山口はるみ

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やまぐち はるみ
山口 はるみ
出生地 日本の旗 日本島根県松江市
芸術分野 イラストレーション
出身校 東京芸術大学油画科
ウェブサイト 公式ウェブサイト
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山口 はるみ(やまぐち はるみ)は、日本イラストレーター女性

1972年頃からエアブラシを用いて描き、ポスターなどで発表されたスーパーリアルイラストレーションの欧米人風の女性像たちは[1]、「はるみギャルズ」とも称された[2]

来歴[編集]

6人きょうだいの末っ子で姉が3人。父親は島根大学地学を教えていた[3]島根県松江市に生まれ[4]、高校時代まで過ごす[3]

上京して東京芸術大学油画科を卒業後、西武百貨店宣伝部(デザインルーム[5][6])に入社するが、正社員で制服を着るとアイデアが全部飛んでしまうと、上司に談判し[7]嘱託として勤務した[4][8][9]

その後、ヴィジュアル・コミュケーション・センターに入社し、1967年[8][9]にフリーランスとなる[4]

1964年に灘本唯人宇野亞喜良和田誠横尾忠則らと東京イラストレーターズ・クラブを結成(70年解散)。

1969年パルコ1号店(池袋)オープンと同時に、イラストレーターとして参加(1997年まで担当[10][4]。山口と同じく増田通二によって集められたコピーライター小池一子アートディレクター石岡瑛子らと組んで、パルコの広告制作に携わった[11][12]

1985年頃以降はエアブラシ表現から離れ、1988年から1997年にかけては20世紀を自由に生きた著名な女性を毎回タッチを変えて描いた「のように」シリーズのポスターを制作した[13]

主な展覧会[編集]

  • 山口はるみ 21世紀への伝言 (2000年11月、PARCO MUSEUM)[9]
  • タイムトンネルシリーズVol.13 山口はるみ展「時代のヒロイン」 (2001年5月-6月、ガーディアン・ガーデン[8]
  • アンコール山口はるみPARCOの時代「凜として女」(2009年、ギャラリー東京バンブー、六本木)[14]
  • 時代の映し鏡 山口はるみの世界展 (2011年3月、西武百貨店渋谷店)
  • 山口はるみ 「HARUMI GALS」 (2015年2月-4月、NANZUKA[12]

作品集など[編集]

作品[編集]

挿絵[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 東京都・渋谷でスーパーリアルイラストレーションの先駆者山口はるみの個展 - マイナビニュース、2015年3月17日
  2. ^ WOMEN on the TOWN-三越とパルコ、花開く消費文化 p.9-10 - AD STUDIES Vol.37 2011 岡田芳郎
  3. ^ a b 山口はるみ アーティスト館 interview - ArtLIFE MUSEUM the NET、2009年6月1日
  4. ^ a b c d PROFILE - 公式サイト
  5. ^ 山口はるみ - 東京イラストレーターズソサエティ (TIS)
  6. ^ 山口はるみ アーティスト館 - ArtLIFE MUSEUM the NET
  7. ^ 読売新聞、2015年3月20日文化面23面 「自由に生きる女性」色あせず 山口はるみさん個展
  8. ^ a b c d 山口はるみ展「時代のヒロイン」 - リクルートの2つのギャラリー
  9. ^ a b c 「山口はるみ 21世紀への伝言」 - PARCO MUSEUM
  10. ^ 三越とパルコ、女性と歩んだ歴史 - 読売新聞 新おとな総研、2011年8月26日
  11. ^ (リレーおぴにおん)デザインの力:8 もっと違う道、見つかる 小池一子さん - 朝日新聞、2014年10月7日
  12. ^ a b 山口はるみ「HARUMI GALS」 - NANZUKA
  13. ^ 美術手帖編『日本イラストレーション史』美術出版社、2010年、29-30頁
  14. ^ a b 美術手帖編『日本イラストレーション史』美術出版社、2010年、31頁
  15. ^ Harumi Gals PARCO VIEW2 (パルコ出版局): 1978 - 国立国会図書館サーチ
  16. ^ Harumi gals - CiNii 図書
  17. ^ 山口はるみ展「時代のヒロイン」 - CiNii 図書
  18. ^ 山口はるみ - 新潮社

外部リンク[編集]