生方美久
うぶかた みく 生方 美久 | |
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プロフィール | |
誕生日 | 1993年5月10日(31歳) |
出身地 | 日本・群馬県富岡市 |
主な作品 | |
テレビドラマ | 『silent』 |
受賞 | |
フジテレビヤングシナリオ大賞(2021年) |
生方 美久(うぶかた みく、1993年[1]5月10日[2] - )は、日本の脚本家。
経歴
デビュー前
群馬県富岡市出身。高崎商科大学附属高等学校[3]から群馬大学医学部保健学科看護学専攻へ進学。大学卒業後、県内や都内の医療機関で助産師や看護師として働いたり[4]、シネマテークたかさきでアルバイトをしたりしながら[5]脚本を学ぶ。 最も尊敬している脚本家の坂元裕二が大賞を受賞していたことからフジテレビヤングシナリオ大賞に応募し、生方にとって同賞への3回目の応募作品となる『踊り場にて』で第33回の大賞を受賞[6]。本作は瀧本美織の主演で映像化された[6]。また、この賞と前後して城戸賞準入賞[7]、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞奨励賞(中編の部、短編の部)[8]なども受賞している。
2022年
2022年10月から放映されるフジテレビ木曜劇場『silent』(川口春奈・主演)の脚本を手掛ける[9]。本作品は、TVer再生回数、及び番組登録者数で歴代最高を記録し、世界のTwitterトレンドにおいても複数回一位になった[10]。また、脚本が書籍化されることが発表され、当年クリスマスイブの発売前の予約時点で10万部を突破しており、Amazonで売上総合1位を記録、その後は重版が決定し[11][12]、翌年2月初頭には15万部を記録した[13]。
2023年
2023年の4月1日に第31回橋田賞新人賞の受賞が発表された[14]。
人物
当初は映像監督志望であり、2019年10月期のニューシネマワークショップを受講していた[1]。その結果、オリジナルのシナリオを映像作品に仕上げるためにはオリジナルの脚本で認められなければならないと考えるようになり、昔から続けていたシナリオの執筆にさらに力を注ぐようになった[6][1]。
特に尊敬している脚本家に坂元裕二や信本敬子の名前を挙げている[16]。坂元の作品では特に『Woman』と『問題のあるレストラン』を繰り返し観ていると話している[17] 。信本については「看護師から脚本家になれる、と思わせてくれた方です」とツイートしている[6][16]。
原体験として、学生時代に岩井俊二が監督を務めた『リリイ・シュシュのすべて』を観たことで映画に興味が湧くようになり、それ以降は映画やドラマなど様々な映像作品に触れるようになった[18]。
作品
テレビドラマ
書籍
- silent シナリオブック 完全版 (2022年12月24日、扶桑社、ISBN 978-4594093853)
- ノベライズではなくシナリオブックという形態での出版は、プロデューサーの村瀬健が希望したことであった。村瀬は、公募に送られてきたシナリオを読んで、生方はシナリオ全集が出るような大作家になると思い、デビュー作シナリオの書籍化は異例であったが刊行に漕ぎ着けた。あえて極端に言えば『silent』プロデュースの仕事はシナリオ書籍化が究極の使命だった、とまで村瀬は語る。生方本人も、いずれはシナリオブックが出せるような脚本家になりたいと思っていたので、書籍化が決定した時には大変嬉しかったという[19]。
出演
受賞
脚注
- ^ a b c 生方美久. “プロフィール”. note. 2022年10月13日閲覧。
- ^ “「silent」脚本家・生方美久さん、29歳連ドラデビュー作が大反響…「心情優先」にこだわり”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2022年11月2日) 2022年11月5日閲覧。
- ^ 母校からのエール
- ^ “元看護師、連ドラ脚本デビュー 心動かす「セリフっぽくないセリフ」”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2022年10月5日) 2022年10月13日閲覧。
- ^ シネマテークたかさき [@ctq_takasaki] (2021年12月30日). "当館の元アルバイトスタッフ生方美久さんが第33回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞されました🎊 受賞作を元にしたテレビドラマ「踊り場にて」が今晩(深夜24時25分より)放送されます!ぜひご覧ください! 生方さん!脚本家デビューおめでとうございます🎉". X(旧Twitter)より2022年10月13日閲覧。
- ^ a b c d “富岡出身の生方さん 若手脚本家の登竜門で大賞 きょう深夜に受賞作放送 「オリジナル脚本で勝負を」”. 上毛新聞. (2021年12月30日) 2022年10月13日閲覧。
- ^ “城戸賞 最新受賞作品”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2022年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月13日閲覧。
- ^ “伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞 各賞の記録”. 伊参スタジオ映画祭. 2022年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月13日閲覧。
- ^ “川口春奈、10月期木曜劇場『silent』でフジ連ドラ初主演 Snow Man 目黒蓮が難聴の相手役に”. リアルサウンド (株式会社blueprint). (2022年8月23日) 2022年10月13日閲覧。
- ^ ‘’フジ「silent」ツイッタートレンド1位、TVer再生数でも歴代最高「更に上がって」社長‘’ -日刊スポーツ 2022年10/28(金)
- ^ Real Sound記事「silentシナリオブックが予約で既に話題沸騰 新人脚本家・生方美久の飛び抜けた才能を読む 12/5(月) 7:55配信」by 苫とり子
- ^ 「silent」シナリオブック、発売前に重版&10万部突破!川口春奈のコメントも公開(シネマトゥデイ記事)
- ^ 『silent シナリオブック 完全版』15万部御礼キャンペーン開催中! 抽選で100名様にギフト券が当たる(PR-TIMES)
- ^ 【発表】フジ「silent」が橋田賞3冠、Snow Man目黒蓮らが新人賞受賞日刊スポーツ
- ^ 群像HP
- ^ a b 生方美久 [@ubukata_16] (2021年12月11日). "坂元裕二さん、野島伸司さん、そして信本敬子さん。この30年先に自分の名前がくることがほんと幸せだし恐ろしい……看護師から脚本家に、なれる、、と思わせてくれた方です。あと主題歌スピッツという夢!". X(旧Twitter)より2022年10月13日閲覧。
- ^ ‘’「silent」29歳脚本家が明かす川口春奈と目黒蓮‘’ 週刊文春2022年11月3日号
- ^ 生方美久 [@ubukata_16] (2022年10月6日). "映画好きになったきっかけ、岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』は21年前の今日公開だそうです。震える!今夜10時『 #silent 』初回放送です。脚本家デビュー作です。見所は高校生つむちゃんのゆれるポニテです。毛先までかわいい🧚". X(旧Twitter)より2022年10月13日閲覧。
- ^ 本書507ページ。生方と村瀬との巻末対談より。
- ^ フジテレビュー!!
- ^ ステラ
- ^ “「silent」や長澤まさみさんらに橋田賞 新人賞に目黒蓮さんら”. 朝日新聞DIGITAL (朝日新聞社). (2023年4月1日) 2023年4月2日閲覧。
外部リンク
- 生方美久 (@ubukata_16) - X(旧Twitter)
- 生方美久 (@ubukata_miku) - Instagram
- 生方美久 - note
- VoCE特別インタビュー〈前編〉【社会現象級のドラマ『silent』脚本家・生方美久】助産師から脚本家へ、夢への向き合い方とは?
- VoCE特別インタビュー〈後編〉【本日最終回!『silent』脚本家・生方美久】「痛く苦しいもののほうがリアリティがある」