押見修造

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押見 修造
生誕 1981年(39 - 40歳)
日本の旗 日本群馬県桐生市
職業 漫画家
活動期間 2002年 -
ジャンル 少年漫画青年漫画
代表作漂流ネットカフェ
惡の華[1]
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押見 修造(おしみ しゅうぞう、1981年[2] - )は、日本漫画家。作品は、たびたび映像化されている。

来歴[編集]

群馬県桐生市出身[3]2002年ちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞受賞[4]。2003年、別冊ヤングマガジンにて『スーパーフライ』でデビュー[4]。同年より同誌で『アバンギャルド夢子』の連載を開始[4]

『漂流ネットカフェ』はテレビドラマ化され、『悪の華』はテレビアニメ化された。また2014年には『スイートプールサイド』、2018年には『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化されている[5]

2020年4月現在、『ビッグコミックスペリオール』にて『血の轍』、『別冊少年マガジン』にて『おかえりアリス』を連載中。

エピソード[編集]

生い立ち[編集]

群馬県桐生市で生まれ育ち、幼稚園では隅で絵を描いているような内気な子供だったという。その頃は人の顔が非常に独特であり、両目の黒目を重ねることで、一つ目のように描いていたという。だが、当時愛読していたガモウひろしの絵を見て、目は2つにしたほうが良いと思ったという[6]

その後、小学校ではギャグ漫画を描いていたが、小学3年生の時にロッテリアで、女性が階段を登っている所でパンツを目撃し、性の目覚めが訪れる。その衝撃の凄まじさからか、それが今の作風に影響されているという[7]

中学1年生の時、父親にルドンの絵や萩原朔太郎の詩などを教えられ、『ドグラ・マグラ』や『ガロ』を愛読[8]。音楽・本・詩などに没頭して、漫画を描かなくなったという。中学時代は、小学生の頃から片思いしている女の子がソフトボール部にいたことから、隣のテニス部に所属して監視していたという。その子とはお付き合いするようになったが、色々あって付き合いは失敗したという。自分は恋愛ができない人間だという劣等感を持つようになる[9]

中学2年生の頃より吃音を患っており、吃音を題材とした作品『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』や、吃音を持つ主人公の『血の轍』などを発表している[10]。押見は、前者の単行本あとがきに、吃音が故に普段より人の表情や仕草から感情を読み取る能力が発達し、これが漫画の登場人物の表情を描く時に生かせているのかも知れないといい、また、吃音のせいで言いたいことが言えなかったという心に封じ込められていた物事を、漫画という形で爆発させることができた、自身が吃音でなければ漫画家にはなれなかったかも知れない、なる旨を記している[10]

漫画家として[編集]

大学に入学して、山本直樹の『フラグメンツ』を見て、再び漫画を描き始める[11]。その後、自伝漫画[12]によれば、20歳くらいの頃に講談社週刊ヤングマガジン編集部に持ち込み、2人の編集者に「ひどいが、おもしろい」といった評価を受ける。その作品は同誌の月間賞奨励賞を受賞し、賞金5万円を得た。

その後、同誌で「ちんこ」を見たがる女子高生の漫画『アバンギャルド夢子』や、サキュバスが風俗経営をして精を搾り取ったあげく世界滅亡する漫画『デビルエクスタシー』などを連載する。押見はこのような漫画をよく載せてもらえたものだと述懐している。

漫画家デビューして22歳で結婚し、大学中退している[13]

年齢が近く作風が似ている映画監督の内藤瑛亮とは親交がある[14]

作品リスト[編集]

連載[編集]

読み切り[編集]

  • スーパーフライ(2001年) - 単行本『アバンギャルド夢子』に収録。
  • 真夜中のパラノイアスター
  • 超常眼球 沢田(『別冊ヤングマガジン』2003年12月25日号) - 単行本『スイートプールサイド』に収録。
  • ワルツ(『フィール・ヤング』2017年2月号)
  • りり(『週刊ヤングマガジン』2021年31号[15]

イラスト[編集]


脚注[編集]

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  1. ^ このマンガがすごい!のインタビュー記事より
  2. ^ 【インタビュー】“純愛”を考えていたら体操服を盗む話ができあがった。 『惡の華』押見修造【前編】  ”. 宝島社 (2014年6月14日). 2014年6月19日閲覧。
  3. ^ “映画「惡の華」八木節を撮影 押見さんの漫画実写化 桐生”. 上毛新聞. (2018年11月25日). https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/culture/94893 2019年1月4日閲覧。 
  4. ^ a b c コミックナタリー - 押見修造のプロフィール”. コミックナタリー. 2014年6月19日閲覧。
  5. ^ 漫画家・押見修造インタビュー「『スイートプールサイド』も『惡の華』も僕にとっては真っ当な青春」”. 東京産業新聞社. 2014年6月19日閲覧。
  6. ^ 別冊少年マガジン 2020年5月号 『私と別マガ ルーキーズ』より
  7. ^ 別冊少年マガジン 2020年5月号 『私と別マガ ルーキーズ』より
  8. ^ 『惡の華』がアニメ化のマンガ家・押見修造「初めての彼女から『おまえはクソムシだ』と言われた」”. 週プレnews (2013年4月8日). 2014年6月19日閲覧。
  9. ^ 別冊少年マガジン 2020年5月号 『私と別マガ ルーキーズ』より
  10. ^ a b 押見修造「あとがき」『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』太田出版、2013年。
  11. ^ 『惡の華』がアニメ化のマンガ家・押見修造「初めての彼女から『おまえはクソムシだ』と言われた」 (3)”. 週プレnews (2013年4月8日). 2014年6月19日閲覧。
  12. ^ 「はじめての担当(ひと)」『週刊ヤングマガジン』2014年19号 p.223
  13. ^ 別冊少年マガジン 2020年5月号 『私と別マガ ルーキーズ』より
  14. ^ 「許された子どもたち」内藤瑛亮、“毒親”や“いじめ”テーマに押見修造らと対談”. 映画ナタリー (2020年5月27日). 2020年6月3日閲覧。
  15. ^ ヤングマガジン31号”. ヤングマガジン公式サイト. 講談社. 2021年6月28日閲覧。
  16. ^ 古屋兎丸「女子高生に殺されたい」を押見修造らがトリビュートイラストに”. コミックナタリー (2015年10月9日). 2018年8月20日閲覧。
  17. ^ 井口昇×ノーメイクス「ゴーストスクワッド」、押見修造の描き下ろしポスター解禁” (2017年12月28日). 2018年8月20日閲覧。

外部リンク[編集]