樋口有介

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樋口 有介
(ひぐち ゆうすけ)
誕生 (1950-07-05) 1950年7月5日(68歳)
群馬県前橋市
職業 小説家推理作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 國學院大學文学部哲学科中退
活動期間 1988年 -
ジャンル ミステリ
主な受賞歴 サントリーミステリー大賞読者賞(1988年)
デビュー作 『ぼくと、ぼくらの夏』
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樋口 有介(ひぐち ゆうすけ、1950年[1]7月5日[要出典] - )は日本小説家推理作家群馬県前橋市生まれ[1]群馬県立伊勢崎東高等学校卒業[2]國學院大學文学部哲学科中退[2]

来歴[編集]

中学を卒業後、高校にも行かずに母親の実家の看板屋を手伝うなどして過ごしていたが、短期間通った夜学の友達から、当時の自分の学力でも入れるだろうという高校の存在を聞き、進学を決意[1]。そして勉強の代わりに今まで読んだこともなかった小説を読んでみたところ1冊で夢中になり、16歳で作家を目指す[1]。こつこつ執筆し、年に2回ある文學界新人賞に毎回応募し続ける。大学中退後は世界各地を放浪[2]。劇団員、業界誌記者など様々な職業を経験[2]しながらも小説は書き続けるが芽が出ず、そのうち長い間交際していた女性とも別れることになり、秩父の廃村にこもって執筆に没頭する[1]。気の済むまで書いても実らなければその時他の道を考えようと思っていたが、5年目にあたる[1]昭和63年(1988年)、『ぼくと、ぼくらの夏』が第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞し、作家デビューすることになる[2]

当初は純文学作家を目指していたが結果は実らず、やけを起こして書いたのが『ぼくと、ぼくらの夏』だったという。そのためデビュー当時はミステリには疎く、食べていくためにテレビの2時間のミステリ番組を毎日のように見て勉強することとなる。[3]

青春ミステリ、または中年を主役にした青春ハードボイルド小説を得意とする[4]トリックやプロットで勝負する、いわゆる本格派ではないにもかかわらず、独自の香気とユーモアを愛されて創元推理文庫にも作品が収録されている[独自研究?]

文学賞受賞・候補歴[編集]

ミステリ・ランキング[編集]

週刊文春ミステリーベスト10[編集]

  • 1988年 - 『ぼくと、ぼくらの夏』4位

このミステリーがすごい![編集]

  • 1988年 - 『ぼくと、ぼくらの夏』17位
  • 1991年 - 『彼女はたぶん魔法を使う』18位

作品リスト[編集]

柚木草平シリーズ[編集]

  • 彼女はたぶん魔法を使う(1990年4月 講談社 / 1993年6月 講談社文庫 / 2006年7月 創元推理文庫
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう(1992年5月 スコラ / 1995年1月 講談社文庫 / 2006年9月 創元推理文庫)
  • 探偵は今夜も憂鬱(1992年10月 講談社 / 1996年3月 講談社文庫 / 2006年11月 創元推理文庫)
  • プラスチック・ラブ(1997年2月 実業之日本社 / 2009年6月 創元推理文庫)[注 1]
    • 収録作品:雪のふる前の日には / 春はいつも / 川トンボ / ヴォーカル / 夏色流し / 団子坂 / プラスチック・ラブ / クリスマスの前の日には
  • 誰もわたしを愛さない(1997年5月 講談社 / 2001年10月 講談社文庫 / 2007年9月 創元推理文庫)
  • 刺青(タトゥー)白書(2000年4月 講談社 / 2007年2月 創元推理文庫)
  • 夢の終わりとそのつづき( 2007年7月 創元推理文庫)[注 2]
  • 不良少女(2007年11月 創元推理文庫)
    • 収録作品:秋の手紙 / 薔薇虫 / 不良少女 / スペインの海 / 名探偵の自筆調書 柚木草平
  • 捨て猫という名前の猫(2009年3月 創元クライム・クラブ / 2012年3月 創元推理文庫)
  • 片思いレシピ(2011年4月 東京創元社 / 2014年5月 創元推理文庫)[注 3]
  • 少女の時間(2016年1月 東京創元社)

木野塚佐平シリーズ[編集]

  • 木野塚探偵事務所だ(1995年5月 実業之日本社 / 1998年9月 講談社文庫 / 2008年3月 創元推理文庫)
  • 木野塚佐平の挑戦(2002年2月 実業之日本社)
    • 【改題・大幅改稿】木野塚佐平の挑戦だ(2008年6月 創元推理文庫)

船宿たき川捕物暦シリーズ[編集]

  • 船宿たき川捕物暦(2004年10月 筑摩書房 / 2007年8月 ちくま文庫
  • 初めての梅―船宿たき川捕物暦(2009年1月 筑摩書房)

風町サエシリーズ[編集]

  • 猿の悲しみ[注 4](2012年9月 中央公論新社 / 2015年7月 中公文庫)
  • 笑う少年(2015年7月 中央公論新社)

その他の作品[編集]

  • ぼくと、ぼくらの夏(1988年7月 文藝春秋 / 1991年4月 文春文庫 / 2007年5月 文春文庫【改訂版】)
  • 風少女(1990年1月 文藝春秋 / 1993年5月 文春文庫 / 2007年3月 創元推理文庫)
  • 風の日にララバイ(1990年10月 徳間書店 / 1997年9月 ハルキ文庫 / 2013年9月 ハルキ文庫【新装改訂版】)
  • 八月の舟(1990年11月 文藝春秋 / 1999年9月 ハルキ文庫 / 2008年5月 文春文庫)
  • 夏の口紅(1991年10月 角川書店 / 1999年9月 角川文庫 / 2009年7月 文春文庫)
  • 楽園(1994年10月 角川書店 / 2011年11月 中公文庫
  • 11月そして12月(1995年4月 新潮社 / 1997年10月 中央公論社C★NOVELS / 2009年10月 中公文庫)
  • 林檎の木の道(1996年4月 中央公論社 / 1999年5月 中公文庫 / 2007年4月 創元推理文庫)
  • 苦い雨(1996年9月 日本経済新聞社 / 2011年6月 中公文庫)
  • ろくでなし(1997年2月 立風書房
  • ベイ・ドリーム(1998年9月 角川書店 / 2012年4月 中公文庫)
  • ともだち( 1999年4月 中央公論新社 / 2002年8月 中公文庫)
  • 魔女(2001年4月 文藝春秋 / 2004年4月 文春文庫)
  • 海泡(2001年6月 中央公論新社 / 2004年2月 中公文庫)
  • 雨の匂い(2003年7月 中央公論新社 / 2007年10月 中公文庫)
  • 枯葉色グッドバイ(2003年10月 文藝春秋 / 2006年10月 文春文庫)
  • 月への梯子(2005年12月 文藝春秋 / 2008年12月 文春文庫)
  • ピース(2006年8月 中央公論新社 / 2009年2月 中公文庫)
  • 窓の外は向日葵の畑(2010年7月 文藝春秋 / 2013年1月 文春文庫)
  • 刑事さん、さようなら(2011年2月 中央公論新社 / 2013年12月 中公文庫)
  • 風景を見る犬(2013年8月 集英社インターナショナル / 2016年9月 中公文庫
  • 金魚鉢の夏(2014年6月 新潮社)
  • 亀と観覧車(2016年5月 中央公論新社)
  • ぼくはまだ、横浜でキスをしない(2016年8月 角川春樹事務所)
  • あなたの隣にいる孤独(2017年6月 文藝春秋)

エッセイその他[編集]

  • 君に伝えたい本屋さんの思い出(2011年11月 主婦と生活社 日販マーケティング本部編)「本屋が怖い」
  • 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社 東京創元社編集部編)

映像化作品[編集]

テレビドラマ[編集]

テレビ朝日
フジテレビ
  • 金曜ドラマシアター
    • 初恋の殺人者(1991年7月26日、主演:織田裕二
  • 金曜エンタテイメント
    • せつない探偵 柚木草平の殺人レポートシリーズ(原作:柚木草平シリーズ、主演:鹿賀丈史)
      • せつない探偵 柚木草平の殺人レポートシリーズ1(1996年3月8日、原作:探偵は今夜も憂鬱)
      • せつない探偵 柚木草平の殺人レポートシリーズ2(1996年12月13日、原作:初恋よ、さよならのキスをしよう)
      • せつない探偵 柚木草平の殺人レポートシリーズ3(1997年8月1日、原作:彼女はたぶん魔法を使う)
NHK

映画[編集]

バラエティー[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 木村時郎の目線で柚木草平が描かれた番外編ともいえる作品[5]
  2. ^ 「ろくでなし」を柚木草平最初の事件として大幅改稿・改題。
  3. ^ 柚木の愛娘・加奈子が主役の番外編[6]
  4. ^ 本作には柚木草平シリーズに登場する山川六助刑事とバークロコダイルとマスターの武藤が登場。柚木も僅かだが登場している。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 樋口有介. ベストセラーズインタビュー 『ピース』著者 樋口有介さん. インタビュアー:山田洋介. オトバンク.. https://www.sinkan.jp/special/interview/bestsellers33.html 2018年1月25日閲覧。 
  2. ^ a b c d e 木野塚佐平の挑戦”. 紀伊国屋書店ウェブストア. 紀伊国屋書店. 2018年1月25日閲覧。
  3. ^ 「彼女はたぶん魔法を使う」作者あとがきより
  4. ^ 福井健太 (2007年8月8日). “樋口有介の優しい世界”. All About. 2018年1月25日閲覧。
  5. ^ 柚木草平シリーズ番外編、樋口有介『プラスチック・ラブ』”. Webミステリーズ!. 東京創元社 (2009年6月5日). 2018年1月25日閲覧。
  6. ^ さわやかな余韻が秀逸な、著者最新作の主人公はなんと……樋口有介『片思いレシピ』”. Webミステリーズ!. 東京創元社 (2011年4月5日). 2018年1月25日閲覧。
  7. ^ 昭和のヒーローが主演! 樋口有介『木野塚探偵事務所だ』、なんと映像化”. Webミステリーズ!. 東京創元社 (2017年12月8日). 2018年1月25日閲覧。