鴎島 (江差町)

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鴎島
鴎島全景(2枚合成)
鴎島全景(2枚合成)
所在海域 日本海
所属国・地域 日本の旗 日本 北海道
地図
鴎島 (江差町)の位置(北海道内)
鴎島 (江差町)
鴎島 (江差町)の位置(日本内)
鴎島 (江差町)
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鷗島(かもめじま)は、北海道檜山郡江差町に存在するである。

概要[編集]

江差港にある海抜20メートル、周囲約2.6キロメートル陸繋島(諸説あり)で、多くの釣り客で賑わうフィッシングスポットとして知られる。

島にある名所・施設[編集]

島の下部[編集]

島の入口付近は砂浜になっていて、島に向かって右側は「前浜」、左側は「えびす浜」と呼ばれている。「えびす浜」は夏期間の海水浴場としても使われている。

えびす浜からは、江差に伝わる「義経伝説」にある「馬岩」を望む事が出来る[1]

前浜側の島の隣には高さ約10mの瓶子岩があり、古来より漁民の守り神として地元漁師から崇拝されている。2015年(平成27年)4月には、厳島神社建立400年を記念して、厳島神社四百年記念実行委員会の有志によって瓶子岩の前に鳥居が建立された[2]。鳥居は厳島神社と瓶子岩を望む方角を向く位置に設けられている。

前浜から島の上部に上がる階段の途中から、「村上の井戸[3]」と呼ばれる井戸を見る事が出来る。かつて鴎島に停泊していた北前船の飲用水の確保のために江差の問屋「村上三郎右エ門」が掘ったという。

鴎島のそばに遊歩道の橋が設けられていて、瓶子岩を角度を変えて望む事が出来る。かつては島の縁に添って遊歩道があったが、調査で崖崩れの危険が判明したため、崖から離れた海上に橋を架けて新たな遊歩道を作った経緯がある。

島から伸びる防波堤の付近には、かつて北前船交易に使われていた船の係留跡があり、杭の一部と杭を差し込む穴が今も残されている。その北前船係留跡の付近には、1986年昭和61年)6月14日に江差に寄港した復元北前船「辰悦丸」の回航10周年を記念した石碑が建てられている[4]

島の上部[編集]

1889年明治22年)9月15日から点火されている、航路標識鴎島灯台がある[5]。現在の鴎島灯台は、外側に階段と手すりを追加して展望台としても利用されている。

1932年昭和7年)に江差追分会本部の会員と賛助会員によって建立された江差追分記念碑がある。

島の中央部には東屋を兼ねたステージ施設が作られていて、江差かもめ島祭りのイベントなどに使われている。

1615年元和元年)に建立された厳島神社[6]がある。建立当時は「弁財天社」と名付けられていたが、1868年明治元年)に現在の名称に改められた。境内には加州(かしゅう、現在の石川県)の船頭たちが寄進した手水鉢が置かれているほか、天保年間に建立の鳥居が波で破損して、後にその一部が海底から引き上げられた鳥居の柱が残されている。

厳島神社に隣接する島の一角に、江差追分普及に尽力した歌手の「浜田喜一」氏の銅像と、同じく江差追分に尺八伴奏を導入する事で普及に貢献した「小路豊太郎」氏の記念碑が建てられている。

島の上部北側はキャンプ場として開放されている広場がある[7]。キャンプ場は無料で利用できる。ただし直火(炊事・キャンプファイヤー等)や花火が禁止されている。

1852年嘉永5年)に、松前藩が沿岸警備のために設置した砲台の跡が2箇所残されている。島の北側のものが「テカエシ台場跡」、島の南側のものが「キネツカ台場跡」と呼ばれている。

島の裏側[編集]

島の裏側には、波の浸食によって作られた平坦な部分があり、たくさんのが敷き詰められたように見える事から「千畳敷」と呼ばれている。

千畳敷にも「義経伝説」の話があり、「弁慶の力石[8]」と呼ばれていた大石が昭和9年の函館大火の日に発生した高波でさらわれたと伝えられている。また、弁慶にまつわる伝説として、島の中央部北側には「弁慶の足跡」と伝えられている窪みもある。

所在地[編集]

  • 郵便番号:043-0045
  • 住所:北海道檜山郡江差町鴎島

脚注[編集]

  1. ^ 江差町公式ホームページ「義経を待つ馬岩」2017年9月4日閲覧
  2. ^ Donan.info「瓶子岩の鳥居」2017年8月31日閲覧
  3. ^ 江差町公式ホームページ「村上の井戸」2017年9月4日閲覧
  4. ^ ただし、実際の係留は石碑のある係留跡地ではなく、江差港の岸壁に係留されていた。
  5. ^ 明治22年逓信省告示第164号(『官報』第1840号、明治22年8月16日、p.157)
  6. ^ 江差町公式ホームページ「かもめ島」2017年8月31日閲覧
  7. ^ 江差町公式ホームページ「かもめ島キャンプ場について」2017年9月6日閲覧
  8. ^ 江差町公式ホームページ「弁慶の力石」2017年9月4日閲覧

関連項目[編集]

座標: 北緯41度52分10秒 東経140度6分50秒