ルイス・ネリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はネリー第二姓(母方の)はエルナンデスです。
ルイス・ネリー
基本情報
本名 ルイス・エステバン・ネリー・エルナンデス
通称 Pantera(豹)
階級 バンタム級
身長 165cm[1]
リーチ 169cm[1]
国籍 メキシコの旗 メキシコ
誕生日 (1994-12-12) 1994年12月12日(23歳)
出身地 バハ・カリフォルニア州ティフアナ
プロボクシング戦績
総試合数 26
勝ち 26
KO勝ち 20
敗け 0
引き分け 0
テンプレートを表示

ルイス・エステバン・ネリー・エルナンデスLuis Esteban Nery Hernández 1994年12月12日 - )は、メキシコプロボクサー。元WBC世界バンタム級王者。ティフアナ出身。プロモーターはサンフェル・プロモーションズ所属。トレーナーはイスマエル・ロドリゲス[2]

来歴[編集]

2012年5月5日、ティフアナのアウディトリオ・ムニシパルでホセ・グアダルーペ・サルガド(メキシコ)とデビュー戦を行い、初回1分4秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2016年4月16日、メキシコシティヒムナシオ・オリンピコ・フアン・デ・ラ・バレラにてマルティン・カシージャス(メキシコ)とWBCアメリカ大陸バンタム級王座決定戦を行い、10回3-0(100-99、99-89、98-90)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[3]

2016年5月6日、WBAは最新ランキングを発表し、ネリーをWBA世界バンタム級8位にランクインした[4][5]

2016年5月12日、WBCは最新ランキングを発表し、王座獲得に成功したネリーをWBC世界バンタム級16位にランクインした[6]

2016年7月27日、WBOは最新ランキングを発表し、ネリーをWBO世界バンタム級9位にランクインした[7]

2016年7月30日、ティフアナのアウディトリオ・ムニシパルで元WBA世界スーパーフライ級暫定王者デビッド・サンチェス(メキシコ)と対戦し、5回開始TKO勝ちを収めWBCアメリカ大陸王座の初防衛に成功した[8][9]

2016年10月22日、ティフアナのアウディトリオ・ムニシパルでリッチー・メプラナムとバンタム級10回戦を行い、2回41秒KO勝ちを収めた[10][11]

2016年12月17日、トゥストラ・グティエレスでレイモンド・タブゴン(フィリピン)とWBCバンタム級シルバー王座決定戦を行い、4回2分42秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[12][13]

2017年1月2日、ボクシング・シーン・ドットコムから2016年度の年間最高の若手有望選手賞であるプロスペクト・オブ・ザ・イヤー に選出された[14][15]

2017年3月11日、メキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコヘスス・マルティネスコロンビア)とWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を行い、4回終了TKO勝ちを収め挑戦権獲得に成功した[16][17]

2017年4月3日、IBFは最新ランキングを発表し、WBC王座への挑戦権を獲得したネリーを2017年3月度のIBF世界バンタム級ランキングから除外した[18]

2017年6月17日、WBAは最新ランキングを発表し、WBC王座に挑戦するネリーを2017年5月度のWBA世界バンタム級ランキングから除外した[19][20]。同日、WBOは最新ランキングを発表し、WBC王座に挑戦するネリーを2017年6月度のWBO世界バンタム級ランキングから除外した[21]

2017年8月13日、WBCは最新ランキングを発表し、ネリーをWBC世界バンタム級1位にランクインした[22]

2017年8月15日、京都市島津アリーナ京都でWBC世界バンタム級王者の山中慎介帝拳)と対戦し、4回に山中陣営からタオルが投入され、4回2分29秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。1980年10月12日に具志堅用高協栄)が打ち立てた日本人男子ボクサーとして最多の13連続世界王座防衛記録に山中が並ぶ夢を打ち砕く王座交代劇となった[23][24][25]

2017年8月23日、WBCはVADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)から山中戦に先立って行われたドーピング検査で、ネリーの検体からクレンブテロールに非常に酷似した禁止薬物のジルパテロール英語版に対する陽性反応が出たと通知されたことを公式サイト上で発表した[26][27]。マウリシオ・スライマンWBC会長はB検体の分析を通告し、メキシコではジルパテロールを家畜を太らせるために使用するため「メキシコでは多くの(摂取の)ケースがある。ネリがその肉を食べたこともありうる」と語った[28]

2017年9月11日、WBCは最新ランキングを発表し、ネリーをWBC世界バンタム級王者としてランクインした[29]

2017年9月26日、リングマガジンはネリーのB検体からもジルパテロールに対する陽性反応が出たと報道し、ネリーからリングマガジン認定王座を剥奪して山中が同王座に復帰したことを発表した。この件に関しJBCにWBCからの連絡は届かなかった[30][31][32]

2017年10月4日、WBCはバクーで行われた年次総会内でWBC世界バンタム級王者のルイス・ネリーに対するドーピング問題の処分を下すとしていたが、年次総会内では処分を下せず調査を継続することを決定し、山中はWBC世界バンタム級1位であると発表した[33][34]。尚、JBCにはWBCから「より慎重に対処する必要があるためネリーに対する処分について発表しない」旨が伝えられた[35]

2017年10月11日、WBCは最新ランキングを発表し、ネリーをWBC世界バンタム級王者としてランクインした[36]

2017年10月31日、WBCは「故意にジルパテロールを摂取したという確証が得られず、汚染された食品により摂取した可能性がある」としてネリーに対する処分はせず、山中とネリーに対し再戦するよう指令を出した[37][38][39]。併せて、最終報告として、WBCが進行するクリーン・ボクシング・プログラム(CBP)でネリーに対するドーピング検査がVADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)により2017年7月27日に行われ、同年8月22日にAサンプルからジルパテロールに対する陽性反応が出たとVADAから通知を受けたこと、ネリーはBサンプルの検査を要求しなかったこと、ネリーはこれまでCBPで4回受けたドーピング検査が全て陰性反応で、ジルパテロール検出後に日本で受けた3回のドーピング検査も全て陰性反応だったことなどが説明された[40][41]

2017年11月4日、ティフアナのエスタディオ・ガスマートアーサー・ビラヌエバ(フィリピン)とノンタイトル10回戦を行い、6回1分19秒TKO勝ちを収めた[42][43]

2018年3月1日、両国国技館で行われた「ワールドプレミアムボクシング27」で元WBC世界バンタム級王者でWBC世界バンタム級1位の山中慎介と再戦し、初防衛を目指す予定だったが[44]、ネリーが前日計量でバンタム級の規定体重である118ポンドを5ポンド超過の123ポンドを計測し、再計量でも3ポンド超過の121ポンドを計測したため試合前に王座を剥奪された。そのため試合はネリーが勝つか引き分けで王座は空位となり山中が勝てば王座返り咲きとなる条件で行われ[45][46]、ネリーが2回1分3秒TKO勝ちを収めたため王座は空位となった[47][48]。試合後、岩佐亮佑は「ショック。悔しい。気持ちの悪い負け。そもそも成立しない試合。あんなのでよく喜べると思う。どんな神経しているのか。ネリーは一番尊敬できないボクサー」と非難した[49]

2018年3月2日、WBCはネリーのファイトマネーの凍結を決定、帝拳ジムに対しまだ支払い終えていないファイトマネーの7割の支払いを待つよう連絡した[50]。さらにネリーが前日計量で規定体重を5ポンド超過の123ポンドを計測し、再計量でも3ポンド超過の121ポンドを計測したことに関し看過出来ないとしてネリーに無期限資格停止処分を科すとの声明を発表した[51][52][53]

2018年3月7日、WBCはネリーに対する事情聴取を行うため、ネリーにWBC本部への出頭を命じた[54][55]。翌8日には最新ランキングを発表し、WBC世界バンタム級王座を空位とすると共にネリーを2018年3月度のWBC世界バンタム級ランキングから除外した[56]。さらに翌9日にはJBCがネリーを招聘禁止とし[57]、倫理委員会において通常は体重超過のあった外国人ボクサーに対する招聘禁止の期間は1年間であるが、世界王座を懸けた一戦の前日計量で規定体重を5ポンド超過し再計量でも規定体重を3ポンド超過し王座剥奪となったことは階級制を前提としたプロ競技スポーツであるボクシングに対する社会的信用を著しく毀損する行為であるとしてネリーに対し日本での活動停止処分を科すことを決定し文書で発表した[58][59]

2018年6月9日、カリフォルニア州でバンタム級で復帰戦を行う予定[60]

戦績[編集]

  • プロボクシング - 26戦26勝(20KO)無敗

獲得タイトル[編集]

  • WBCアメリカ大陸バンタム級王座
  • WBC世界バンタム級シルバー王座
  • WBC世界バンタム級王座(防衛0)

脚注[編集]

  1. ^ a b 山中慎介「前回よりもいい状態」ネリ戦まであと3日 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年2月26日
  2. ^ 山中慎介に勝ったネリ凱旋帰国、V1戦は地元開催希望 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月18日
  3. ^ ‘PANTERITA’ NERY, NUEVO CAMPEÓN GALLO CMB Azteca Deportes 2016年4月17日
  4. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2016年5月6日
  5. ^ WBA Ratings movements as of April 2016 WBA公式サイト 2016年5月22日
  6. ^ RATINGS WBC公式サイト 2016年5月12日
  7. ^ WBO RANKING JULY 2016 WBO公式サイト 2016年7月27日
  8. ^ Luis Nery Breaks Down David Sanchez For Stoppage Win Boxing Scene.com 2016年7月30日
  9. ^ ネリーが前王者サンチェスを豪快ストップ Boxing News(ボクシングニュース) 2016年7月31日
  10. ^ Luis Nery Closes in on Title Shot at Bantamweight Boxing Scene.com 2016年10月23日
  11. ^ WBCバンタム2位ネリー快勝、メンドサ再起戦KO負け Boxing News(ボクシングニュース) 2016年10月23日
  12. ^ Luis Nery, Ramon Alvarez Pick Up Big Wins in Chiapas, Mexico Boxing Scene.com 2016年12月18日
  13. ^ WBC2位ネリーが逆転TKO勝ち、カネロ兄は楽勝 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月18日
  14. ^ BoxingScene 2016 Prospect of The Year - Luis Nery Boxing Scene.com 2017年1月2日
  15. ^ 海外メディアが年間表彰選出、フランプトン高評価 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年1月3日
  16. ^ NERY KO`S MARTINEZ WBC公式サイト 2017年3月12日
  17. ^ ネリー4回終了TKO勝ち、山中慎介への挑戦権獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年3月12日
  18. ^ IBF Ratings IBF公式サイト 2017年4月3日
  19. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2017年6月17日
  20. ^ WBA Ratings movements as of May 2017 WBA公式サイト 2017年6月17日
  21. ^ WBO RANKING JUNE 2017 WBO公式サイト 2017年6月17日
  22. ^ RATINGS WBC公式サイト 2017年8月13日
  23. ^ Nery dethrones WBC bantam champ Yamanaka Fightnews.com 2017年8月15日
  24. ^ DREAM VIA WORKS TRIUMPH FOR LUIS "EL PANTERA" NERY WBC公式サイト 2017年8月15日
  25. ^ 山中慎介V13ならず、ネリの猛攻に4回TKO負け Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月15日
  26. ^ WBC-VADA CLEAN BOXING PROGRAM REPORT WBC公式サイト 2017年8月23日
  27. ^ WBC bantam champ Nery fails drug test Fightnews.com 2017年8月23日
  28. ^ 山中慎介を破ったネリ、ドーピング検査陽性反応 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月24日
  29. ^ RATINGS WBC公式サイト 2017年9月11日
  30. ^ Luis Nery’s B-sample positive for PEDs; Shinsuke Yamanaka reinstated as RING champ The Ring 2017年9月26日
  31. ^ 山中破ったネリ 予備検体も陽性、WBCが今週末にも公式裁定 スポニチアネックス 2017年9月28日
  32. ^ 新王者ネリ Bサンプルも陽性反応、米リング誌報道 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年9月28日
  33. ^ 55th WBC Convention, Day 3 Fightnews.com 2017年10月4日
  34. ^ WBCが指名試合発表、ライト級はリナレスvsマイキー Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月5日
  35. ^ ネリの薬物違反問題、処分はWBC総会後に持ち越しか Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月4日
  36. ^ RATINGS WBC公式サイト 2017年10月11日
  37. ^ WBC Orders Nery-Yamanaka Rematch Fightnews.com 2017年10月31日
  38. ^ WBC RULING REGARDING LUIS NERY WBC公式サイト 2017年10月31日
  39. ^ WBCはネリ処分せず、山中慎介との直接再戦指示 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月1日
  40. ^ WBCがネリ薬物使用疑惑を「確証得られず」と不透明決着も山中との再戦指示”. THE PAGE (2017年11月1日). 2017年11月17日閲覧。
  41. ^ WBC Issues Ruling on Luis Nery, Must Face Yamanaka Again”. Boxing Scene.com (2017年10月31日). 2017年11月17日閲覧。
  42. ^ Luis Nery Gets Off The Floor, Stops Arthur Villanueva in Sixth Boxing Scene.com 2017年11月5日
  43. ^ ネリがダウン挽回のTKO勝ち「次は間違いなく山中」 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月5日
  44. ^ 3.1両国国技館 山中慎介がネリとの再戦に決意表明 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年1月5日
  45. ^ Overweight Nery stripped of WBC 118lb belt Fightnews.com 2018年2月28日
  46. ^ ネリ計量失格で王座はく奪、山中は勝てば王者に Boxing News(ボクシングニュース) 2018年2月28日
  47. ^ Dethroned champ Nery stops ex-champ Yamanaka; WBC 118lb belt becomes vacant Fightnews.com 2018年3月1日
  48. ^ 山中慎介2回TKO負け、ネリに雪辱ならず引退を表明 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月1日
  49. ^ 岩佐亮祐、山中相手ネリに憤り「一番尊敬できない」 日刊スポーツ 2018年3月1日
  50. ^ ネリのファイトマネー7割凍結、WBCから待った 日刊スポーツ 2018年3月3日
  51. ^ WBC indefinitely suspends ex-champ Nery Fightnews.com 2018年3月2日
  52. ^ ネリ無期限資格停止 WBC「受け入れがたい」 日刊スポーツ 2018年3月3日
  53. ^ WBCがネリを無期限資格停止処分、山中戦で計量失格 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月3日
  54. ^ Luis Nery es citado por el WBC para aclarar su situación ESTO 2018年3月7日
  55. ^ WBCが計量失格のネリに出頭命令 会長が直々に通達 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月8日
  56. ^ RATINGS WBC公式サイト 2018年3月8日
  57. ^ 招へい禁止外国人一覧 日本ボクシングコミッション(JBC) 2018年3月9日
  58. ^ ルイス・ネリ選手に対する処分 日本ボクシングコミッション(JBC) 2018年3月9日
  59. ^ JBCがネリを“永久追放処分” 日本での活動停止 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月9日
  60. ^ 山中戦で計量失格のネリ 6.9バンタム級で復帰戦か Boxing News(ボクシングニュース) 2018年5月3日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
山中慎介
WBC世界バンタム級王者

2017年8月15日 - 2018年2月28日(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
N/A