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ルアンパバーン郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 北緯19度53分 東経102度08分 / 北緯19.883度 東経102.133度 / 19.883; 102.133

ルアンパバーン郡
ເມືອງຫຼວງພະບາງ
Luang Phabang(Luang Prabang)
龍帕邦、琅勃拉邦
ルアンパバーンの町並み
ルアンパバーンの町並み
位置
ルアンパバーン郡の位置(ラオス内)
ルアンパバーン郡
ルアンパバーン郡 (ラオス)
座標 : 北緯19度53分 東経102度08分 / 北緯19.883度 東経102.133度 / 19.883; 102.133
歴史
設立
創設者 不明
行政
ラオスの旗 ラオス
 行政区画 ルアンパバーン県
  ルアンパバーン郡
地理
面積  
  市域 16,875平方キロメートル km2
標高 約300 m
人口
人口 (現在)
  市域 約6万人
その他
等時帯 UTC+7 (UTC+7)
夏時間 なし

ルアンパバーン郡(ルアンパバーンぐん、ラーオ語: ເມືອງຫຼວງພະບາງ 発音:[lǔaŋ pʰāʔ.bàːŋ]タイ語: หลวงพระบาง)は、ラオス北部に位置する古都。市街地(ルアン・パバンの町)がユネスコ世界遺産文化遺産)に登録されている[1]

ラオスの首都ヴィエンチャンからメコン川を約400キロメートル上流にさかのぼったナムカン川英語版との合流場所に位置する[2]。人口約6万人 (2025年)[3]

歴史

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ルアンパバーンは、古くは「ムアン・スワー英語版」と呼ばれていた。

698年ムアン・タン英語版ディエンビエンフー)に攻められ、初代クーン・ロー英語版王がスワー侯国(Rajadharani Sri Sudhana)を建国。11世紀頃よりタイ名「シエンドーンシエントーン (Xieng Dong Xieng Thong) 」と呼ばれるようになる。1353年ラーンサーン王国の初代ファー・グム英語版王によって首都とされ、ラーンサーン王国の中心として栄えた。この時、パバーン仏英語版が贈られた。1479年8月、ベトナム後黎朝の黎聖宗がラーンサーン王国へ親征し、5方向から軍を進めた。王都ルアンパバーンは破壊され、現在のジャール平原にあたる地域に鎮寧府を設置し、7県を置いて統治した。1548年ラーンナー王国セーターティラート王がラーンサーン王国の王になり、1551年エメラルド仏が首都へ運ばれた。1560年、セーターティラート王がヴィエンチャンに遷都し、シエンドーンシエントーンは「ルアンパバーン」に改称された。この時、ルアンパバーンの都市名の由来となったパバーン仏とエメラルド仏はヴィエンチャンに移された。

1707年以降、この都市はルアンパバーン王国の首都として栄えた。1777年トンブリー王朝がヴィエンチャンへ侵攻しシャムの属領とされ、パバーン仏とエメラルド仏が略奪された。1782年には、チャクリー王朝によってパバーン仏のみ返還された。しかし1828年には再びシャムが侵攻しパバーン仏を略奪、1867年に返還された。

1885年フランスがルアンパバーンに副領事館を開設した。1887年黒旗軍により都市は壊滅的な打撃を受け、それをきっかけにルアンパバーン王国はフランスの保護を受け入れた。1905年、フランスによって王国が再編された。

1945年3月9日日本によるラオス進駐が開始。同年8月15日には、日本のポツダム宣言受諾を受け、日本軍の武装解除を求めた中華民国によるラオス進駐が開始された。1946年5月13日、フランスがルアンパバーンを再占領。1975年パテート・ラオによる共産主義革命が起こるまで王宮が置かれていた(政治上の首都は以前からヴィエンチャン)。

表記

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現在はラーオ語の発音に近い「ルアンパバーン」と表記されることが一般的となったが、過去にはタイ語からのローマ字表記が使われており、ルアンプラバンまたはルアンプラバーンとも表記された。なお、英語フランス語など多くのヨーロッパ諸語や他の東南アジア諸語、中国語韓国語等では現在でも「ルアンプラバン」の発音を基にした綴りを採用しており、「ルアンパバーン」の発音を採用するのはロシア語など、少数の言語のみに限られている。

主な建築物

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ワット・シエントーン

歴史的建造物としては、1560年セーターティラート王によって建てられたワット・シエントーン1513年に建立されたラオス最古の寺ワット・ウィスナラート、町を一望できるプーシーの丘には1804年アヌルット王によって建立されたタート・チョムシーと呼ばれる仏塔などがある。町の中心部に位置する旧王宮は、ルアンパバーン国立博物館として利用されている。

交通

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空路

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国際線については、タイバンコクチエンマイベトナムハノイカンボジアシェムリアップ中華人民共和国広州景洪長沙との路線がルアンパバーン国際空港から運航している(2019年時点)。2020年3月には熊本までの路線が開設される予定であったが、延期となった。

国内線については、ヴィエンチャンパークセーとの路線がルアンパバーン国際空港から運航している。

陸路

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国道13号線によりヴィエンチャンヴァンヴィエンなどのラオス各都市と、国道1号線によりサイ郡と接続している。

ヴィエンチャン昆明を結ぶ中国ラオス鉄道ルアンパバーン駅が市内中心部より東に12km程の所に2021年12月3日に開業した。また、駅~市内間は定額のミニバンが運行されている。

水路

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メコン川での水路はタイ国境のフエイサイから通じている。

観光・産業

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1995年には世界遺産として登録された。2008年ラオスニューヨーク・タイムズの「行ってみたい国」ランキングで第1位に選ばれた。その観光の中心地となっているのが、ルアンパバーンである。2015年には登録20周年記念として12月7日から3日間にわたり、6大イベント(①ルアンパバン世界遺産の保全、開発に関する国際セミナー、②タートノイ寺からシェントング寺までの50のパレード、③写真展、画展、④商品展示会・ルアンパバンフードフェア、1995年からのルアンパバンの開発保全展、⑤芸術・舞踊・伝統スポーツ、⑥白象(カムケオ)などサイニャブリ県からの象のパレード)が開催された[4]

2017年11月、ラオス初の植物園である「ファタケ植物園」をオランダ人リック・ガデラが開園した。外国人観光客が多く訪れているほか、研究が不十分なラオスの植物やその薬草などとしての利用を研究する拠点となっている[5][6]。また、高級ホテル「アマンタカ」が旧市街の外れに位置している。

気候

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ルアンパバーンの気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均最高気温 °C°F 27.4
(81.3)
30.8
(87.4)
33.1
(91.6)
34.4
(93.9)
33.8
(92.8)
32.4
(90.3)
31.8
(89.2)
31.5
(88.7)
31.9
(89.4)
30.8
(87.4)
28.5
(83.3)
26.3
(79.3)
31.06
(87.88)
日平均気温 °C°F 19.1
(66.4)
21.6
(70.9)
24.4
(75.9)
26.9
(80.4)
27.7
(81.9)
27.6
(81.7)
27.0
(80.6)
26.7
(80.1)
26.4
(79.5)
24.8
(76.6)
21.9
(71.4)
18.6
(65.5)
24.39
(75.91)
平均最低気温 °C°F 14.2
(57.6)
15.4
(59.7)
18.0
(64.4)
21.4
(70.5)
23.5
(74.3)
24.5
(76.1)
24.0
(75.2)
23.5
(74.3)
22.9
(73.2)
21.1
(70)
18.0
(64.4)
14.4
(57.9)
20.08
(68.13)
降水量 mm (inch) 15.2
(0.598)
18.6
(0.732)
29.8
(1.173)
107.9
(4.248)
147.2
(5.795)
258.2
(10.165)
228.4
(8.992)
288.6
(11.362)
172.6
(6.795)
126.2
(4.969)
40.1
(1.579)
10.1
(0.398)
1,442.9
(56.806)
平均降雨日数 2 2 3 9 12 14 16 19 12 6 3 1 99
% 湿度 82 77 74 76 81 85 87 89 87 86 84 85 82.8
平均月間日照時間 190.9 205.7 197.7 207.1 197.4 134.9 126.0 141.3 179.0 194.5 180.0 173.9 2,128.4
出典:NOAA (1961-1990) [7]

主な観光地

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クアンシーの滝

ギャラリー

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脚注

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  1. ラオス政府観光局 ルアンパバン”. www.lao.jp. 2025年8月14日閲覧。
  2. 08 ラオス/ルアンパバーン”. Department for Global Affairs. UR都市機構. 2025年8月14日閲覧。
  3. The 4th Population and Housing Census (PHC) 2015 (英語). Lao People's Democratic Republic (2024年8月10日). 2025年8月14日閲覧。
  4. “ルアンパバン20周年”. パサソン社会経済紙. 2015年3月4日.
  5. ファタケ植物園ホームページ
  6. NIKKEI ASIAN REVIEWから】「ラオスに恋したオランダ人/植物園を建設 観光地に/食や薬用 知恵を次代に」『日経産業新聞2017年10月12日アジア・グローバル面
  7. Luangphabang Climate Normals 1961-1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2013年1月11日閲覧。
  8. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 『地球の歩き方』2016-2017版(株式会社地球の歩き方)

関連項目

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外部リンク

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