緊急輸入制限
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組織 |
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理論 |
緊急輸入制限(きんきゅうゆにゅうせいげん)とは、自国の産業に重大な被害を及ぼす輸入品目に対して、国が課す制限措置のこと。セーフガードと呼ばれることも多い。
概要[編集]
国際的には、関税および貿易に関する一般協定(GATT)の特例を認める形で1995年に定められた世界貿易機関(WTO)設立協定の附属書1A、物品の貿易に関する多角的協定-(M) セーフガードに関する協定に定められた措置をいうことが多い。
個別の国では、1970年代から輸入制限に関する法整備が進められており、アメリカ合衆国では、独自に通商法でセーフガード措置を規定し、調査および決定をアメリカ国際貿易委員会が行うこととしている。
適用事例[編集]
- 日本
- 2001年4月23日:中華人民共和国が輸出する畳表、生しいたけ、ネギの急激な輸入増に対抗するため農林水産省が暫定的な緊急関税を発動。
- 2001年11月9日:上記3品目に対し緊急関税を発動しないことになり、暫定的な緊急関税を還付
- 2009年:コンニャク芋に対して約3割の2次税率引き上げ。
- 2017年8月1日: アメリカから輸入する冷凍牛肉に対して発動[1]。2018年3月末まで、関税率38.5%から50%へ引き上げ。
- アメリカ
- 2002年:日本、欧州連合、中国、韓国が輸出する鉄鋼製品に対して発動。
- 2009年:中国が輸出する乗用車、トラック用タイヤに対して発動。
- 2018年1月22日:アメリカが太陽光発電パネルに30%、洗濯機に20%以上の追加関税を課すことを発表。主に中国製品を念頭においたもの[2]。
- ベトナム
対抗措置[編集]
世界貿易機関(WTO紛争処理小委員会)が仲裁を行う。
2001年4月の日本のセーフガードに対し、中国は自動車、携帯端末、エアコンに100%の関税を課すという対抗措置をとった(2001年12月に解除)[4]。
2002年にアメリカが行った鉄鋼製品に関するセーフガードに対して、小委員会は2003年5月、アメリカの鉄鋼輸入制限は違法であること示した。
2015年、インドが日本産の鉄鋼製品(熱延コイルなど)に最大20%の関税加えるセーフガードを適用。日本政府は、2017年に世界貿易機関の紛争処理小委員会の設置を求め、翌年、日本側の主張を認める報告書を得た(ただし報告書がまとめられる以前に課税は解消された)[5]。
脚注[編集]
- ^ 牛肉セーフガード、農水省が恐れる18年問題 日本経済新聞(2017年11月14日)2017年12月16日閲覧
- ^ “トランプ米政権、太陽光パネルと洗濯機にセーフガード発動”. CNN (2018年1月23日). 2018年7月14日閲覧。
- ^ 日本経済新聞 鉄鋼の輸入制限、インド・ベトナムに是正要求 経産省
- ^ 野口旭 『ゼロからわかる経済の基礎』 講談社〈講談社現代新書〉、2002年、194頁。
- ^ “WTOで日本勝訴 インドの鉄鋼関税上げで”. 日本経済新聞 (2018年11月7日). 2019年1月12日閲覧。