NEET (企業)

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NEET株式会社
neet&co.
種類 株式会社
略称 ニー株
本社所在地 日本の旗 日本  
101-0003
東京都千代田区一ツ橋2丁目4番3号
設立 2013年11月21日
法人番号 2011101068444
事業内容 一切の事業
代表者 代表取締役会長 若新雄純
資本金 1,254,750円
従業員数 取締役:126名
従業員:0名
(2017年11月10日現在)
外部リンク neet.co.jp
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NEET株式会社(ニートかぶしきがいしゃ、: neet&co.)は、就学就労職業訓練のいずれも行っていないことを意味する「ニート」と呼ばれる若年無業者が集まり、全員が取締役に就任することで設立した株式会社である。

概要[編集]

会社設立のきっかけは、2013年1月ごろ、中小・ベンチャー企業向け人材採用コンサルティング会社の『ワイキューブ』(2011年3月倒産)で代表取締役社長を務めていた安田佳生が、様々な企業の人材・組織開発コンサルティングを行う若新雄純に話しを持ちかけたことである。若新は「経済成長が終わった転換期に、アブノーマルでマニアックな少数派が社会を面白くするのではないか?」と思い、プロジェクト運営委員長を引き受け、ニートによる新会社の設立プロジェクトがスタートする[1][2]

インターネットで参加者を募集したところ、全国からニートの状態にある若者500人以上から応募があり、その中から本名を名乗れる340人程度が正式メンバーとなる[1]。さらに4ヶ月間かけて議論を重ねた末、最後まで残った約170人全員が株主になり、取締役にも就任[1][2]。1人あたり1株500円の株式を12株(6000円分)購入することで運営費用を賄う方針が決まり[1][2]、設立までの費用は安田が理事長を務めるNPO法人『中小企業共和国』が負担することになった[2]。代表取締役には企画者である若新が就任したが[1][2]、唯一の「非ニート」である若新だけ株を保有せず、経営方針やスタイルは株主兼取締役であるメンバーに一任する方針となった。

10月30日に、長さ4.5メートルにおよぶ定款委任状への押印式が都内で開催された[3]。全国から約100人の「ニート」が集い、同11月21日に正式に会社が発足[4]12月10日にはメディア向けの設立記者会見が行われた[5]

実状[編集]

会社設立後、社内の実態がはてな匿名ダイアリーに暴露された。参加者同士が争い、イジメ行為なども横行し会社運営が失敗しているという内容である[注釈 1]。その後、社内で人格否定などのイジメ行為があったことを代表取締役の若新も認めている[6]。また、一部の取締役がニコニコ生放送で炎上事件を起こすなど問題行動も取り沙汰されている[7]

2016年5月14日に行われた臨時株主総会にて第1号議案「NEET株式会社解散の件」が提出され、解散賛成に過半数以上の表を集めるも、決議に必要な2/3以上の賛成票を集めることができなかったため否決された。また、賛成に投票した大多数の取締がこの決議を基に辞任した[8]。設立時は166名だった取締役は大多数が辞任、ないしは解任され、2017年7月現在で残っている取締役は設立時の1/3、わずか54名である。

発生したトラブル[編集]

野良猫虐待騒動[編集]

「リアルねこあつめ」とは、取締役の豆もあい(ビジネスネーム)が2015年よりニコニコ生放送で行っていた動画配信である。また、「猫庭配信」とも称していた[9] 。居住するアパートの庭に餌や水などを置き、そこに集まる野良猫の様子をリアルタイムで公開し広告を載せ収入を得るという放送だった[7]

近隣住民への迷惑やトラブルなどを考えず野良猫を集める行動や、体調不良を起こしている猫を放置などの問題点、さらに集めた野良猫は避妊・去勢手術も行っておらず、そのような猫達が交尾する姿などが放送された。寄付の募集や里親探しなどを行い猫の保護活動を行っていた[10]。寄付の使用額についてのメモが公開されたが、寄付の人数や寄付総額などはNEET株式会社から公開されなかった[10]。誰が里親になったかは公開されなかったこと[11]、など不明な点はいくつか存在した。近隣住民や管理会社への十分な説明や説得がなされておらず、結果として、管理会社とのやりとりで猫の保護活動はやめることになった[12]

動画配信では生放送が2015年5月15日頃に突然放送を停止した後、NEET株式会社自らYouTubeに公開していた動画も削除された。2017年1月23日時点でNEET株式会社公式のニコニコチャンネル(neetcojp)にて動画配信を行っていたが、2017年2月3日時点では削除されている[13]。2017年2月3日時点では猫の捕獲動画がNEET株式会社が管理するニコニコチャンネル(nekoniwa 猫庭配信)にて動画配信は継続中である[14]

生放送配信では「猫庭配信」と名前を変更し放送が再開されるも問題点は改善されず、2015年5月15日頃に突然放送を停止。配信は再開されたが、「動物愛護に反する」「近隣の迷惑に配慮していない」「餌やりという不法行為を肯定し、助長する」などの批判が殺到し配信は再び停止された[9]

会社側は、事業として非常に無責任な結果に終わったことを認めている[12]

シェアハウス運営をめぐるトラブル[編集]

代表取締役の1人である仲陽介と取締役の1人である豆もあいは足立区梅島のアパート、通称「梅島ハウス」にてシェアハウスを運営し、ニコ生による配信をほぼ毎日行っている。放送では有料のプラモデル製作会や持ち寄り飲み会の営業活動を行い、さらに梅島ハウスにて24時間経営の学習塾の運営に乗り出している[15]。これらの商業活動をシェアハウスで行っているが、大家に施設の商用利用の許可を得ておらず、不特定多数の訪問客がアパートに訪れる治安面の問題から、大家と物件の管理会社から退去勧告をされたと本人達が2017年8月の配信で告白している。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ ニート株式会社の取締役だけど質問ある?” (2014年9月14日). 2014年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e “全員がニートで取締役の会社、11月設立へ”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2013年10月31日). オリジナル2013年11月2日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/20131102000118/http://www.yomiuri.co.jp/job/news/20131031-OYT8T00526.htm 2014年1月3日閲覧。 
  2. ^ a b c d e ニート170人超「全員が取締役」今月会社を設立へ THE PAGE(ザ・ページ)”. THE PAGE (2013年11月6日). 2014年1月4日閲覧。
  3. ^ 全従業員がニートで取締役 NEETが発起人会 - 産経ニュース”. 産経新聞 (2013年10月30日). 2014年1月4日閲覧。
  4. ^ 日本中のニートによる、全員取締役の「NEET株式会社」ニコ生配信の会見実施 マイナビニュース”. マイナビニュース (2013年12月5日). 2013年12月12日閲覧。
  5. ^ “「ニート」の若者 会社を設立 - NHK 首都圏 NEWS WEB”. NHK NEWSWEB (日本放送協会). (2013年12月10日). オリジナル2013年12月14日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20131214003953/http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20131210/3625801.html 
  6. ^ 若新雄純 (2016年7月26日). “ニートたちが教えてくれた、「お金よりも面倒くさい」もの プレジデントオンライン PRESIDENT Online”. プレジデント社. 2017年1月28日閲覧。
  7. ^ a b ニコ生「リアルねこあつめ」は野良猫への虐待か?配信元の企業に非難続出 探偵Watch(探偵ウォッチ)”. ガルエージェンシー (2015年5月10日). 2017年1月28日閲覧。
  8. ^ neetsoudanの2016年6月15日のツイート2017年1月28日閲覧。
  9. ^ a b ネコ配信の今後について”. NEET. 2015年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
  10. ^ a b 猫庭配信(旧リアルねこあつめ)をご覧になってくださった皆様へ 保護活動の経過報告1”. NEET. 2015年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
  11. ^ 猫庭配信(旧リアルねこあつめ)をご覧になってくださった皆様へ 保護活動の経過報告2”. NEET. 2015年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
  12. ^ a b 猫庭配信(旧リアルねこあつめ)をご覧になってくださった皆様へ 保護活動の経過報告3”. NEET. 2015年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
  13. ^ NEET - ニコニコチャンネル
  14. ^ 猫庭配信”. 2017年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
  15. ^ okei (2017年1月14日). “「ニートが”より良いニート”になったら新しいことが起きる」 若新雄純氏が語るNEET株式会社の可能性 キャリコネニュース”. キャリコネ. 2017年1月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]