池田浩士

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池田 浩士(いけだ ひろし、1940年6月20日 - )は、日本ドイツ文学者評論家京都大学名誉教授。 専門分野はドイツ文学、現代文明論、ファシズム文化研究。

略歴[編集]

滋賀県大津市出身。慶應義塾高校から、1963年慶應義塾大学文学部独文科卒業、1968年同大学院博士課程満期退学。

1968年京都大学教養部講師、助教授京都大学総合人間学部教授、人間・環境学研究科教授。2004年定年退官、名誉教授、京都精華大学教授。2013年退職[1]

人物[編集]

著作[編集]

  • 『似而非物語 池田浩士評論集』(序章社、1972年)
  • 『初期ルカーチ研究』(合同出版、1972年)
  • 『ルカーチとこの時代』(平凡社、1975年)
  • ファシズムと文学――ヒトラーを支えた作家たち』(白水社、1978年)
  • 教養小説の崩壊』(現代書館、1979年)
  • 『抵抗者たち――反ナチス運動の記録』(TBSブリタニカ、1980年。新版、軌跡社、1991年。
    • 『抵抗者たち』(増補新版)、共和国、2018年)
  • 『闇の文化史 モンタージュ年代』(駸々堂出版、1980年)
  • 『大衆小説の世界と反世界』(現代書館、1983年)
  • 『ふぁっしょファッション 池田浩士表現論集』(社会評論社、1983年)
  • 『隣接市町村音頭』(青弓社、1984年)
  • 『仮設縁起絵巻』貝原浩 戯画(現代書館、1985年)
  • 『文化の顔をした天皇制』(社会評論社、1986年。同新版、2004年)
  • 『死刑の「昭和」史』(インパクト出版会、1992年)
  • 『権力を笑う表現? 池田浩士虚構論集』(社会評論社、1993年)
  • 『「海外進出文学」論・序説』(インパクト出版会、1997年)
  • 火野葦平論―「海外進出文学」論・第1部』(インパクト出版会、2000年)
  • 『歴史のなかの文学・芸術 参加の文化としてのファシズムを考える』(河合ブックレット、 2003年)
  • 『虚構のナチズム 「第三帝国」と表現文化』(人文書院、2004年)
  • 池田浩士コレクション』全10巻(インパクト出版会、2004-22年)
  • 『子どもたちと話す天皇ってなに?』(現代企画室、2010年)
  • 『石炭の文学史 〈海外進出文学〉論 第2部』(インパクト出版会、2012年)
  • 『ヴァイマル憲法とヒトラー――戦後民主主義からファシズムへ 』(岩波書店、2015年)
  • 『戦争に負けないための二〇章』(共和国、2016年)
  • ドイツ革命―帝国の崩壊からヒトラーの登場まで』(現代書館、2018年)
  • 『ボランティアとファシズム―自発性意図と社会貢献の近現代史 』(人文書院、2019年)

共編著[編集]

編訳[編集]

脚注[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ 車谷『世界一周恐怖航海記』文春文庫、p.73

参考[編集]