井原鉄道

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井原鉄道株式会社
Ibara Railway Company
井原鉄道の気動車IRT355
井原鉄道の気動車IRT355
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
715-0003
岡山県井原市東江原町695番地1
早雲の里荏原駅構内)
北緯34度35分53.2秒 東経133度30分49.4秒 / 北緯34.598111度 東経133.513722度 / 34.598111; 133.513722座標: 北緯34度35分53.2秒 東経133度30分49.4秒 / 北緯34.598111度 東経133.513722度 / 34.598111; 133.513722
設立 1986年(昭和61年)12月1日
業種 陸運業
法人番号 4260001018169 ウィキデータを編集
事業内容 旅客鉄道事業 他
代表者 代表取締役社長 藤本 悌弘
資本金 7億円(2019年3月31日現在)[1]
売上高 3億1200万円
(2019年3月期)[1]
営業利益 △2億2700万円
(2019年3月期)[1]
経常利益 △2億2600万円
(2019年3月期)[1]
純利益 △3200万円
(2019年3月期)[1]
純資産 5億7300万円
(2019年3月31日現在)[1]
総資産 7億1000万円
(2019年3月31日現在)[1]
決算期 3月31日
主要株主 岡山県 29.0%
広島県 6.4%
井原市 6.4%
倉敷市 6.1%
矢掛町 5.9%
(2019年3月31日現在[2]
外部リンク https://www.ibara-railway.co.jp/
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本社車両基地

井原鉄道株式会社(いばらてつどう)は、岡山県井原市に本社を置き、岡山県と広島県で旧日本鉄道建設公団建設線であった鉄道路線井原線を運営している第三セクター鉄道会社である。

岡山県や広島県、沿線市町村のほか、両県内の有力企業や福山・笠岡地域のバス会社である井笠鉄道鞆鉄道中国バス等が出資している。

歴史

  • 1986年(昭和61年)12月1日 - 会社設立。
  • 1999年(平成11年)1月11日 - 井原線開業[3]
  • 2003年(平成15年)度 - 上下分離方式導入。
  • 2005年(平成17年)
    • 1月11日 - 開業6周年を記念し、100円で井原線全線を利用できるワンコインデーを実施。以後2016年までの毎年1月(開業記念日の11日、または開業記念日に近い日曜日)に実施。
    • 10月5日 - 「地域主導による駅利用の開発と地域交流事業の促進」で、第4回「日本鉄道賞」(「地域活性化に貢献する個性あふれる駅づくり」部門)を受賞。
  • 2017年(平成29年)1月8日 - ワンコインデーに代わり「井原線感謝デー」を開催[4]

路線

車両

  • IRT355形 - タイプによって、0番台(基本番台)、100番台、200番台に分けられる。

運賃

大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2019年10月1日改定[5][6][7]
なお、井原鉄道井原線の一部列車は、清音駅で折り返す列車があり、総社駅 - 川辺宿駅以遠間を利用する場合は中間改札がある清音駅で伯備線との乗り継ぎが必要だが、この場合も通算運賃が適用される。
キロ程 運賃(円)
初乗り1 - 3 km 210
4 - 6 280
7 - 9 360
10 - 12 430
13 - 15 500
16 - 19 590
20 - 23 670
24 - 27 750
28 - 31 840
32 - 36 930
36 - 41 1,030
42 1,120
特定運賃
JR西日本(伯備線)との共用区間である総社駅 - 清音駅間は下表の特定運賃が適用される(小児半額・10円未満切り捨て。2019年10月1日改定)。これは、両社の運賃(JR190円・井原鉄道280円)を比較して、安い方の運賃を採用しているためである。
なお、この区間において井原鉄道井原線の列車では、JRの発行する伯備線経由の定期券回数券青春18きっぷなどの特別企画乗車券(「吉備之国くまなくおでかけパス」など井原鉄道が有効な区間に含まれる切符を除く)・株主優待割引券およびICOCAは使用できない[8]
特定区間 キロ程 運賃(円)
総社 - 清音 4 km 190

JR西日本との連絡運輸

総社駅接続・清音駅接続の場合、いずれも井原線内の発着駅は川辺宿駅以西のものに限る。

総社駅接続となる場合
  • 吉備線 備前三門駅以西の各駅発着となるもの
清音駅接続となる場合
以下の駅を発着とし、JR線の経路が倉敷駅・伯備線経由となるもの
  • 東海道線 大阪市内・神戸市内(普通乗車券のみ)
  • 山陽線 朝霧駅 - 広島駅間(定期券は三石駅 - 糸崎駅間のみ)
  • 伯備線 豪渓駅 - 新見駅間
  • 津山線、宇野線、本四備讃線の各駅
  • 赤穂線、呉線の各駅(定期券は赤穂線寒河駅 - 大多羅駅間のみ)
神辺駅接続となる場合
以下の駅を発着とし、JR線の経路が福山駅・福塩線経由となるもの
  • 東海道線 大阪市内・神戸市内(普通乗車券のみ)
  • 山陽線 朝霧駅 - 広島駅間(定期券は三石駅 - 広島駅間のみ)
  • 福塩線 備後本庄駅 - 府中駅間
  • 呉線各駅発着
水島臨海鉄道との3社連絡
  • 倉敷駅を経由して井原鉄道・JR西日本・水島臨海鉄道の3社連絡定期券が購入可能

その他の料金

  • 競技用だけでなく、一般の折り畳み自転車の車内持込の際も、手回り品料金260円が必要である。なお、主要駅にはレンタサイクルを備えている。
  • 2016年まで毎年1月の開業記念日(またはその近くの日曜日)は、井原鉄道線内(総社駅 - 神辺駅間)が1乗車100円で利用できる「ワンコインデー」であった。2015年は開業記念日の1月11日が日曜日に該当し、臨時列車で初めて通過駅のある列車が設定された。
  • 2017年から毎年1月の開業記念日近くの日曜日(2017年は1月8日)には「井原線感謝デー」が開催され、当日井原鉄道線内が終日乗降自由の「井原線1日乗り放題切符」が大人500円・小児300円で発売されている[4][9]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 第33期決算公告、2019年(令和元年)8月30日付「官報」(号外第103号)148頁。
  2. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
  3. ^ 「井原鉄道の旅立ち」『鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、70-74頁。 
  4. ^ a b 「井原線感謝デー ~1日乗り放題&わくわくスタンプラリー~」の開催について (PDF) - 井原鉄道、2016年12月12日
  5. ^ 消費税率引き上げに伴う運賃・料金の改定について (PDF) - 井原鉄道、2019年9月5日(2019年11月2日閲覧)
  6. ^ 井原鉄道株式会社 普通旅客運賃表 (令和元年10月1日改正) (PDF) - 井原鉄道、2019年9月5日(2019年11月2日閲覧)
  7. ^ 鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請書 (PDF) - 井原鉄道、2019年7月4日(2019年11月2日閲覧)
  8. ^ 同様のケースとして関西空港線と路線を共用している南海空港線りんくうタウン駅 - 関西空港駅間があるがICOCAは両線で使用可能である。
  9. ^ 開業20周年記念「井原線感謝デー」の開催について (PDF) - 井原鉄道、2018年12月12日

外部リンク