keyed OpenType/CFFフォントとして開発・公開されているが独自グリフセットとなっており、Adobe-Japan1など他のフォントと規格上の互換性はない。

対応環境やグリフのカバー範囲などの違いにより以下の4種類で配布されている。

Language-specific OpenType Fonts(複数言語版)
1つのフォントにPan-CJKフォントとしてのグリフをフルセットで収納している。
標準で利用するグリフの違いで各言語版が用意されており、他言語向けグリフを使用する場合はOSやアプリケーションが対応している場合のみ、用意されたOpenTypeフォントの言語指定機能を用いる。
ファイル名や英語フォント名の後ろに文字コード[3]が付き、各国語フォント名には何も付かないことで区別可能。
Region-specific Subset OpenType Fonts(個別言語版)
1つのフォントに各言語向けフォントとして必要なグリフを抜粋して収納している。
上の複数言語版とは異なり、各言語向けグリフの使い分けは使用フォントを切り替えることで対応する。各言語間で重複するグリフがあるため全体のファイルサイズは大きくなるが、例えば日本語フォントだけ必要な場合などでは必要最小限に抑えることが出来る。
ファイル名や英語・各国語ともにフォント名の後ろに国名コード[4]が付くことで区別可能。
OpenType Collections(OTC版)
1つのフォントにPan-CJKフォントとしてのグリフをフルセットで収納している。
基本的には複数言語版と同じ特徴を持ち、同じ使い方をする。ただしOSやアプリケーションからはそれぞれの各国語優先フォントとして認識するため、1つの複数言語版と同等のファイルサイズで4つの個別言語版と同等の使い分けもできるのが特徴。ただしOTC形式のフォントを認識できるのはOS X 10.8以降、Windows 10 Anniversary Update以降である。
Super OpenType Collection(スーパーOTC版)
1つのフォントに全てのウェイト分のPan-CJKグリフをフルセットで収納している。
Source Han Serifが提供する4言語・7ウェイト全てを1つのフォントファイルにまとめたもの。ファイルサイズは150MBを超える。

関連書体[編集]

派生フォント[編集]

Source Han Serif のライセンスに従い、改変および再配布を行っているフォントがある。リンク先を参照。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 岡田有花; ITmedia (2017年4月6日). “まるで武将? Adobeのフォント「源ノ明朝」名前の由来は - ITmedia NEWS”. 2017年4月6日閲覧。
  2. ^ OpenTypeフォントの上限である65,535グリフを全て使用している。
  3. ^ 日本語優先はなし、簡体字優先はSC、繁体字優先はTC、韓国語優先はK
  4. ^ 日本語版はJP、簡体字版はCN、繁体字版はTW、韓国語版はKR

外部リンク[編集]

GitHub上のマスターページ。フォントファイルに変換する前のソースファイルが公開されている。コンパイルするにはAFDKO英語版が必要。
GitHub上のリリースページ。下部の説明文中に種類別リンクがあり、Region-specific Subset OTFs配下のJapanをクリックすることで日本語サブセット版をダウンロード可能。