「貿易摩擦」の版間の差分

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→‎貿易摩擦の分析理論: 根岸隆先生のご指摘を引用ました。
(→‎歴史:  節の表題に重複があるので、より適切なものに変更しました。)
(→‎貿易摩擦の分析理論: 根岸隆先生のご指摘を引用ました。)
 
===貿易摩擦の分析理論===
貿易摩擦がなぜ起こるかについては、現在のところ、十分な理論はない。根岸隆は、2001年の著書''Development of International Trade Theory''「貿易の利益の証明は、生産要素が国内経済で完全にかつ効率的に雇用されていることを暗に仮定している」(p.147)と指摘している<ref>Takashi Negishi ''Development of International Trade Theory'' Kluwer Academic Publishers, 2001.その理由は、「もし労働の失業あるいは資本の不完全利用が存在するならば、産出されて商品の組合せは生産曲線上に位置しえない」(pp.147-148)からである。</ref>。Heid and Larch は「貿易自由化の厚生効果の定量化は国際貿易おけて中核的問題の一つである。既存の枠組みは用の完全労働市場を前提にしており、したがって総雇用量の変化という厚生効果を無視している」と指摘している<ref>Benedikt Heid and Mario Larch 2014 International Trade and Unemployment: A Quantitative Framework, CESifo Working Paper No. 4013, Abstract. Introduction にも同様の主張がある。</ref>。通常の貿易理論は、各国の完全雇用(一般均衡)を前提に組み立てられており、貿易摩擦の主要な要因のひとつである失業問題を主題とできていない<ref>田淵太一『貿易・貨幣・権力』ミネルヴァ書房、2006年、第5章「新古典派貿易理論の誕生/「ケインズ革命への不感応」。</ref>。ハロッドは、「古典学派の理論の欠陥は、...その論理がいかなる場合においても完全雇用が維持せられるという仮定を要求するという事実に基づく」(p.213)と指摘し、その著の第7章・第8章において主として「失業と国際貿易との関係」を検討したが(p.134)、このような分析は現在でも珍しい<ref>ハロッド『国際経済学』(改訂版、藤井茂訳、実業之日本社、1958)。</ref>。
 
== 国際収支 ==
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