コンテンツにスキップ

サンタメンタル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『サンタメンタル』
スティーヴ・ルカサー・アンド・フレンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 2002年6月17日-24日[1]
ジャンル ロックフュージョン、クリスマス音楽
時間
レーベル バップ・シティ・レコード
フェイヴァード・ネイションズ英語版(リイシュー)
プロデュース スティーヴ・ルカサー、エリオット・シャイナー英語版
専門評論家によるレビュー
スティーヴ・ルカサー アルバム 年表
ノー・サブスティテューションズ〜ライヴ・イン・大阪(with ラリー・カールトン
(2001年)
サンタメンタル
(2003年)
エヴァー・チェンジング・タイムズ
(2008年)
テンプレートを表示

サンタメンタル』(Santamental)は、アメリカ合衆国ロック・ミュージシャン、スティーヴ・ルカサー2003年に発表した、ソロ名義では4作目のスタジオ・アルバム

背景

[編集]

共同プロデューサーのエリオット・シャイナー英語版の提案により制作されたクリスマス・アルバムで、ルカサー自身は「低予算だったから短期間で作らなければならなくて、たくさんの友達の好意に甘えて、6日後にはこのクリスマス・レコードを完成させた」と語っている[2]。収録曲の大部分はクリスマス・ソングの定番曲だが、2曲は本作のために書き下ろされたオリジナル曲である[2]。アルバム・タイトルは、ルカサーの妻が提案した[2]

ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」には、当時癌との闘病や夫婦間の問題で活動を停止していたエドワード・ヴァン・ヘイレンがゲスト参加した[3]。「キャロル・オブ・ザ・ベルズ」にはスティーヴ・ヴァイがゲスト参加しており[1]、ヴァイは2005年、自身のレーベル「フェイヴァード・ネイションズ英語版」から本作の再発CDをリリースした[4]。大部分の曲ではジェフ・バブコが共同アレンジャーを務めたが、ルカサーのギター独奏による「クリスマス・ソング」のみラリー・カールトンが共同アレンジャーとしてクレジットされており、ルカサーによれば「クールなコード進行は全部カールトンが作った」という[注釈 1]

評価

[編集]

Greg Pratoはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「ルカサーと仲間達は基本的に、過剰なアルペジオ、2本指によるタッピング、或いはスウィープ・ピッキングといったテクニックに頼らず、洒落た演奏に徹している」と評している[4]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「ルカサーらしさが随所に発揮されていて、季節商品の域を超えて楽しめるクオリティとなっている」と評されている[5]

収録曲

[編集]

1. 2. 6. 9. 10.はインストゥルメンタル

  1. ジョイ・トゥ・ザ・ワールド "Joy to the World" (Traditional) - 3:08
  2. グリーンスリーヴス "Greensleeves" (Traditional) - 6:58
  3. ジングル・ベルズ "Jingle Bells" (Traditional) - 2:19
  4. キャロル・オブ・ザ・ベルズ "Carol of the Bells" (Mykola Leontovych, Peter J. Wilhousky) - 4:42
  5. ブロークン・ハート・フォー・クリスマス "Broken Heart for Christmas" (Steve Lukather, Stan Lynch) - 4:09
  6. エンジェルス・ウィ・ハヴ・ハード・オン・ハイ "Angels We Have Heard on High" (Traditional) - 4:55
  7. ウィンター・ワンダーランド "Winter Wonderland" (Felix Bernard, Richard B. Smith) - 4:05
  8. ルック・アウト・フォー・エンジェルス "Look Out for Angels" (S. Lukather, Jeff Babko) - 5:19
  9. サイレント・ナイト "Silent Night" (Traditional) - 4:30
  10. クリスマス・ソング "The Christmas Song" (Melvin H. Tormé, Robert Wells) - 2:16

参加ミュージシャン

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ CD英文クレジット

出典

[編集]
  1. ^ a b Steve Lukather & Friends - Santamental (2005, CD) | Discogs
  2. ^ a b c TOTO Interviews”. TOTO (2003年). 2021年6月17日閲覧。
  3. ^ エディ・ヴァン・ヘイレンは元気だとTotoのスティーヴ・ルカサーが語る”. BARKS. JAPAN MUSIC NETWORK (2002年7月25日). 2021年6月17日閲覧。
  4. ^ a b Prato, Greg. “Santamental - Steve Lukather”. AllMusic. 2021年6月17日閲覧。
  5. ^ スティーヴ・ルカサー・アンド・フレンズ/サンタメンタル”. CDJournal. 音楽出版社. 2021年6月17日閲覧。

外部リンク

[編集]