コンテンツにスキップ

市役所前停留場 (広島県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Anakabot (会話 | 投稿記録) による 2023年3月20日 (月) 03:42個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Bot作業依頼# 和書引数の追加(Cite press release))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

市役所前停留場
紙屋町方面ホーム
しやくしょまえ
Shiyakusho-mae
U3 中電前 (0.3 km)
(0.3 km) 鷹野橋 U5
地図
所在地 広島市中区国泰寺町1丁目
北緯34度23分8.84秒 東経132度27分16秒 / 北緯34.3857889度 東経132.45444度 / 34.3857889; 132.45444 (市役所前停留場)座標: 北緯34度23分8.84秒 東経132度27分16秒 / 北緯34.3857889度 東経132.45444度 / 34.3857889; 132.45444 (市役所前停留場)
駅番号 U4
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宇品線
キロ程 1.1 km(紙屋町起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
3,545[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1912年大正元年)11月23日
テンプレートを表示
広島港方面ホーム

市役所前停留場(しやくしょまえていりゅうじょう、市役所前電停)は、広島市中区国泰寺町一丁目にある広島電鉄宇品線路面電車停留場である。駅番号はU4

広島市役所は当停留場の東に隣接している[2]

歴史

当停留場は1912年大正元年)に宇品線が紙屋町から御幸橋までの区間で営業を開始した際に真菰橋停留場(まこもばしていりゅうじょう)として開設された[3]。停留場名はかつて当地を流れていた西塔川(西堂川)に架かっていた真菰橋の名に由来し、停留場のある場所もこの真菰橋が架かっていた場所に相当する[4]。真菰橋の東岸に相当する地域には真菰町の町域が広がっていたが、1919年(大正8年)ごろ町名変更により国泰寺町に改められたため、当停留場も真菰橋の名を外して公会堂前停留場(こうかいどうまえていりゅうじょう)に改称された[4]。停留場名にもなった広島市公会堂は当時、現在の中区役所付近に存在していたが、太平洋戦争中に建物疎開のあおりを受けて取り壊されている[4]

停留場も戦時下の1944年昭和19年)に休止されたが、1946年(昭和21年)11月に営業を再開した[3]。このとき、停留場名は市役所前停留場に改称されている[3]

年表

真菰橋から公会堂前への改称時期を1917年(大正6年)以前とする資料もあるが[7]、『広島電鉄開業100年・創業70年史』では1918年(大正7年)時点での停留場名を「真菰橋」とする[8]

構造

宇品線はほぼ全区間で軌道が道路上に敷かれた併用軌道であり、当停留場も道路上にホームが置かれている。ホームは低床式で上下2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟み込むように配置されている[2][9]。ただし互いのホームは南北方向にずれて位置しており、北に紙屋町方面へ向かう上りホーム、南に広島港方面へ向かう下りホームがある[2]。2009年(平成21年)にホームが移設されるまでは配置が反対で、北に下りホーム、南に上りホームがあった[6]

ホームにはガラス張りの広告付き上屋が取り付けられている。これも2009年に整備されたもので、広告付きの上屋は日本の路面電車停留場では初の設置例となった[5][10]。また上りホーム・下りホームともバリアフリーに対応している。

運行系統

当停留場には広島電鉄が運行する系統のうち、1号線、3号線、7号線、それに0号線が乗り入れている。

下りホーム 1号線3号線 広島港ゆき
3号線 宇品二丁目ゆき
0号線7号線 広電本社前ゆき
0号線 日赤病院前ゆき
上りホーム 1号線 広島駅ゆき
3号線 広電西広島ゆき
7号線 横川駅ゆき

周辺

広島市役所中区役所、広島中央郵便局など公共施設が集積する[2]ほか、周辺には多くのオフィスビルが立ち並ぶ。また停留場のある道路は国道54号、停留場南側すぐには国道2号が通り、人・車ともに往来が非常に多い。

隣の停留場

広島電鉄
宇品線
中電前停留場 (U3) - 市役所前停留場 (U4) - 鷹野橋停留場 (U5)

脚注

  1. ^ 広島県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  2. ^ a b c d 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、10,79頁。ISBN 978-4-06-295157-9 
  3. ^ a b c d e f g 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  4. ^ a b c 『広電が走る街 今昔』73-74頁
  5. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』296・445頁
  6. ^ a b 市役所前電停 乗降場変更のお知らせ』(プレスリリース)広島電鉄、2009年2月13日。オリジナルの2015年3月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150326052317/http://www.hiroden.co.jp/what/new/topic0901-03.htm#090213_shiyakusho2016年10月6日閲覧 
  7. ^ 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、37頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  8. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』49頁
  9. ^ 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、103,109頁。ISBN 978-4-7942-1711-0 
  10. ^ 中国地方整備局道路部路政課「広告付き電停上屋の整備について」(PDF)『道路行政セミナー』2008年10月号、一般財団法人道路新産業開発機構、2015年11月8日閲覧 

参考文献

  • 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05986-4 
  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。 

関連項目

外部リンク