ビデオスルー

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ビデオスルーは、なんらかの理由によって上映放送されずに直接パッケージ販売される映像作品を指す業界用語。DVDスルーともいう。

概要[編集]

ビデオスルー (Video through) は、劇場公開やテレビ放送を目指して製作されたものの、なんらかの理由によって上映・放送されずに直接DVDなどのメディアで発売される映像作品のこと。特にDVDで発売されるものに関して、DVDスルーという呼称が用いられることもある。

オリジナルビデオ等との違い[編集]

最初から劇場公開を意図していないオリジナルビデオOVA(アニメ)とは、事情が異なる場合が多い。

なお、「ビデオスルー」「DVDスルー」は和製英語である。英語では、メディアの規格によってDirect-to-videoVHSの場合)、direct-to-DVDdirect-to-iTunesdirect-to-digitalmade-for-video、またはstraight-to-videostraight-to-DVDなどと呼ばれるが、これらには最初から劇場公開を意図していない作品も含まれる。

日本市場においてビデオスルーになる主な理由は、興行収入が期待できないと判断された場合である。劇場配給にはかなりの経費を要するため、製作国で興行的に失敗した作品や、製作国ではヒットしても日本の市場に合わないと考えられる作品は、劇場配給に要する多額の経費を回収できないと判断され、リスクの回避する目的で劇場公開されないのである。一方で、劇場配給を行わないことはビデオ(DVD)を販売するうえで営業的に不利に働くため、劇場公開の実績を作る目的で、配給にかかる経費が低予算で済むミニシアター等の小さな映画館一か所でのみ短期間上映をして(単館上映という)、パッケージに「劇場公開作品」と記載して販売するケースもある。グレーゾーンとの批判もあるが虚偽の記載ではないため問題にされないのが現状である。

一方、アメリカ合衆国には独立製作スタジオが多く、映画やテレビドラマの製作そのものは行われたものの大手配給会社や大手ネットワークの買い付けにかからないなどの理由から、結果としてビデオスルーになる作品も少なくない。

脚注[編集]

外部リンク[編集]