真空乾燥

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典型的な圧力と温度の相図、青い矢印がフリーズドライ。緑の矢印が減圧(真空)乾燥、赤い矢印が超臨界乾燥

真空乾燥英語:vacuum drying)とは、真空(または減圧)下で乾燥する方法である。

気圧が下がることで空気中の水蒸気分圧が下がり、それにより水分の沸点が低下するために蒸発速度が加速し、結果として対象物の乾燥を速めることができる。 真空乾燥時の圧力は、一般に0.0296-0.059気圧であり、その時の水の沸点は25-30℃となる。真空乾燥はバッチ操作であり、減圧下では相対湿度も低くなり、乾燥がより速く起こる[1]

フリーズドライの様に、熱に弱い食品や薬品などを予め凍結させてからの乾燥[2]や、真空時に加熱する真空加熱乾燥などの応用もある。

用途[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ David Mills , Pneumatic Conveying Design Guide
  2. ^ a b 図解入門よくわかる最新真空の基本と仕組み 著者:飯島徹穂 p.134-5 ISBN 978-4798022833
  3. ^ 中村一男, 「眞空乾燥と眞空含浸」『真空工業』 1954年 1巻 1号 p.3-7, 日本真空協会, doi:10.3131/jvsj1954.1.3