過塩素酸マグネシウム
表示
過塩素酸マグネシウム | |
---|---|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 10034-81-8 |
PubChem | 24840 |
RTECS番号 | SC8925000 |
特性 | |
化学式 | Mg(ClO4)2 |
モル質量 | 223.206 g/mol |
外観 | 吸湿性のある白色粉末 |
密度 | 2.21 g/cm3 |
融点 |
251 °C, 524 K, 484 °F |
沸点 |
(分解) |
水への溶解度 | 99.3 g/100 mL |
エタノールへの溶解度 | 24 g/100 mL |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | External MSDS |
EU Index | 未分類 |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
その他の陽イオン | 過塩素酸カルシウム 過塩素酸バリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
過塩素酸マグネシウム(かえんそさんマグネシウム、英: Magnesium perchlorate)は化学式Mg(ClO4)2で表される無機化合物で、強力な酸化剤としての性質を持つ。
性質
[編集]250℃で分解し[1]、-568.90 kJ mol-1の熱量を形成する[2]。潮解性があり、加水により発熱する。乾燥剤としても使用されたが[3][4]、 過塩素酸塩としての危険性から使用は推奨されない[5]。吸湿した過塩素酸マグネシウムは、真空下で250℃まで加熱することにより、再び乾燥する。
危険性
[編集]可燃物や金属の粉末との混合により、爆発性混合物となることがある。加熱により分解し、塩素などの有害な分解生成物を生じる[6]。
規制
[編集]GHSにおける酸化性固体(区分2)に該当し、各国で貯蔵や運搬に規制がある(国連番号1475)。日本では船舶安全法や航空法によってGHSに基づく規制があり、また消防法に基づく危険物第1類に指定されている。
脚注
[編集]- ^ CRC Handbook
- ^ Lange's
- ^ H. H. Willard, G. F. Smith (1922). “The Preparation and Properies of Magnesium Perchlorate and its Use as a Drying Agent”. Journal of the American Chemical Society 44 (10): 2255–2259. doi:10.1021/ja01431a022.
- ^ L. Wu, H. He (1994). “Preparation of perlite-based magnesium perchlorate desiccant with colour indicator”. The Chemical Educator 41 (5): 633–637. doi:10.1016/0039-9140(94)80041-3.
- ^ W. L. F. Armarego and C. Chai (2003). Purification of laboratory chemicals. Butterworth-Heinemann. ISBN 0750675713
- ^ 製品安全データシート(LECOジャパン株式会社) (PDF)