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==人物==
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[[東京都]]出身。[[精華学園]]高等部在学中にスカウトされ、TVドラマ[[太陽にほえろ!]]でデビュー。[[東映]]、[[東宝]]、[[ATG]]など映画でも活動。<ref>[映画の友_1979年_4月号]</ref>
[[東京都]]出身。[[精華学園]]高等部在学中にスカウトされ、TVドラマ[[太陽にほえろ!]]でデビュー。[[東映]]、[[東宝]]、[[ATG]]など映画でも活動。<ref>[映画の友_1979年_4月号]</ref>


[[秘密戦隊ゴレンジャー]]での、007(ゴレンジャーを補佐するイーグル女性隊員)役で注目された後、[[日活ロマンポルノ]][[時には娼婦のように]]で主役級に抜擢された。以後、[[ポルノ女優]]として活躍した。
[[秘密戦隊ゴレンジャー]]での、007(ゴレンジャーを補佐するイーグル女性隊員)役で注目された後、[[日活ロマンポルノ]][[時には娼婦のように]]で主役級に抜擢された。以後、70年代後半から80年代初めにかけて、[[ポルノ女優]]として活躍した。


硬軟自在の演技力で映画・テレビで活躍するも、共演者だった古尾谷と結婚を機にいったん引退。
[[1982年]]、共演者だった古尾谷雅人と結婚し、女優を引退した


代表作は、若松孝ニ監督作品の聖母観音大菩薩(1977年、主演松田英子)などがある。
一般映画の代表作としては、[[若松孝ニ]]監督作品の聖母観音大菩薩(1977年、主演・[[松田英子]])などがある。


古尾谷との結婚生活では、古尾谷が自分の嫌いな役を断り仕事を選んだため、仕事のオファーが徐々になくなり、東京都内に1億4500万円で購入した高級マンションのローンの返済(毎月100万円)が、滞るようになってしまった。住民税の支払いまで滞納するようになり、古尾谷は物に当たったり昼間から酒に浸ったりした挙句、家族に暴力をふるうようになった。
長年介護などの仕事に従事していたが、古尾谷の自殺以降は本格的に復帰した。一男一女があり、息子の[[高藤疾土]]は俳優として、娘の[[水野快令]]はモデルとしての活動歴がある。


特に妻・鹿沼への[[DV]](家庭内暴力)は凄まじく、日常的に行われていたという。女優の命である顔を何度も殴られて鼻血を流し、全治5ヶ月の大怪我を負った。また、古尾谷から殴る蹴るの暴行を受け、肋骨を骨折したこともある。
2003年から2010年まで神楽坂でスナック「ルパン反省」を経営していた。

古尾谷は芸能事務所の経営にも失敗し、借金は最終的に3億円にまで膨らんだ。

[[1997年]]、45歳で[[ホームヘルパー1級]]の資格を取り、介護ヘルパーとして働き始めた。

[[2003年]]3月、45歳の古尾谷が自宅寝室で首をつって自殺し、鹿沼は古尾谷が残した3億円の借金を引き継ぐことになった。

古尾谷の死後、鹿沼の母が骨粗しょう症を患った末に農薬を飲んで自殺し、一命をとりとめたものの一年後に死亡。母の死後、父も後追い自殺をして死亡した。

[[2004年]]、夫の一周忌に手記『最後のキス』を出版。

[[2006年]]、東京・[[神楽坂]]にカラオケパブ「ルパン反省」をオープンさせたが、[[リーマンショック]]後から客が少なくなり、[[2010年]]に閉店した。

[[2015年]]4月、鹿沼はネット上で近況を報告し、週5回・朝7時から夕方6時まで、二つの老人介護施設で契約社員として働いていることを明らかにした。自宅マンションのローンは完済したが、夫が芸能事務所をやっていたときの借金がまだ残っているという。 

東京都内の賃貸マンションで、息子・娘と3人で暮らしている。

息子の[[高藤疾土]]は元俳優で、ファミリーレストランでアルバイトをしている。
娘の[[水野快令]]は元モデルで、ジュエリー関係の仕事をしている。

女優・[[大原麗子]]は親友で、ドラマで共演したのをきっかけに仲良くなった。鹿沼と古尾谷の結婚式では、大原麗子・[[森進一]]夫妻が媒酌人を務めた。鹿沼は大原麗子からマネージャーになってほしいと頼まれたが、当時鹿沼は夫・古尾谷から家庭内暴力を受けていて、精神的な余裕がなかったため、大原の要望を断ったという。


==出演作品==
==出演作品==

2016年2月23日 (火) 14:17時点における版

鹿沼 絵里(かぬま えり、1952年12月1日 - 、本名:古尾谷登志江(ふるおや としえ)、旧姓"菅沼")は、日本女優。旧芸名は鹿沼えり。夫は俳優古尾谷雅人

人物

東京都出身。精華学園高等部在学中にスカウトされ、TVドラマ『太陽にほえろ!』でデビュー。東映東宝ATGなど映画でも活動。[1]

秘密戦隊ゴレンジャー』での、007(ゴレンジャーを補佐するイーグル女性隊員)役で注目された後、日活ロマンポルノ時には娼婦のように』で主役級に抜擢された。以後、70年代後半から80年代初めにかけて、ポルノ女優として活躍した。

1982年、共演者だった古尾谷雅人と結婚し、女優を引退した。

一般映画の代表作としては、若松孝ニ監督作品の『聖母観音大菩薩』(1977年、主演・松田英子)などがある。

古尾谷との結婚生活では、古尾谷が自分の嫌いな役を断り仕事を選んだため、仕事のオファーが徐々になくなり、東京都内に1億4500万円で購入した高級マンションのローンの返済(毎月100万円)が、滞るようになってしまった。住民税の支払いまで滞納するようになり、古尾谷は物に当たったり昼間から酒に浸ったりした挙句、家族に暴力をふるうようになった。

特に妻・鹿沼へのDV(家庭内暴力)は凄まじく、日常的に行われていたという。女優の命である顔を何度も殴られて鼻血を流し、全治5ヶ月の大怪我を負った。また、古尾谷から殴る蹴るの暴行を受け、肋骨を骨折したこともある。

古尾谷は芸能事務所の経営にも失敗し、借金は最終的に3億円にまで膨らんだ。

1997年、45歳でホームヘルパー1級の資格を取り、介護ヘルパーとして働き始めた。

2003年3月、45歳の古尾谷が自宅寝室で首をつって自殺し、鹿沼は古尾谷が残した3億円の借金を引き継ぐことになった。

古尾谷の死後、鹿沼の母が骨粗しょう症を患った末に農薬を飲んで自殺し、一命をとりとめたものの一年後に死亡。母の死後、父も後追い自殺をして死亡した。

2004年、夫の一周忌に手記『最後のキス』を出版。

2006年、東京・神楽坂にカラオケパブ「ルパン反省」をオープンさせたが、リーマンショック後から客が少なくなり、2010年に閉店した。

2015年4月、鹿沼はネット上で近況を報告し、週5回・朝7時から夕方6時まで、二つの老人介護施設で契約社員として働いていることを明らかにした。自宅マンションのローンは完済したが、夫が芸能事務所をやっていたときの借金がまだ残っているという。 

東京都内の賃貸マンションで、息子・娘と3人で暮らしている。

息子の高藤疾土は元俳優で、ファミリーレストランでアルバイトをしている。 娘の水野快令は元モデルで、ジュエリー関係の仕事をしている。

女優・大原麗子は親友で、ドラマで共演したのをきっかけに仲良くなった。鹿沼と古尾谷の結婚式では、大原麗子・森進一夫妻が媒酌人を務めた。鹿沼は大原麗子からマネージャーになってほしいと頼まれたが、当時鹿沼は夫・古尾谷から家庭内暴力を受けていて、精神的な余裕がなかったため、大原の要望を断ったという。

出演作品

映画

  • 実録・安藤組 襲撃篇 (1973年)
  • 爆発! 暴走遊戯 (1976年、東映東京) - 魔子
  • 秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン (1976年、東映東京) - 加藤陽子
  • 歌麿 夢と知りせば (1977年、太陽社) - お美代
  • 俺の空 (1977年、東宝=東京ムービー新社) - 白川先生
  • 聖母観音大菩薩(1977年、若松プロ=ATG) - 若い女
  • 時には娼婦のように (1978年、にっかつ) - マコ
  • 肉の標的 奪う!! (1979年、にっかつ) - 上条由美
  • 天使のはらわた 名美(1979年、にっかつ) - 土屋名美
  • 宇能鴻一郎の女体育教師 (1979年、にっかつ) - あたし
  • エロス学園 発情時代 (1979年、にっかつ) - 三原圭子
  • 団地妻 肉欲の陶酔 (1979年、にっかつ) - 岡妙子
  • 修道女 黒衣の中のうずき (1980年、にっかつ) - 神野雪
  • スケバンマフィア 肉刑 リンチ (1980年、にっかつ) - サチ子
  • 朝はダメよ!(1980年、にっかつ) - 美希
  • 看護婦日記 わいせつなカルテ (1980年、にっかつ) - 由香
  • 宇能鴻一郎の浮気日記 (1980年、にっかつ) - 金井ゆり子
  • 女教師 汚れた放課後(1981年、にっかつ) - 野本トモ子
  • ヨコハマBJブルース (1981年、東映セントラルフィルム) - 林ミドリ
  • 好色花でんしゃ (1981年、ピンクリボン賞映画製作実行委員会) - 都築丸子
  • 真夜中の招待状(1981年、松竹) - 原田里江
  • 遠雷 (1981年、ATG=にっかつ撮影所=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ) - 和田敏江
  • 逃がれの街 (1983年、日本テレビ=田中プロ) - 焼鳥屋のおばさん
  • チ・ン・ピ・ラ (1984年、東宝) - ビビ
  • 想い出のアン(1984年、共同映画) - 新村令子
  • 800 TWO LAP RUNNERS (1994年、サントリー=ポニーキャニオン=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ) - 中沢淑子
  • いちご同盟 (1997年、トライアーツ) - 上原美子
  • 生霊 いきすだま IKISUDAMA(2001年、東映) - 吉野光江
  • 不灯港(2009年、内藤隆嗣監督)

オリジナルビデオ

  • ナンパ屋★KEN (1995年、東映ビデオ)
  • かげろう 俊のヤクザな毎日 (1997年、ケイエスエス=ケイエスエス販売)
  • 男たちの墓標 事件屋稼業(2000年、ミュージアム)

テレビドラマ

その他の番組

著書

  • 『最期のキス』(2004年、講談社

脚注

  1. ^ [映画の友_1979年_4月号]

外部リンク