東京四社営業委員会

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東京四社営業委員会(とうきょうよんしゃえいぎょういいんかい)は、東京23区武蔵野市三鷹市営業区域(特別区・武三交通圏)とするタクシー会社大手4社によって構成される営業組織である。構成しているのは以下の4社で、「東京四社」、「東京大手四社」などとも呼ばれる。

  1. 和自動車交通 
  2. 日本交通
  3. 都自動車交通
  4. 際自動車

上記4社は、それぞれの会社の頭文字から「大日本帝国」とも総称・俗称される。

概要[編集]

太平洋戦争末期の統制経済下に東京地区のタクシー会社は整理統合された後、これら4社はいずれも終戦後ほぼ同時期に設立された。

本委員会は各社が営業上の相互利益を得るために組織されたもので、共通チケット・クーポン券の発行・取り扱い、ならびに無線配車での協力が行われる。

車両に関しては、一般車では球型行灯に「四社カラー」と呼ばれるレモンイエローに赤帯[1]の統一仕様となる。ただし、ハイグレード車では、行灯は一般車と共通となるものの色が黒または紺とするほか車体表記に統一性がない。また四社の系列にある事業者のうち都区内・武蔵野・三鷹以外の営業区域(特別区・武三交通圏)以外にある事業者は「四社カラー」を採用している場合(例:東葛交通圏にある帝都あたごタクシー[2])とそうでない場合(例:南房交通圏の館山中央交通)がある。

運転席・助手席扉の社名表記は英文字となるが、本体と系列事業社では以下の差異がある。

東京四社社名表記
グループ 本体 系列事業社
大和自動車交通 DAIWA DAIWA GROUP
社名英大文字
日本交通 NIHON KOTSU NIHON KOTSU GROUP[3]
社名英大文字[4]
帝都自動車交通 TEITO TEITO GROUP
社名英大文字
国際自動車 KOKUSAI MOTORCARS KOKUSAI GROUP
社名英大文字

なお2017年1月12日に大和自動車交通が東京無線協同組合と無線配車用スマートフォンアプリケーションならびにタクシーチケットを同年4月1日から統合する事を発表[5]したことを受け、同年2月9日に本委員会協定1条に定められている「相互の融和と協調」に反するとして大和自動車を除名することを決定通告[6][7]。これに対し同社では法的措置を検討[8]、同月17日に東京地方裁判所に仮処分申し立てを行った[9]。同年8月9日に申し立てに対する和解が成立[10][11]。2020年3月末まで東京無線協同組合との間で車体色・行灯の統一ならびにタクシーチケットおよび無線配車の統合を行わないことを条件として大和以外の三社が除名の意思表示を撤回した。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 車体側面以外に関しては系列事業者では一部を除き省略するほか、位置など細かい差異は存在する。また日本交通グループの日交美輝所属車の一部は大和グループの金龍自動車交通から移籍であるため帯が大和仕様という異端車がある。
  2. ^ ただし、通常前輪と前扉の間にあるTAXIの表記が前扉の帯中央のTEITOと書かれるべき位置にあり、本来TAXIの表記がある位置に帰庫地表記がある。
  3. ^ 全国タクシーアプリラッピング車は帯に系列社名を表記。
  4. ^ ワイエム交通のみYm KOTSUと小文字を含む。
  5. ^ 大和自動車交通(株)・東京無線協同組合の協働に関するお知らせ 2017年1月13日 PDF
  6. ^ 東京四社営業委員会に関するお知らせに対する当社の見解等について 2017年2月9日大和自動車交通株式会社プレスリリース PDF
  7. ^ 「内部分裂か?東京4社」から大和自動車交通を除名 - Response. 2017年2月10日
  8. ^ 大和自動車交通、「東京四社」の除名処分は「法的に無効」…地位確認求めて法的措置も - Response. 2017年2月13日
  9. ^ 当社による仮処分命令の申立について 2017年2月17日大和自動車交通株式会社プレスリリース PDF
  10. ^ 地位保全仮処分命令申立事件における和解成立のご報告 2017年8月9日東京四社営業委員会プレスリリース
  11. ^ 当社による仮処分命令の申立和解成立に関するお知らせ 2017年8月9日大和自動車交通株式会社プレスリリース PDF

外部リンク[編集]