ラッドモビール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ラッドモビール
ゲイルレーサー(セガサターン版)
ジャンル レースゲーム
対応機種 アーケード(AC)
セガサターン(SS)
アストロシティミニ
開発元 AC:SEGA-AM2
SS:システムサコム
発売元 セガ
人数 AC:・アストロシティミニ…1人
SS:…1人〜2人対戦
メディア AC:ROM
SS:CD
アストロシティミニプリインストール[注 1]
発売日 AC:1991年
SS:1994年
アストロシティミニ:2020年
テンプレートを表示

ラッドモビール』は1991年セガが発売したアーケードゲームである。セガ・システム32基板の第一弾ソフトでもある。

本項では本作をベースにゲームデザインがアレンジされたうえで改題されてリリースした2作品に関しての解説も併せて記載する。

概要[編集]

専用筐体を使用しており(詳細は後述)、セガが1980年代からアーケードゲームとしてリリースし続けた、一連の体感ゲームの一つに含まれる。

セガ体感ゲームにおけるグラフィックの系譜としては、アウトランアフターバーナーなどと同じく、スプライトの拡大縮小を用いた2Dゲームの後期に位置付けられる。本機リリースの翌年には3Dポリゴングラフィックスを用いた『バーチャレーシング』がリリースされ、2Dを立体映像的に見せる類のアーケードゲームは徐々にフェードアウトしていくこととなる。

ゲーム内容は公道を舞台にしたレースで、アメリカ合衆国の横断がゲームの主な目的である。ロサンゼルスからスタートし、ラスベガス、シカゴなどといった都市を州をまたいで通過しながら、最終的にはニューヨークを目指す。 敵車との順位争いの要素も含まれており、レース中は頻繁に順位が入れ替わる。

ゲーム内容[編集]

ステージは『ターボアウトラン』と同様、一直線で道の分岐などはない。例外として、ステージの終了直後にあるハイウェイのような道で、ショートカットルートに入れる場合がある。

ステージの終わりにはチェックポイントがあり、通過するとステージクリアとなる。そのあとしばらく走行すると、次のステージの始まりをあらわすチェックポイントが現れ、これを通過すると次のステージが始まる。 制限時間が設定されており、ステージ終了のチェックポイントを通過すると残りタイムが増加する。時間が0になるとゲームオーバー。また、ステージとステージの間の道ではタイムが減少しない。

コース上を走行している一般車に激突すると、通常は多少減速するだけだが、スピードに差がある場合はクラッシュして一時走行不能になってしまう。さらに対向車線の一般車に正面衝突した場合は、自車が大幅にひしゃげ、長時間走行不能となる。敵車も、ボンネットから煙を吹き出しながらスピンしクラッシュする場合があり、その後しばらくの間停止している。この間は簡単に追い越すことが可能である。

ステージによっては夜や雨が降っているする場合があり、極度に視界が悪くなることがある。こういった場合は本体についているワイパーボタン、ライトボタンを状況に応じて使用する必要がある。

特定のステージでは後ろからパトカーが追いかけてくる。路上を封鎖してくる場合もある。これに追いつかれると、自車の前に警官が現れ、ボンネットを手で叩きつぶして壊していく。この前後はかなりの間走行不能になるため、パトカーに捕まると制限時間的にかなり不利になる。

順位が一位になった場合、画面にメッセージが流れ、音楽が一位専用の音楽に切り替わる。この音楽はトップを走っている間ずっと流れつづけている。

制限時間切れでゲームオーバーになった場合、クレジット投入でそのステージの初めからコンティニューができるが、この際のタイムは少なめに設定される。

ステージ20を最後まで走りきるとエンディングになりゲームオーバー。ただし、ショートカットルートを一度でも使用してクリアすると、エンディングに警告メッセージが出るようになっている。

画面はコクピット内からの視界で固定である。

コクピットの左上にはソニック・ザ・ヘッジホッグのマスコットが吊されていて、運転に合わせて左右に揺れる。これはソニックのビデオゲーム上での初登場として知られているが、このゲスト出演は急遽決まった事らしく、販促用チラシや雑誌掲載初期の画面写真にその姿は無い。

ステージ[編集]

椰子の木の立ち並ぶ西海岸の都市。レースの開幕を示す『RAD MOBILE』の垂れ幕が掛けられた中を走行する。
荒野のステージ。ステージの序盤に交差点があり、通過する車を回避しなければならない。
狭い道路の両脇にカジノのネオンが立ち並ぶ夜の市街地。後半は街を見下ろす高所の道路が舞台となる。
雨の森林地帯。雨天によりグリップ力が低下している。中盤ではパトカーからの最初の追跡を受ける。
街から湖上の道路へと通り抜ける。道路の一部は水に浸かっている。
崖に面した道路。2車線の細い道路の上に左側面に壁が一切なく、コースアウトすると崖下に転落してしまう。なおかつ、対向車も存在する。
雷雨の峡谷地帯。工事中の看板を突破して未舗装の隘路に侵入する。
夜の郊外。満月の下、木立と住宅の間を走行する。
ステージ9: オマハ - 昼
トラックが大量に走る牧草地。コース外には小屋や塔が立ち並び、牛が放牧されている。
霧の市街地。開始直後、パトカーが後方から出現し封鎖網を張るという演出がなされる。
夜の荒原。前半は家がまばらに点在する平野を、後半は峡谷のトンネルを通過する。
線路と道路が並行しており、線路側に侵入すると列車に追いかけられる。二つの路線は途中で別れて別ルートとなる。
タンクが立ち並ぶ沿岸工業地帯から始まるが、大型客船の通過を挟んで、中盤以降はビーチに面した沿岸を通過する。
洞窟のステージ。外は昼だが洞窟内は暗いためヘッドライトが必要となる。車線は広いものの見通しが悪く、カーブも多い。
草地のバンクのある広原から、起伏の多い山中に向けて走行する。
ゲーム中で唯一の夕刻のステージ。住宅や林が建ち並ぶ。
夜の市街地ステージ。夜のステージではあるものの、街灯が光っているためヘッドライトなしでも見通しが良い。
日本桜が植えられた霧の海岸線。遠景にはワシントン記念塔と思しき建物を認めることができる。
邸宅の建つ森の間を走行する。道路は非常に細く曲がりくねっており、終盤にはパトカーからの最後の追跡も加わる。
最終ステージ。無数のパトカーと群衆に迎えられる。遠景には世界貿易センタービルと自由の女神が象徴的に表示されている。

専用筐体[編集]

本作には可動式の専用筐体が使用された。アウトランに近い形式の筐体で、黒い車を模した専用筐体が左右に傾くようになっている。そのため、ステージ内にバンクなどが配置されるなど、専用筐体を活用させる試みがゲーム内に盛り込まれている。 また、R-360に対応したバージョンも存在する。

ラッドラリー[編集]

1992年に発売された。

ラッドモビールとデザインや挙動が共通しているが、こちらは非稼動型筐体がメインであり、最大4人での対戦を主体としている。その関係かバックミラーが広くなり、後ろの状況が把握しやすくなっている。

ゲームを始めた直後に『夕方』『雨』『山』『夜』の4つの中からいずれかのコースを選んでスタートする。1人でプレイする場合は、スペシャルと表示の出た白い車との一対一での勝負となる。このスペシャルに勝利した場合、もう一回無料でプレイできる。

ギアチェンジやスリップストリームなどラッドモビールよりも細かい運転が可能になっている。視点が低いこともあり、ラッドモビールよりもスピード感が増している。

移植版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 ゲイルレイサー 日本 199412021994年12月2日
セガサターン システムサコム セガ CD-ROM -
2 ラッドモビール 日本 202012172020年12月17日
アストロシティミニ 移植担当企業は非公開 セガトイズ(発売)
セガ(販売)
プリインストール -
セガサターン
『ゲイルレーサー』というタイトルに改題されて移植。日本では1994年、セガサターンのリリース翌月というローンチスタート時期に発売された。基本的なシステムやステージ構成などは共通しているが、コースの先の見通しが悪くなり、コース脇のオブジェクトや背景、パトカーに追われるといったイベントが削られるなど、仕様がかなり異なる。また音楽も曲調は似ているが、全て別の曲に差し替えられた。
敵車の台数が大幅に増え、独特の動きをする敵車も登場するようになった。一方で敵車が一般車をよけながら走ったり、クラッシュしたりといった動作は簡略化され、敵車に抜かれるといったこともほとんど無くなった。また、ステージが終わるごとに画面がフェードアウトし、ローディングが行われる。
オープニング、エンディング、一定のステージ間などにはムービーが追加されている。原作のデモ演出やエンディングなどは再現されていない。
二人での対戦が可能。対戦のコース選択画面はそれとなくラッドラリーに類似している。
マスコットの種類が大幅に増えており、ゲームを何度もプレイすることで次第にマスコットが変わっていく。マスコットはテイルスやメタルソニック、マイティーなどいずれもソニックシリーズのキャラクターである。
アストロシティミニ版
1980年代から1990年代中期のアーケードゲーム36作品(+おまけ1作品)が本体にプリインストールされており、この一つとしての収録[1]。オリジナル版が家庭用ゲーム機に移植されるのは初となる。ただしアストロシティミニは汎用ゲーム筐体をモチーフとして造られており、現状では本体と一体化しているジョイスティックコントローラーか、別売りのジョイスティック又はコントロールパッドを使って操作することになる。(ハンドルコントローラーについては販売予定はなく別機種用のモノを接続しても使えるかどうかは分からない)

関連商品[編集]

ウェーブマスターから2011年に「ラッドモビール オリジナルサウンドトラック」のCDが発売、このサントラには「ゲイルレーサー」のBGMも収録されている。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 筐体内の基板と一体化したストレージパーツに、他のソフト群と共に収録

出典[編集]

外部リンク[編集]