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佐伯由香里

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐伯 由香里
さはく ゆかり
Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 佐伯 由香里
国籍 日本の旗 日本
種目 長距離走マラソン
所属 ユニバーサルエンターテインメント
生年月日 (1988-11-05) 1988年11月5日(35歳)
生誕地 千葉県
身長 142cm
体重 30.5kg
自己ベスト 3000m 9分19秒60
5000m 16分00秒21
10000m 32分01秒80
ハーフマラソン 1時間09分36秒
マラソン 2時間28分55秒
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佐伯 由香里(さはく ゆかり、1988年11月5日 - )は、千葉県出身の女子陸上競技長距離走マラソン)元選手である。千葉県立佐原高等学校卒業後は、ユニバーサルエンターテインメントに所属していた。身長142cm、体重30.5kg。

経歴・人物

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小柄な体格にもかかわらず、トップクラスでも精々5000mまでしか出場しない高校時代から10000mのレースに出場するなど、現役中は長距離走を得意としていた。

高校時代は全国的には無名だったが、実業団チームのアルゼ2009年11月1日、ユニバーサルエンターテインメントにチーム名変更)・アスリートクラブで小出義雄の指導を受けてから頭角を現した。2008年8月、北海道マラソンで19歳にして初マラソンに挑戦し、同じ小出門下生の新谷仁美らを抑え、2時間31分50秒の記録でいきなり女子の部で初優勝を果たした。翌2009年3月、東京マラソンに出走しマラソン2連覇を目指したが、優勝した同アルゼ所属の那須川瑞穂に3分以上の差をつけられ、自己ベストをマークしたが2位に留まった。

2009年6月、世界選手権選考レースとなる日本選手権には10000mに出場し、自己ベストを大幅に更新(32分01秒80)、B標準記録(32分20秒00)を破ってマラソン代表の赤羽有紀子に次ぐ2位に入る。この結果、同期生の小林祐梨子(5000m 3位)と共に、初の世界選手権代表に内定した。

2009年8月、世界陸上ベルリン大会10000mに出場したが、最下位の20位に終わった。それでも先頭から2周回遅れにもかかわらず、最後の最後まで全力で走り続けて笑顔でゴールした姿は、スタジアム全体に大きな感動をもたらした。

その後は怪我の繰り返しにより、表舞台からは遠ざかっていた。2015年3月1日開催の三浦国際市民マラソン・10Kmの部で優勝を果たし、このレースを最後に現役引退を表明、同年3月限りでユニバーサルエンターテインメントを退社した[1]

その後は聖徳大学を卒業、ニッポンランナーズのスタッフに就任。

自己記録

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  • 3000m 9分19秒60(2007年9月、全日本実業団対抗陸上)
  • 5000m 16分00秒21(2007年4月29日、 チャレンジミートゥーinくまがや)
  • 10000m 32分01秒80(2009年6月25日、日本陸上競技選手権大会
  • ハーフマラソン 1時間09分36秒(2009年7月5日、札幌国際ハーフマラソン)
  • マラソン 2時間28分55秒(2009年3月22日、東京マラソン2009

主なレースデータ

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年月 大会 順位 記録 備考
2007年07月 札幌国際ハーフマラソン 18位 1時間13分18秒
2008年03月 全日本実業団ハーフマラソン 19位 1時間14分06秒
2008年04月 兵庫リレーカーニバル大会 (10000m) 12位 32分37秒59
2008年08月 北海道マラソン 優勝 2時間31分50秒 初マラソン初優勝
2009年02月 香川丸亀ハーフマラソン 20位 1時間14分26秒
2009年03月 東京マラソン 2位 2時間28分55秒 自己最高記録
2009年06月 日本陸上選手権 (10000m) 2位 32分01秒80 自己最高記録
2009年07月 札幌国際ハーフマラソン 3位 1時間09分36秒 自己最高記録
2009年08月 世界陸上ベルリン大会 (10000m) 20位 33分41秒17[2] 完走者で最下位
2009年08月 北海道マラソン DNF 途中棄権
2011年10月 大阪マラソン 9位 2時間54分42秒
2015年03月 三浦国際市民マラソン(10Km) 優勝 38分13秒 現役ラストラン

エピソード

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  • ほっておけばいつまでも走っている程練習好きなため、小出義雄監督からは体重が30kgを切ると試合に出さないと忠告されている。
  • あこがれの選手は高橋尚子。高橋のサイン入り著書である『風になった日』を宝物にしている。
  • 世界陸上ベルリン大会10000m決勝では最下位に終わるが、最後まで精一杯走る姿に観客から大きな拍手が起こった。またレース後、大会公式マスコットのベルリーノに抱きかかえられたり、地元メディアからは笑顔でインタビューを受けたりする姿が競技場内の大型スクリーンに映し出された[3]

参考資料

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  1. ^ <三浦国際市民マラソン>佐伯由香里、引退レース飾る初優勝”. スポニチ. 2022年5月9日閲覧。
  2. ^ 距離不足のため、非公認記録扱い
  3. ^ 時事通信

外部リンク

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