フリオ・セサール・チャベス・ジュニア

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フリオ・セサール・チャベス・ジュニア
基本情報
本名 フリオ・セサール・チャベス・カラスコ
通称 La Leyenda Continua(ラ・レジェンダ・コンチヌア)
JC Jr
階級 スーパーウェルター級-ミドル級
身長 185cm
リーチ 189cm
国籍 メキシコの旗 メキシコ
誕生日 1986年2月16日(30歳)
出身地 シナロア州クリアカン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 53
勝ち 49
KO勝ち 32
敗け 2
引き分け 1
無効試合 1
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フリオ・セサール・チャベス・ジュニアフリオ・セサール・チャベス・ジュニオールJulio César Chávez Jr.、男性、1986年2月16日 - )は、メキシコプロボクサーシナロア州クリアカン出身。父は伝説の世界王者フリオ・セサール・チャベス。弟はウェルター級プロボクサーのオマール・チャベス。偉大な伝説的ボクサーを父に持つことから、「伝説の続き」(La Leyenda Continua)のニックネームで呼ばれる。

来歴[編集]

当時、WBC世界スーパーフェザー級王者だた父・チャベスSr.と母・アマリア・カラスコとの間に生誕。

幼少の頃より弟オマールとともにチャベスSr.の試合会場に帯同していた。

アマチュアで3戦を経験した後、17歳でプロ転向。

2003年9月26日、プロデビュー。地元クリアカンでスーパーフェザー級6回戦に出場し、ジョナサン・ヘルナンデス(メキシコ)に判定勝ちでデビュー戦を白星でスタートさせた。

2006年6月10日、アーロン・ドレイク(アメリカ合衆国)とスーパーライト級6回戦を行い、2RTKO勝ち[1]

2006年8月19日、ジャーメイン・ホワイト(アメリカ合衆国)に4RTKO勝ちで、空位のWBC世界スーパーウェルター級ユース王座を獲得した。

2007年6月9日、スーパーウェルター級10回戦に出場し、グローバー・ワイリー(アメリカ合衆国)を3回TKO勝利で下した[2]

2008年2月9日、ホセ・セラヤ(アメリカ合衆国)に8RTKO勝ちで、空位のWBCアメリカ大陸スーパーウェルター級を獲得した。

2008年4月26日、トビア・ロリガ(イタリア)に9RKO勝ちで、WBCアメリカ大陸王座初防衛に成功した。

2009年3月28日、WBCラテンアメリカスーパーウェルター級王座決定戦をルシアノ・クエヨ(アルゼンチン)と無敗対決に判定で勝利し、王座獲得に成功した。

2009年9月12日、ジェイソン・レフリアー(アメリカ合衆国)に1RTKO勝ちで、WBCラテンアメリカ王座初防衛に成功した。

2009年11月14日、トロイ・ローランドに判定勝ちを収めるが、試合後のドーピング検査でチャベス・ジュニアから利尿剤が検出され7ヶ月の試合出場停止処分が下され、試合結果もノーコンテストに変更される[3]

2010年6月26日、ジョン・ダディ(イギリス)を大差判定で下し、創設して間もないWBC世界ミドル級シルバー王座を獲得した[4]

2010年12月4日、パウェル・ウォラックと対戦予定だったがチャベスは熱がでたとして欠場した[5]

2011年1月3日、WBCが2010年度の新鋭賞に選出。

2011年1月29日、ビリー・ライル(アメリカ合衆国)を3-0の判定で下し、シルバー王座の初防衛を成功させた。この試合は40万人近い視聴者を集め、ラテン系ケーブルテレビのボクシング番組史上最高視聴率を記録した[6]

2011年6月4日、WBC世界ミドル級王者セバスチャン・ズビクドイツ)に挑戦。2-0の判定で王座獲得に成功、30戦無敗の王者に初黒星を付けた[7]

2011年11月19日、ランキング4位の挑戦者ピーター・マンフレド・ジュニア(アメリカ合衆国)と対戦し、5回1分52秒TKO勝利で初防衛に成功した[8]

2012年1月22日、ルビオ戦の試合約2週間前に飲酒運転で逮捕され拘置所に入れられる[9]

2012年2月4日、テキサス州サンアントニオアラモドームで、マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)と対戦、12回3-0の判定勝ちで2度目の防衛に成功した[10]。ルビオはチャベス・ジュニアが肘や頭を意図的にぶつけるなど汚いテクニックを使ってきたので同じことをやり返した際に自分だけレフェリーから注意を受けた事でチャベス・ジュニアはプロテクトされていると感じたと試合後に話した。また、通常は行われることになっている試合前後のドーピング検査が行われなかった事にもチャベス・ジュニア陣営の働きかけがあったのではと不信感を募らせた[11]

2012年6月16日、エル・パソのサン・ボウル・スタジアムで元オリンピアンのアンディ・リーアイルランド)と対戦し、7回2分21秒TKO勝ちで3度目の防衛に成功した[12]。リーのトレーナーのエマニュエル・スチュワードはチャベス・ジュニが前日の計量から体重を20ポンド増やしてリングに上った事とリングサイズが規定よりかなり狭かった事に懸念を示し、前回に続きドーピング検査が行われなかったことに不満を露わにした[13]

2012年9月15日、ラスベガストーマス&マック・センターでWBC世界ミドル級ダイヤモンド王者のセルヒオ・マルチネスと対戦。マルチネスにスピードと技術でコントロールされてしまい、最終回にダウンを奪うも0-3の判定負けでプロキャリア初黒星を喫し4度目の防衛に失敗すると共に王座から陥落した[14]。 またチャベス・ジュニアは試合後ネバダ州アスレチック・コミッションから義務付けられていた薬物検査で、大麻の陽性反応が確認された為この試合日から9ヵ月の出場停止と[15]、90万ドル(約8500万円)の罰金の支払いを命じられた。2013年6月から復帰可能で、罰金額はチャベスの報酬の30%に相当するとのこと[16]。なお、この試合前チャベスはトレーニングをサボることが多くジムにほとんど顔を出さなかった。代わりにトレーナーのフレディ・ローチをラスベガスの賃貸アパートに来させ、リビングのソファーをどかすなどしてスペースを確保してトレーニングしていた[17]

2013年7月、チャベス・ジュニアがトレーニングをサボるなどの怠慢が度々あったことで折り合いが悪くなっていたトレーナーのフレディ・ローチと決別、代わりに父親のフリオ・セサール・チャベスがトレーナーを務めることになる[18]

2013年9月28日、約1年ぶりとなる復帰戦でブライアン・ベラと対戦。本来は9月7日に予定されていたが、スパーリング中にチャベス・ジュニアが右眉の上を切ってしまい試合は延期されていた[19]。最初の契約体重は162ポンドのキャッチウェイトで行われる予定だったが、チャベス・ジュニアが体重を落とせなかったことで、契約体重が何度も変更になり試合3日前に173ポンドで行われることで合意した[20]。試合は3-0(96-94、97-93、98-92)の判定勝ちを収め、復帰戦を勝利で飾ったが[21]、ベラが勝っていたとする専門家が多く、ボクシングマスコミ関係者59人のうち53人がベラの勝ちに付け(引き分けが6人)、チャベス・ジュニアの勝ちとしたのは1人もいなかった[22]。パンチの手数もチャベス・ジュニアの328発中125発的中に対しベラは734発中176発的中と大幅に上回った。

2014年3月1日、前回の試合で体重問題や判定が批判されたことでブライアン・ベラと即再戦が組まれた。アラモドームにてスーパーミドル級12回戦で対戦し、序盤は足を使いアウトボクシングを見せるが直ぐにいつものスタイルに戻し、今回は明確な差をつけ12回判定勝ちを収めた。

2014年5月、WBAIBO世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキンと同年7月19日に対戦する予定だったが交渉が難航しキャンセルとなった[23]

2015年4月18日、約1年ぶりの試合。カリフォルニア州カーソンスタブハブ・センター・テニスコートスーパーミドル級の規程体重を4ポンド上回る172ポンドのキャッチウェイトアンドルー・フォンファラとWBCインターナショナルライトヘビー級王座決定戦を行い、7回に肩で打撃を加えたとしてフォンファラが減点されるが、9回にチャベスは左フックでボクシングキャリア初のダウンを奪われ、9回終了後にコーナーで足の不調を訴えたチャベスが試合を棄権し王座獲得に失敗した[24]。試合終了時のジャッジのスコアも2者が80-89、81-88と大きく負け越していた[25]。試合後チャベスは「(試合を棄権するまでは)試合に勝っていたと思う。170ポンドで再戦したい」とアピールした[26]。 なお、トレーニングのサボり癖があったチャベスはこの試合前に環境を一新。トレーナーをジョー・グーセンに変えてタホ湖で35日間の激しいキャンプを張るなど、まじめにトレーニングしていた[17]

2015年7月18日、、エル・パソドン・ハスキンズ・コンベンション・センタースーパーミドル級の規程体重を1ポンド上回る169ポンドのキャッチウェイトマルコス・レイジェスとノンタイトル10回戦を行う予定だったが、前日計量でチャベスが170.8ポンド(77.47キロ)を計測し体重超過をしてしまう。その為、契約体重を170ポンドに上げたものの、それでもチャベスは0.8ポンド(約360グラム)超過の170.8ポンド(77.47キロ)を計測し、罰金を支払う条件で試合は行われた[27]。試合はチャベスが10回3-0(97-92、98-91、96-93)の判定勝ちを収めたものの前日計量で体重超過があったチャベスは3万ドル(約370万円)の罰金をファイトマネーから徴収された[28]。再びトレーナーを変え、ロベルト・ガルシアが付いた。

2016年4月30日、WBC世界スーパーミドル級王者のバドゥ・ジャックに挑戦予定だったが、チャベスが左足のかかとを負傷し延期になった[29][30]

戦績[編集]

プロボクシング通算戦績:53戦49勝(32KO)2敗1分1無効試合

獲得タイトル[編集]

  • WBC世界スーパーウェルター級ユース王座(防衛0)
  • WBCアメリカ大陸スーパーウェルター級王座(防衛1)
  • WBCラテンアメリカスーパーウェルター級王座(防衛1)
  • WBC世界ミドル級シルバー王座(防衛1)
  • 第32代WBC世界ミドル級王座(防衛3)

脚注[編集]

  1. ^ <ボクシング>チャベスJr. ドレイクに2回TKO勝ち - 米国 「AFPBB News」 2006年6月11日
  2. ^ チャベスJr ワイリーからTKO勝利 「AFPBB News」 2006年6月10日
  3. ^ Problem Child”. Sports on Earth.com (2013年8月19日). 2013年8月24日閲覧。
  4. ^ チャベスJr、バレラ大差判定勝ち ボクシングニュース「Box-on!」2010年6月28日
  5. ^ Jose Pinzon Replaces Sick Julio Cesar Chavez Against Pawel Wolak” (2010年11月30日). 2013年8月25日閲覧。
  6. ^ High ratings for Top Rank Live Fightnews.com 2011年2月4日閲覧
  7. ^ 親子王者誕生 チャベスJr、ズビックに判定勝ち ボクシングニュース「Box-on!」2011年6月5日
  8. ^ チャベスJr、TKO初防衛 ボクシングニュース「Box-on!」2011年11月20日
  9. ^ Chavez Jr. arrested for drunk driving”. Ring.TV (2012年2月4日). 2013年8月24日閲覧。
  10. ^ チャベスJr、ルビオを押し切る WBCミドル級戦 ボクシングニュース「Box-on!」2012年2月5日
  11. ^ Chavez Jr vs Rubio Shocker!! Drug tests not performed”. Fight Saga.com (2012年2月5日). 2013年8月25日閲覧。
  12. ^ チャベスが防衛 WBCミドル級 スポニチアネックス 2012年6月17日
  13. ^ Emanuel Steward Concerned About Chavez Jr Drug Test for Lee Fight”. East Side Boxing.com (2012年6月19日). 2013年8月25日閲覧。
  14. ^ アリーナ大興奮 マルティネス、大差でチャベスJr下す ボクシングニュース「Box-on!」2012年9月18日
  15. ^ チャベス大麻に陽性反応 9カ月出場停止 日刊スポーツ 2013年3月1日
  16. ^ チャベスJrに罰金8500万円 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月2日
  17. ^ a b Refocused Chavez ready for Fonfara”. ESPN.com (2015年4月16日). 2015年4月19日閲覧。
  18. ^ Julio Cesar Chavez Sr. to train son”. ESPN.com (2013年7月31日). 2013年8月26日閲覧。
  19. ^ Chavez Jr. injury postpones L.A. card”. ESPN.com (2013年8月13日). 2013年8月12日閲覧。
  20. ^ Scale trouble for Julio Cesar Chavez”. ESPN.com (2013年9月26日). 2013年12月19日閲覧。
  21. ^ チャベスJr、ベラに3-0判定勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月29日
  22. ^ Brian Vera scored the winner over Julio Cesar Chavez Jnr by 53 members of the press”. Boxing News (2013年9月30日). 2013年12月19日閲覧。
  23. ^ WBA Orders Gennady Golovkin-Jarrod Fletcher Title Fight”. BoxingScene.com (2014年5月14日). 2014年5月14日閲覧。
  24. ^ チャベスJrダウン喫し棄権TKO負け Boxing News(ボクシングニュース) 2015年4月19日
  25. ^ Fonfara stops Chavez Jr after nine”. Fight.News.com (2015年4月18日). 2015年4月19日閲覧。
  26. ^ Chavez Jr: I Think I Was Winning, I Want Rematch at 170”. Boxing Scene.com (2015年4月18日). 2015年4月19日閲覧。
  27. ^ またやった! チャベスJr体重オーバー Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月18日
  28. ^ チャベスJr3-0判定勝ち、S・フライ級はアローヨ戴冠 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月19日
  29. ^ Chavez Jr. injury KOs Badou Jack challenge”. Fight News.com (2016年3月9日). 2016年3月10日閲覧。
  30. ^ Badou Jack Frustrated, May Move Past Chavez Jr. Defense”. Boxing Scene.com (2016年3月10日). 2016年3月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
セバスチャン・ズビク
第32代WBC世界ミドル級王者
2011年6月4日 - 2012年9月15日
次王者
セルヒオ・マルチネス