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加藤俊徳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
加藤 俊徳
(かとう としのり)
生誕 1961年????
日本の旗 日本 新潟県三島郡寺泊町野積
国籍 日本の旗 日本
教育 昭和大学大学院医学研究科修了
職業 医師・医学博士
活動期間 1977年 - 現在
公式サイト 『加藤プラチナクリニック』
医学関連経歴
所属 加藤プラチナクリニック
専門 MRI脳画像診断
脳機能
発達障害・ADHD
認知症
研究 海馬回旋遅滞症(HIR)
光脳機能計測法(fNIRS)
MRI脳画像法
発達脳科学
受賞 日本磁気共鳴医学会 国際飛躍賞(1997年)
武田研究奨励賞 優秀研究賞(2002年)

加藤 俊徳(かとう としのり、1961年 - )は、医師医学博士。脳画像診断医、小児科専門医、産業医。加藤プラチナクリニック院長。株式会社脳の学校 代表取締役。昭和大学客員教授

来歴

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新潟県三島郡寺泊町野積(現:長岡市)生まれ。寺泊町立野積小学校、寺泊町立寺泊中学校新潟県立長岡高等学校昭和大学医学部卒業。1991年3月、同大学院修了。

脳を自分で成長させるために必要な概念「脳番地」を発案。

光で脳機能を計測する近赤外線分光法を用いた光脳機能計測法を最初に実現した第一発見者で、fNIRSの生みの親である[1] [2][3][4]。1991年に誕生したfNIRSは、長い間、その誕生の歴史が語られていなかったが、2018年にToshinori Kato(本人)の英語論文が発表された。[5]

1995年からミネソタ大学放射線科MR研究センターに在籍し、fMRIの原理にも精通している脳機能イメージングのパイオニアの一人である[6] [7][8]2001年迄在籍し。 現メーヨークリニック神経内科教授とのアルツハイマー病の脳機能研究[9]や認知症予防の活動[10][11] も行っている。

2006年6月1日、株式会社脳の学校を立上げ、代表取締役となる。脳の新しい見方「脳番地」論を提唱[12][13]。大人や子どもの発達障害に脳の海馬回旋遅滞が関与している事実を報告[14][15][16]。MRI脳画像を用いた脳個性を鑑定することができる[17][18]。ベクトル法NIRSを開発[5]。脳番地アクティビティを診断する新しい脳機能解析法SRIを発明[19]。所属学会:日本小児科学会日本放射線学会、アルツハイマー国際会議(AAIC)、Organization for Human Brain Mappingほか。

2013年、加藤プラチナクリニック(東京都港区白金台)に開設。西洋医学、東洋医学を含めた「薬だけに頼らない脳の処方箋」をテーマに掲げ、MRI脳画像を用いた診断と治療を行う。

現在は、脳科学者、脳内科医として加藤式MRI脳画像診断法(脳相診断法)を確立し、加藤プラチナクリニックで脳の診療の傍ら、脳の学校では、「脳を成長させる健康医療サービス」の活動として、脳番地トレーニング事業、MRI脳個性分析事業、おとなと子どもの発達障害の診断と支援サービス、脳科学研究の支援事業、脳科学情報の提供、脳商品開発事業に従事している。

著作

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[MRI脳画像診断]

[脳個性分析]

[認知症予防]

[記憶力]

[子育て]

[発達障害]

  • 発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング (秀和システム) ISBN 978-4798047362
  • 脳と障害児教育 適切な支援への模索(ジアース教育新社)ISBN 978-4-921124-45-8

[生き方]

  • 50歳を超えても脳が若返る生き方 (講談社+α新書)  ISBN 9784065120965
  • 定年後が楽しくなる脳習慣 (潮新書ISBN 9784267021299

[生活習慣]

[脳番地トレーニング]

  • 耳が聴こえにくい」は脳トレで治る! 専門医が考案した究極の聴力回復メソッド (宝島社) ISBN 978-4800284624

[自己啓発]

監修

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  • 老化に挑む よみがえる脳,延びる寿命(日本放送出版協会)NHK「老化に挑む」プロジェクト ISBN 4-14-081009-2
  • のんびり走れば脳がめざめる! - らくらく「ロニジョグ」健康法 (自由国民社) ISBN 9784426115548
  • 脳科学者が開発!7大ツールつき 脳若返りドリル (主婦の友社) ISBN 978-4074409280
  • 頭がよくなるあやとり大百科 特製ひも3本つき(西東社)ISBN 978-4791628292
  • 楽しい! 大人の「脳活」パズル【知恵の輪2個+パズル付き】(宝島社) ISBN 978-4800295385
  • 7日間で突破!決定版運転免許認知機能検査 名医が教える75歳からの免許更新必勝法(エイ出版社)ISBN 978-4777955381

出演番組

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テレビ

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  • 誰も知らない明石家さんま 第5弾(日本テレビ)明石家さんまさんの脳相診断(MRI脳画像診断)-2019年12月1日
  • 偉人達の健康診断 菅原道真(NHK BS)-2019年1月9日
  • ソレダメ!~あなたの常識は、非常識(テレビ東京)-2018年12月12日
  • この差って何ですか?(TBS)- 2018年12月4日
  • 1周回って知らない話 (日本テレビ)黒柳徹子さんの脳相診断(MRI脳画像診断)-2018年7月4日
  • 成功の遺伝史5(日本テレビ)上田晋也さん、滝沢カレンさん、原晋監督、小山慶一郎さん の脳相診断(MRI脳画像診断)-2018年3月5日
  • おはよう日本 (NHK総合)子どもの性的な問題行動 子どもたちに一体何が-2017年12月16日
  • あさイチ(NHK総合)-2017年11月21日
  • おはよう日本 (NHK総合)キレる高齢者-2017年11月17日
  • あしたも晴れ!人生レシピ (NHK総合)-2017年10月13日
  • 林修の今でしょ!講座(テレビ朝日) 3時間スペシャル みやぞんさんのMRI脳画像診断-2017年6月27日
  • 林修の今でしょ!講座(テレビ朝日) 3時間スペシャル 林修先生と東大生のMRI脳画像診断-2017年3月21日
  • 中居正広の金曜日のスマイルたちへ(TBS) 「発達障害」-2016年12月2日
  • フルタチさん(フジテレビ) 古舘伊知郎さんのMRI脳画像診断-2016年11月6日
  • 団塊スタイル「脳は若返る!実践・脳力テスト」(NHK Eテレ)-2016年6月24日
  • ビーバップハイヒール(ABC朝日放送)-2016年3月17日

ラジオ

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・InterFM 897「脳活性ラジオ Dr.加藤 脳の学校」 https://www.interfm.co.jp/brain

大竹まことのゴールデンラジオ (文化放送)2021年8月2日

引用文献

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  1. ^ 高嶋幸男,加藤俊徳,他.NIR Spectroscopyによる局所脳血流変動の観察.心身障害児(者)の医療療育に関する総合的研究の報告書(厚生省)p.179-181 (1992)
  2. ^ Kato T, Kamei A, Takashima S, Ozaki T. Human visual cortical function during photic stimulation monitoring by means of near-infrared spectroscopy. J Cereb Blood Flow Metab 13: 516-520 (1993))
  3. ^ Ferrari M, Quaresima V.A. Brief review on the history of human functional near-infrared spectroscopy (fNIRS) development and fields of application.Neuroimage. 2012 Nov 1;63(2):921-935. doi: 10.1016/j.neuroimage.2012.03.049. Epub 2012 Mar 28.)
  4. ^ Kato T: Principle and technique of NIRS-Imaging for human brain FORCE: fast-oxygen response in capillary event. International Congress Series:1270C, 88-99 (2004)
  5. ^ a b Kato, Toshinori (2018-11-05). “Vector-Based Approach for the Detection of Initial Dips Using Functional Near-Infrared Spectroscopy” (英語). Neuroimaging. doi:10.5772/intechopen.80888. https://www.intechopen.com/online-first/vector-based-approach-for-the-detection-of-initial-dips-using-functional-near-infrared-spectroscopy/. 
  6. ^ 加藤俊徳、小川誠二 fMRI: a new aspect of temporal response. 臨床精神医学講座 24 精神医学研究方法 p302-315 中山書店 東京 (1999)
  7. ^ 加藤俊徳 1.5Tと4TにおけるfMRIの原理と測定法. 臨床精神医学講座 10:精神科臨床における画像 p47-78 中山書店、東京 (2000)
  8. ^ Yamamoto T, Kato T.Paradoxical correlation between signal in functional magnetic resonance imaging and deoxygenated haemoglobin content in capillaries: a new theoretical explanation. Phys Med Biol.47(7):1121-1141(2002)
  9. ^ Kato T, Knopman D, Liu H.Dissociation of regional activation in mild AD during visual encoding: a functional MRI study.Neurology;57(5):812-816 (2001)
  10. ^ 100歳まで成長する脳の鍛え方 (主婦の友社)
  11. ^ いくつになっても脳は伸びる!「認知症」は脳を鍛えてくいとめる!(PHP研究所)
  12. ^ 脳番地を鍛える - 潜在能力を引き出すトレーニング (角川SSC新書)
  13. ^ 脳番地を強くする - あらゆる能力が飛躍的にアップ! 日本実業出版社
  14. ^ 広汎性発達障害における海馬回旋遅滞症. BRAIN MEDICAL 16 p307-17 (2004)
  15. ^ 小児医療最近の進歩、脳画像からみた広汎性発達障害. 小児科 46 p363-73 (2005)
  16. ^ 海馬回旋遅滞症. Annual Review神経, 中外医学社 p340-348 (2006)
  17. ^ 脳は自分で育てられる- MRIから見えてきた「あなたの可能性」(光文社)
  18. ^ MRI分析でわかった東大脳になる勉強習慣 (PHP研究所)
  19. ^ 特許2008-524871

参考文献

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広汎性発達障害における海馬回旋遅滞症. BRAIN MEDICAL 16 p307-17 (2004)
小児医療最近の進歩、脳画像からみた広汎性発達障害. 小児科 46 p363-73 (2005)
海馬回旋遅滞症. Annual Review神経, 中外医学社 p340-348 (2006)
高嶋幸男,加藤俊徳,他.NIR Spectroscopyによる局所脳血流変動の観察.心身障害児(者)の医療療育に関する総合的研究の報告書(厚生省)p.179-181 (1992). この文献はfNIRSの最初報告である。 2012年fNIRSの短いレビューでは、Katoらが1991年12月にランセットに投稿したfNIRSの初期の歴史的事実が記載されている[1]
Kato T, Kamei A, Takashima S, Ozaki T. Human visual cortical function during photic stimulation monitoring by means of near-infrared spectroscopy. J Cereb Blood Flow Metab 13: 516-520 (1993)[1]
Kato T: Principle and technique of NIRS-Imaging for human brain FORCE: fast-oxygen response in capillary event. International Congress Series:1270C, 88-99 (2004)
Akiyama T, Ohira T, Kawase T, Kato T. TMS orientation for NIRS-functional motor mapping. Brain Topogr. 19(1-2):1-9(2006)
COE(脳酸素交換機能マッピング) -酸素交換度と酸素交換直交ベクトルの利用- 臨床脳波.48: 41-50 (2006)
COE装置(脳酸素交換機能マッピング) -酸素交換波動方程式の応用- 日本機械学会誌.108: 877 (2005)
COE(脳酸素交換機能マッピング)–光機能画像法原理の利用-. 小児科 46:1277-1292 (2005)
Functional MRI:リハビリテーションMOOK 10 神経疾患とリハビリテーション p53-70 (2005)
小児脳機能生理学とfunctional MRI(特集:脳・神経系のMRI)小児科診療 66:20-28(2003)
脳機能の局在化とfMRIの決定力. 脳神経外科 30:685-700 医学書院 東京(2002)
高次脳機能のfMRI:ヒト・メンタールオペレーション・システムの視覚化. 臨床放射線 44:1251-1264 (1999)

脚注

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  1. ^ Ferrari M, Quaresima V.A. Brief review on the history of human functional near-infrared spectroscopy (fNIRS) development and fields of application.Neuroimage. 2012 Nov 1;63(2):921-35. doi: 10.1016/j.neuroimage.2012.03.049. Epub 2012 Mar 28.)

関連項目

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外部リンク

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