岩田醸造

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岩田醸造株式会社
KOH-ITTEN IWATA CO.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
060-0033
北海道札幌市中央区北3条東4丁目
本店所在地 067-0071
北海道江別市萩ケ岡17番地
設立 1916年(1892年創業)
業種 食料品
法人番号 5430001042365 ウィキデータを編集
事業内容 味噌製造販売
全酒類・加工食品卸売
代表者 代表取締役社長 岩田洋二
資本金 3100万円
従業員数 125名
外部リンク http://www.koh-itten.co.jp/
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岩田醸造株式会社(いわたじょうぞう)は、北海道札幌市中央区北3条東4丁目に本社を置く食品メーカー・醸造メーカーである。1892年(明治25年)創業。北海道千歳市にある工場で生産されている高品質な「紅一点」ブランドの味噌で知られている。

沿革[編集]

  • 1885年 - 初代社長が屯田兵として石川県金沢市より渡道。
  • 1892年 - 屯田兵村への物資配給のために野幌(現在の江別市)にて「丸の岩田商店」創業。
  • 1897年 - 味噌の醸造を開始。
  • 1900年 - 醤油の醸造を開始。
  • 1914年 - 江別市萩ヶ岡に工場を新設。
  • 1916年 - 「岩田合名会社」設立。
  • 1917年 - 酒類および清涼飲料水の卸売り販売開始。
  • 1921年 - 札幌出張所(現在の札幌本社)を開設。
  • 1952年 - 「岩田合名会社」を岩田醸造株式会社に改組。
  • 1953年 - 味噌「紅一点」発売。
  • 1964年 - 味噌「ほほえみ紅一点」「紅一点甘こうじみそ」発売。
  • 1974年 - 千歳市に新工場完成。
  • 1987年 - 味噌「紅一点だし入りみそ」発売。
  • 1993年 - 味噌の主力商品に、片手で開け閉め可能な「タッチポンふた」を採用。
  • 1996年 - 本社新社屋完成。

主な製品[編集]

  • 味噌
    • 紅一点 だし入りみそ - 1987年発売。鰹節昆布のだし入り。沸騰した湯に素早く溶ける「やわらかタイプ」。派生商品として「紅一点 だし入りこうじみそ」「紅一点 だし入りみそ減塩」を発売。
    • 紅一点 無添加みそ
    • 北海道みそ紅一点
    • ほほえみ紅一点 - 1964年発売のロングセラー。
    • 紅一点 こめゆたか
    • 紅一点 石狩
    • 紅一点 十勝(白こし、赤粒の2種類)
    • 紅一点 無添加生 雪しぐれ
    • 紅一点 北海道大豆みそ 清里
    • 紅一点 甘こうじみそ - 1964年発売のロングセラー。
    • 本伝紅一点
    • 紅一点 北海道赤粒
    • 紅一点 北海道白粒
    • 紅一点 クッキングママ液体だし入りみそ - 2001年発売。溶けやすい液体タイプの味噌。
    • 紅一点 ちゃんちゃん焼き用みそ
    • 紅一点 北海道おでん味噌 夏HOT冬ホッと
  • 即席みそ汁
    • シングルカップみそ汁 - わかめ、豆腐、しじみなど数種類。
    • お徳用即席みそ汁

など多数。

事業所[編集]

  • 札幌本社 - 札幌市中央区北3条東4丁目3-6(アンテナショップ「蔵太郎(くらたろう)」を併設している。)
  • 千歳工場 - 千歳市上長都1130-13
  • 商事部 - 江別市萩ケ岡8-1
  • 東京支店 - 東京都世田谷区8丁目1-10

CM[編集]

北海道内限定で、下記提供番組でテレビCMを放映している。「味は満点、紅一点」のフレーズで知られるCMソングは三木鶏郎の作詞・作曲。

ここでは代表的なテレビCMを紹介する。

1994年 - 1995年9月頃
味噌の容器に手足が生えたものが輪を作ってダンスを踊る映像で、「♪ふたが、ついたついた! 紅一点に(オー!タッチポン!)」というCMソングが流れる。「だし入りみそ」「無添加みそ」「十勝」に「タッチポンふた」が採用された旨のナレーションが流れ、最後は「便利、便利!」というボイスが入るものであった。
1995年10月頃 - 2000年(推定)
パターンは2種類あり、母親がみそ汁を作りながら「紅一点」のCMソングを歌い、そのそばで父親(北脇一徹)が指揮し、男の子が鍵盤ハーモニカ、女の子がソプラノリコーダーで伴奏するもの(最後は食卓で家族そろってみそ汁を掲げ「いただきまーす!」と唱和する)と、母親がみそ汁を作っている後ろで合唱団が「紅一点」のCMソングを歌うものが存在した(その際、画面下部にCMソングの楽譜がスクロール表示されていた)。使用している味噌はいずれも「紅一点 だし入りみそ」。
2001年10月 - 2012年3月
男の子2人がCG映像をバックにダンスしながらCMソングを歌うバージョンだった。CMソングは「ぼくはだいすき 紅一点、ひゃくてんまんてん 紅一点…」と、従来のものと異なるバージョンであった。最後に表示される味噌は「紅一点 だし入りみそ」。
2012年4月 - 2018年3月
「紅一点」のCMソングの原曲がアレンジされて久々に使用された。冒頭で男性が「紅一点の時間だよ!」とコールするものと、女性が「紅一点の時間ですよ!」とコールするものの2パターンが存在した。最後の映像はみそ汁をバックに紅一点ロゴを表示(2012年4月 - 12月は紅一点ロゴの下に「おかげさまで、創業120周年」と表示。2017年は紅一点ロゴの上に「紅一点 だし入りみそ」のパッケージを表示し、「おかげさまで(左側)発売30周年(右側)」と表示された)。
2018年4月 - 現在
「お味噌のここがミソ!」と題し、味噌には必須アミノ酸が含まれていることをPRするという内容。千歳工場にあるサイロが顔つきで登場している。

提供番組[編集]

いずれも北海道ローカルでの提供。

スポンサークレジットに関しては、STVでは「紅一点」、HBCなどでは「紅一点みそ」と表記されていたが、現在は白絨毯の上に赤色で「紅一点 KOH-ITTEN」と表記されている。

なお、千歳工場にあるサイロにも「お味噌なら 味は満点 紅一点」と表記されている。

かつては札幌ドームで広告表示を行っていた。

現在[編集]

  • JNNフラッシュニュースTBS系列HBC) - 2019年4月より日曜日に提供。2016年3月までは水曜日に提供。2016年4月からは平日版の放送時間が3分に短縮されたのに伴い土曜日に提供。2019年4月に土曜枠が廃枠となった影響で日曜日に移動した。 終了時の提供読みは一貫して「紅一点みそがお送りしました」である。

過去[編集]

脚注[編集]

  1. ^ HBCテレビタイムテーブル 1975年9月 北海道立図書館所蔵。

外部リンク[編集]