圧縮陳列

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

圧縮陳列(あっしゅくちんれつ)は、ドン・キホーテが買い物の楽しさ・面白さを購買客に煽り、訴えかけるために行っている独自の商品ディスプレイ・販売促進手法である。文字通り、狭小な売り場空間を商品で徹底的に満たし、いわば商品の無秩序空間・ジャングルを形成する。

圧縮陳列を始めたきっかけ[編集]

創業者である安田隆夫1978年東京都杉並区にドン・キホーテの前身である「泥棒市場」を開業した。泥棒市場は開業当初、20しか店舗面積がなく、倉庫を借りる余裕もなかった。結果、納品された商品を全て狭い店の中に押し込まざるを得ず、棚という棚に商品が詰め込まれ、天井までダンボールが積み上げられ、通路も商品とダンボールだらけという状態になった。箱を積み上げるだけでは、購買客に何を売っているのか表示できない。安田はダンボールに窓を開け、商品を説明した手書きのPOPを棚に張るようにした。

狭い店舗ならではの「苦肉の策」だったが、購買層からの評判が良く、売上は拡大した。購買客は意外なものが予想しないところにあるという発見の楽しみや、商品の山の中から掘り出し物を探し当てる宝探しの面白さをそこに見出していた。圧縮陳列の原形である。

圧縮陳列への批判[編集]

当然陳列の危険も指摘され、過去に何度も所管消防署から注意を受けている。2004年12月の放火事件の際にも圧縮陳列が燃焼範囲を広げた原因と言われた。

しかし、店舗を見る限りドン・キホーテに圧縮陳列を改める様子はない[要出典]。妥協のない営業姿勢は若い購買層に興味を持たせるが、評価の分かれる点でもある[誰によって?]。購買客にも店側に無理な要求をせず一定の秩序に従うことを求めているとはいえ、単なる販売小売業というより商品を仲立にした接客業というのが実態である。このため日常生活品は買うが、「圧縮陳列」された「特徴的商品」はウインドーショッピングで済ませる客も多い。

なお、広島八丁堀店等、圧縮陳列を行わず通路に余裕を持たせた作りとなっている店舗も存在する。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]