鉦鼓

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鉦鼓(しょうこ)とは、雅楽で使われる打楽器の一つ。仏教で使用される場合は(かね・しょう)とも称される。

雅楽における鉦鼓[編集]

雅楽では鉦鼓を「しょうこ」または「しょうご」という。釣鉦鼓、大鉦鼓、荷鉦鼓の三種あるが、通常は釣鉦鼓を用いる。鉦鼓は「延喜式」、「続日本紀」などにも登場する。鉦鼓は主に舞楽に使用するが、内側に鉤を施し鉦鼓を懸ける。外輪の下に柱を施し脚を附ける。表面を向うむきに据え、裏面から鉦鼓の真ん中を打つ。なお大鉦鼓は内径一尺二寸のもので、晴朝儀、大法要、舞楽等に用いる[1]

仏教における鉦鼓[編集]

仏教における鉦鼓は、単に(かね・しょう)とも称され、金属(青銅)製のものを言う。通常は「架」(か)と呼ばれる台にかけて一本の(撞木)でたたいて音を出すが、京都六波羅蜜寺に伝わる空也像のように首に「架」をつけ、それに鉦鼓をかけて使用することもある。形象は、円盤状で上方2箇所に「架」につるすための穴があけられている。日本の寺院における鉦鼓の歴史は古く、747年天平19年)に成立した『大安寺伽藍縁起並流記資財帳』にも記載され、古くは4面1組であったようである。

木鉦[編集]

なお、主に日蓮宗の寺院で使用されるものに木製の鉦があり、通常木鉦(もくしょう)と称される。形状は、円盤状もしくは長方形の箱型をしており、箱型のものは内側がくりぬかれている。青銅製の鉦鼓が「架」にかけて使用されるのに対し、木鉦は通常おいて使用される。→詳細については木鉦を参照のこと。

  1. ^ 『神社有職故実』105頁昭和26年7月15日神社本庁発行