国鉄セラ1形貨車

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国鉄セラ1形貨車
国鉄セラ1形セラ1239九州鉄道記念館
国鉄セラ1形セラ1239九州鉄道記念館
基本情報
製造所 日本車輌製造汽車製造川崎車輛
製造年 1957年(昭和32年)
製造数 4,129両
消滅 1986年(昭和61年)
主要諸元
車体色
専用種別 石炭
軌間 1,067 mm
全長 6,300 mm
全幅 2,562 mm
全高 3,070 mm
ホッパ材質 普通鋼
荷重 17 t
実容積 21.1 m3
自重 9.2 t
換算両数 積車 2.6
換算両数 空車 1.0
走り装置 一段リンク式
軸距 3,600 mm
最高速度 65 km/h
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国鉄セラ1形貨車[1](こくてつセラ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)で運用されていた石炭車の一形式で、最初で最後の17t積石炭車である。

1957年昭和32年)から1965年(昭和40年)にかけて4,129両(セラ1 - セラ2350, セラ4000 - セラ5779)が製作され[2]、九州地区の石炭輸送に投入された。九州地区の石炭輸送の終息に伴って、1986年(昭和61年)度までに全車廃車になった[2]

概要[編集]

本形式の構造は、15t積石炭車セム8000形の構造を踏襲したもので、2つの排出口を有する炭箱を台枠に載せたものである。九州地区用であるため、積荷の取り出し方式は底開き式である。本形式では、セム8000形の炭箱を170mm高くした炭箱を搭載することにより、同形式より荷重を2t 増加させた[3]。そして、荷重の変更に対応して、本形式のブレーキ倍率は、セム8000形のものよりわずかに大きくされた[3]。台枠の側梁を強化し、車端部を除いて中梁を省略している。

本形式の登場当時、既に二段リンク式走り装置が実用化されていた。しかし、本形式には、車体の構造上、これが採用できなかったので、旧来の(一段)リンク式走り装置が採用され[4]、最高運転速度は旧来の石炭車同様65km/hに制限された。そのため、車体色はであるが、1968年(昭和43年)10月ダイヤ改正では、黄1号の帯を側面に標記した。識別のため記号に「ロ」が追加され「セラ」となった。

本形式は、1957年(昭和32年)度に750両、翌1958年(昭和33年)度に400両新製され[5]、九州地区の石炭輸送に使用された。17t 積みが荷主に好評であったため、1959年(昭和34年)度以降、従来の15t 積み石炭車(セム4000形セム4500形セム6000形・セム8000形)2,005両を本形式に改造する工事が行われた[4][6]。工事の内容は、炭箱の継ぎ足しによる容積の拡大とブレーキ装置の一部改造によるブレーキ倍率の変更であった[6]

また、状態不良の二軸無蓋車トム11000形トム39000形トム50000形トラ1形トラ4000形トラ6000形)を本形式に改造する工事も行われ、この工事は、解体した無蓋車の輪軸、担バネ、自動連結器、制御弁、ブレーキシリンダーなどを再利用し、新製した台枠、炭箱、ブレーキ装置と組み合わせるものであった[7]

年度別製造数[編集]

各年度による製造会社(改造所)と両数は次のとおりである。

  • 昭和32年度 - 750両 (新製車)
  • 昭和33年度 - 400両 (新製車)
  • 昭和34年度 - 300両
    • (郡山工場) 100両 セム4000形又はセム4500形よりの改造
    • (鷹取工場) 100両 セム4000形又はセム4500形よりの改造
    • (小倉工場) 100両 セム4000形又はセム4500形よりの改造
  • 昭和35年度 - 250両
    • (鷹取工場) 140両 セム4500形又はセム6000形よりの改造
    • (若松工場) 110両 セム4500形又はセム6000形よりの改造
  • 昭和36年度 - 1,100両
    • (鷹取工場) 150両 セム4500形よりの改造
    • (若松工場) 150両 セム4500形よりの改造
    • (小倉工場) 800両 セム8000形よりの改造
  • 昭和37年度 - 850両
    • (鷹取工場) 200両 無蓋車(12t 長軸使用のもの)よりの改造
    • (若松工場) 150両 無蓋車(12t 長軸使用のもの)よりの改造
    • (小倉工場) 500両 セム8000形よりの改造
  • 昭和38年度 - 100両
    • (小倉工場) 100両 セム8000形よりの改造
  • 昭和40年度 - 379両
    • (?) 379両 セム8000形よりの改造

保存車[編集]

セラ2206

脚注[編集]

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  1. ^ 国鉄の規程による正式な称呼は「セラ1形式17トン積石炭車」。貨車技術発達史編纂委員会編著『日本の貨車―技術発達史―』(社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年(平成20年)3月31日)p. 80
  2. ^ a b 『日本の貨車』p. 628
  3. ^ a b 『石炭車の歴史』p. 78-79
  4. ^ a b 『日本の貨車』p. 240
  5. ^ 『石炭車の歴史』p. 56
  6. ^ a b 『石炭車の歴史』p. 533
  7. ^ 『石炭車の歴史』p. 546-547

参考文献[編集]

  • 『石炭車の歴史』(日本国有鉄道小倉工場若松車両センター、1980年(昭和55年)3月)
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)