横見郡
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郡域
現在の比企郡吉見町。古くは熊谷市の一部(旧大里郡吉見村、古代の御坂郷)の地域も含まれていた。
歴史
安閑天皇元年(534年)の武蔵国造の乱後に献上された4つの屯倉のうちの1つ横渟屯倉はのちの横見郡に当たると推測されている。
7世紀に武蔵国の評として成立した。「横見評」と記した木簡が、飛鳥京跡から出土している[1]。大宝元年(701年)に大宝令の施行で横見郡と改められた。
近代以降の沿革
- 「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。●は村内に寺社領が存在。幕府領は木村飛騨守支配所(関東在方掛)、江川太郎左衛門支配所(韮山代官所)、福田所在衛門支配所が管轄。吉見村・久保田村各組は1村に数える。(42村)
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 幕府領(木村) | 6村 | 飯島新田、荒井新田、江川新田、高尾新田、蓮沼新田、古名新田 |
旗本領 | 12.5村 | ●中曽根村、大串村、山野下村、大和田村、万光寺村、大和屋新田、須野子新田、吉見村北組、久米田村、和名村、●御所村、黒岩村、●長谷村 | |
幕府領(木村)・旗本領 | 6村 | 地頭方村、松崎村、上細谷村、明秋村、下細谷村、荒子村 | |
幕府領(江川)・旗本領 | 0.5村 | ●吉見村南組 | |
幕府領(福田)・旗本領 | 1村 | 田甲村 | |
藩領 | 下総佐倉藩 | 10村 | 小新井村、●今泉村、前河内村、江綱村、久保田村・覚十郎組、久保田村・重治組、久保田村・久大夫組、久保田村・中組、北下砂村、丸貫村、谷口村、上銀谷村、下銀谷村 |
下総古河藩 | 1村 | 古名村 | |
幕府領・藩領 | 幕府領(木村)・旗本領・古河藩 | 2村 | 一ツ木村、上砂村 |
旗本領・佐倉藩 | 1村 | 蚊斗谷村 | |
旗本領・古河藩 | 1村 | 本沢村 | |
その他 | 寺社領 | 1村 | 中新井村 |
- 慶応4年
- 明治2年
- 明治4年
- 1873年(明治6年)6月15日 - 入間県が群馬県(第1期)と合併して熊谷県となる。
- 1875年(明治8年) - 江川新田・大和屋新田・新井新田が合併して江和井村となる。(40村)
- 1876年(明治9年)8月21日 - 第2次府県統合により、熊谷県が武蔵国の管轄地域を埼玉県に合併して群馬県(第2期)に改称。当郡域は埼玉県の管轄となる。
- 1879年(明治12年)(41村)
- 1881年(明治14年) - 吉見村が北吉見村・南吉見村に分村。(42村)
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。全域が現・比企郡吉見町。(4村)
- 1896年(明治29年)4月1日 - 横見郡および比企郡の大部分(植木村を除く)の区域をもって、改めて比企郡が発足。同日横見郡廃止。
行政
- 比企・横見郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治11年(1879年)3月17日 | |||
明治29年(1896年)3月31日 | 比企郡の一部との合併により横見郡廃止 |
脚注
- ^ 田代脩・塩野博・重田正夫・森田武『埼玉県の歴史』(山川出版社、1994年)、55頁。
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 11 埼玉県、角川書店、1980年7月1日。ISBN 4040011104。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
先代 ----- |
行政区の変遷 - 1896年 |
次代 比企郡 |