藤原辰史

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藤原 辰史(ふじはら たつし、1976年12月2日[1] - )は、日本の農業史研究者。京都大学人文科学研究所准教授。専攻は農業史、食と農の思想、ドイツ現代史[2]

略歴[編集]

北海道旭川市生まれ[2]。島根県横田町(現奥出雲町)出身[2]島根県立横田高等学校を経て、1999年京都大学総合人間学部国際文化学科卒業[2]、2002年同大学院人間・環境学研究科博士課程中退[2]京都大学人文科学研究所助手[2]、2004年5月京都大学人間・環境学博士。論文は「ナチス・ドイツの有機農法:「自然との共生」はなぜ「民族の抹殺」に加担したのか」[3]。2009年東京大学大学院農学生命科学研究科講師[2]。2013年京都大学人文科学研究所准教授[2]

受賞歴[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『ナチス・ドイツの有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』柏書房、2005年。ISBN 978-4-7601-2679-8
    • 『ナチス・ドイツの有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』(新装版)柏書房、2012年。ISBN 978-4-7601-4152-4
  • 『カブラの冬―第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』人文書院 <レクチャー第一次世界大戦を考える>、2011年。ISBN 978-4-409-51112-1
  • 『稲の大東亜共栄圏―帝国日本の<緑の革命>』吉川弘文館歴史文化ライブラリー>2012年。ISBN 978-4-642-05752-3
  • 『ナチスのキッチン―「食べること」の環境史』水声社 2012年。ISBN 978-4-89176-900-0
  • 『食べること考えること』共和国<散文の時間> 2014年。ISBN 978-4-907986-01-8
  • 『トラクターの世界史―人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』中央公論新社中公新書 2451>、2017年。ISBN 978-4-12-102451-0
  • 『戦争と農業』集英社インターナショナルインターナショナル新書 015>、2017年。ISBN 978-4-7976-8015-7
  • 『給食の歴史』岩波書店岩波新書 新赤1748> 2018年。ISBN 978-4-00-431748-7
  • 『食べるとはどういうことか―世界の見方が変わる三つの質問』農山漁村文化協会、 2019年。ISBN 978-4-540-17109-3
  • 『分解の哲学―腐敗と発酵をめぐる思考』青土社、2019年。ISBN 978-4-7917-7172-1
  • 『縁食論―孤食と共食のあいだ』ミシマ社、2020年。ISBN 978-4-909394-43-9
  • 『農の原理の史的研究:「農学栄えて農業亡ぶ」再考』創元社叢書パルマコン>、2021年。ISBN 978-4-422-20295-2
  • 『歴史の屑拾い』講談社、2022年。ISBN 978-4-06-529371-3
  • 『植物考』生きのびるブックス、2022年。ISBN 978-4-910790-07-7

共著[編集]

共編・編[編集]

翻訳[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.340
  2. ^ a b c d e f g h 藤原 辰史(ふじはら たつし)”. www.maff.go.jp. 農林水産政策研究所. 2022年4月21日閲覧。
  3. ^ 博士論文書誌データベース
  4. ^ https://web.archive.org/web/20130717234410/http://www.kawaihayao.jp/pdf/kawaihayao_news_130520_re.pdf
  5. ^ 第41回 サントリー学芸賞決定

外部リンク[編集]