ファンタスティック・マック

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ファンタスティック・マック
フリートウッド・マックスタジオ・アルバム
リリース 1975年7月11日
録音 サウンド・シティ(ロサンゼルス)
ジャンル ロック
時間 42:12
レーベル Reprise
プロデュース Fleetwood Mac & Keith Olsen
専門評論家によるレビュー
  • All Music Guide 5 out of 5 stars link
フリートウッド・マック 年表
クリスタルの謎
(1974)
ファンタスティック・マック
(1975)

(1977)
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ファンタスティック・マック(原題:Fleetwood Mac)は、1975年にリリースされたフリートウッド・マックアルバム2004年には未発表音源を収録したリマスター版が発売された。(たまにホワイト・アルバムと呼ばれるが、ビートルズホワイト・アルバムと混同しないこと)

解説[編集]

このアルバムは、フリートウッド・マックが商業的に大きな成功を収めた最初のアルバムである。

1974年12月、フロントマンであったボブ・ウェルチが脱退し、バンドは3人になってしまっていた。 その頃、あるスタジオで新アルバムの録音エンジニアのオーディションをしていたミック・フリートウッドジョン・マクヴィーは、このアルバムのエンジニアとなるキース・オルセンがオーディションに持ち込んだ作品によって当時「バッキンガム・ニックス」という名のデュオとして活動していたリンジー・バッキンガムスティーヴィー・ニックスを知る。ミックは、新たなメンバーとして2人にバンドへの参加を要請し、程なく2人はバンドに合流した。

新たな編成になったフリートウッド・マックは、ニックス・リンジー・クリスティンの3人がソングライター、ボーカリストとしてバンドを引っ張るようになった。アルバムの録音は3ヵ月ほどかけられた。そうして作成されたこのアルバムでは、音楽性がよりポップな方向へと変わっていた。「オーヴァー・マイ・ヘッド」「リアノン」「セイ・ユー・ラヴ・ミー」の3曲がトップ20ヒットになり、アルバムは、フリートウッド・マック初のビルボード1位(1週/1976年9月4日付)を獲得した。ビルボードアルバムチャートにおいて、チャートインから58週目に1位になるという珍しい記録もある(ただしチャート1位の座にあったのは、わずかに1週間だった)。完成したアルバムを聞いたワーナー・ブラザーズの幹部はアルバムの出来に興奮して25万枚売れるだろうと期待したのだが、予想は良い方に大きく外れ500万枚以上の売り上げを記録(RIAA認定)した。

バンドの名前を冠したこの作品は、当時ラジオでコンスタントに流され、彼らが音楽界のスーパースターになる一因となった。それはシングルをラジオ向けに別ミックスした(ラジオで聞いたときに印象が強くなるようにした)ことが大きい。ラジオでのヘビープレイは、より有名な次のアルバム「噂」でも続いた。また、このアルバムを出す前にバンドは小さな会場からバンドの前座としてまで様々な環境でライブを行った。こうすることで先にファンをつかむことに成功した。

2003年に、ローリング・ストーン誌上でオールタイム・ベストアルバム 500の中の183位にランクインした。[1]

曲目[編集]

  1. マンデイ・モーニング - "Monday Morning" (Buckingham) - 2:48
  2. ウォーム・ウェイズ - "Warm Ways" (C. Mcvie) - 3:53
  3. ブルー・レター - "Blue Letter" (Richard Curtis, Michael Curtis) - 2:41
  4. リアノン - "Rhiannon" (Nicks) - 4:10
  5. オーヴァー・マイ・ヘッド - "Over My Head" (Buckingham) - 3:38
  6. クリスタル - "Crystal" (Nicks) - 5:12
  7. セイ・ユー・ラヴ・ミー - "Say You Love Me" (C. Mcvie) - 4:10
  8. ランドスライド - "Landslide" (Nicks) - 3:19
  9. ワールド・ターニング - "World Turning" (C. McVie, Buckingham) - 4:24
  10. シュガー・ダディ - "Sugar Daddy" (Mcvie) - 4:09
  11. アイム・ソー・アフレイド - "I'm So Afraid" (Buckingham) - 4:30

以下は2004年発売のリマスター版で追加された曲

  1. ジャム#2 - "Jam #2" (Buckingham, C. Mcvie, J. Mcvie, Fleetwood) - 5:41*
  2. セイ・ユー・ラヴ・ミー(シングル・ヴァージョン) - "Say You Love Me(Single Version)" (C. Mcvie) - 4:03
  3. リアノン(シングル・ヴァージョン) - "Rhiannon(Will You Ever Win)(Single Version)"(Nicks) - 3:48
  4. オーヴァー・マイ・ヘッド(シングル・ヴァージョン) - "Over My Head(Single Version)"(C. Mcvie) - 3:09
  5. ブルー・レター(シングル・ヴァージョン) - "Blue Letter(Single Version)"(Richard Curtis, Michael Curtis) - 2:42*

*は未発表トラックを示す

クレジット[編集]

フリートウッド・マック[編集]

外部ミュージシャン[編集]

プロデュース[編集]

  • プロデューサー:フリートウッド・マック & キース・オルセン
  • エンジニア:キース・オルセン
  • セカンドエンジニア: David Devore

チャート[編集]

アルバム

チャート 順位
1976 Billboard 200 1

シングル

シングル チャート 順位
1976 オーヴァー・マイ・ヘッド ポップ・シングル 20
1976 オーヴァー・マイ・ヘッド アダルト・コンテンポラリー 32
1976 リアノン ポップ・シングル 11
1976 リアノン アダルト・コンテンポラリー 33
1976 セイ・ユー・ラヴ・ミー ポップ・シングル 11
1976 セイ・ユー・ラヴ・ミー アダルト・コンテンポラリー 12

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • Parke Puterbaugh (2004). Fleetwood Mac. In Fleetwood Mac [CD liner notes]. Los Angeles: Warner Bros.
先代:
ジョージ・ベンソン「ブリージン」
Billboard 200ナンバーワンアルバム
1976年9月4日 - 9月10日
次代:
スティーヴィー・ワンダーキー・オブ・ライフ