パレスチナ・イスラエル戦争による死傷者数

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パレスチナ・イスラエル戦争による死傷者数 (英語:Casualties of the Israel–Hamas war、スペイン語:Víctimas de la guerra Israel-Gaza (2023-presente) 、フランス語:Pertes humaines pendant la guerre Israël-Hamas de 2023-2024) では、2023年10月7日に発生した2023年パレスチナ・イスラエル戦争におけるイスラエルとパレスチナ及びレバノン、シリアの死傷者数について述べる。

解説[編集]

2024年4月17日の時点で、パレスチナ・イスラエル戦争では4万人以上（パレスチナ人3万8,677人、イスラエル人1,410人）が死亡しており、その中にはジャーナリスト88人（パレスチナ人83人、イスラエル人2人、レバノン人3人）と136人以上のUNRWA援助者が含まれている[1][2]。

2023年10月7日にガザ地区からのイスラエルへの最初の攻撃(2023年のハマスによるイスラエル攻撃)で、民間人764人を含むイスラエル人と外国人の1,139人が殺害され、248人が人質となった[3][4][5]。ガザ保健省によれば、イスラエルの空爆とガザ地区侵攻以来、ガザ地区で33,041人以上のパレスチナ人（その大部分は女性と未成年者）が殺害された。ガザ保健省は報告書の中で戦闘員と民間人の死傷者を区別していない。イスラエル国防軍(IDF)とアメリカの諜報機関は、 2024年1月21日の時点でイスラエルがハマース(ハマス)の戦闘員5,000人から9,000人を殺害したと推定している[6]。 さらに334人のパレスチナ人がイスラエル軍と入植者によってヨルダン川西岸地区で殺害された[7]。イスラエルの他の地域やレバノン南部、シリアでも死傷者が出ている[8]。

イスラエル[編集]

民間人と兵士[編集]

2023年12月1日の時点で、10月7日以来（合計）で約1,332人のイスラエル人が殺害され[9]、イスラエル軍兵士395人、イスラエル総保安庁(シン・ベト)工作員10人、警察官59人を含む[10]、少なくとも1,271人が負傷した。犠牲者には、死亡または行方不明のアラブ・イスラエル人が約70人も含まれており、その多くはネゲブ・ベドウィンである[11][12]。10月7日の攻撃では当初、10歳未満のイスラエル人の子供14人と10歳から19歳までの青少年36人が死亡したと考えられていた[13]。

ハマースによるイスラエル攻撃が起きた10月7日には民間人が居住する9か所以上のキブツ( イスラエルの集産主義的協同組合)と野外ダンスミュージック・フェスティバルで虐殺があった。レム・キブツ近くで開催されたサイケデリック・トランスの野外音楽祭「スーパーノヴァ・仮庵の集会」で、260人以上の参加者が殺害された。それは史上最悪のコンサート攻撃となり、イスラエル史上最悪の民間人虐殺となった(レイム音楽祭虐殺事件)[14]。

ベエリの虐殺では子供を含む100人以上の民間人が殺害された。死者・行方不明者の中に含まれるキブツ住民の多くは平和活動家であり、その中には人権団体ビツェレムの元理事である74歳のビビアン・シルバーも含まれる[15][16]。

クファルアザ虐殺では少なくとも50人から100人が殺害されたと報告されているが、総死者数は不明である[17]。映画監督ヤハフ・ウィナーがクファル・アザで殺害された。

ナハル・オズの虐殺では多くの民間人も殺害された。

スデロットのバスシェルターでは9人が射殺され[18]、ランス近くの道路脇の防空壕では銃撃と手榴弾により少なくとも14人が死亡した。

クセイフェでは少なくとも4人が殺害されたと報告された[19]。

アシュケロンでは少なくとも400人の死傷者が報告された[20][21]。

ベエルシェバではさらに280人の死傷者が報告され、そのうち60人が重体となっている。北部ではテルアビブでロケット弾攻撃による負傷者が報告された[22]。

イスラエルのジャーナリスト[編集]

ジャーナリスト保護委員会によると、ロイ・エダン氏とヤニフ・ゾハル氏を含むイスラエルのジャーナリスト４人が殺害された[23]。

移民労働者[編集]

10月7日のハマスの攻撃で、主にタイとネパールからの少なくとも50人の移民労働者が殺害され、約10万人の移民労働者が、仕事を得るために人材紹介会社に支払わなければならなかった。多額の手数料の負債のため、紛争中にイスラエルに閉じ込められている[24]。

死傷者数の改定[編集]

2023年11月10日にイスラエル政府はひどく焼かれた遺体がイスラエル人ではなくハマースの戦闘員のものであることに気づき、死傷者数を1,400人から1,200人に修正した[25][26][27]。この中には民間人859人、兵士283人[28]、警察官57人[29]、シンベット職員10 人が含まれていた[30]。

2023年12月に社会保障データを使用して、これはさらに1,139 人に修正した。内訳はイスラエルの民間人695人 (子供36人を含む)、外国人 71 人、治安部隊373人である[31]。さらにイスラエル人4人を含む5人が行方不明となっている。死亡者には36人の子供が含まれており、そのうち20人は15歳未満で、最年少は生後10か月の乳児だった[32][33]。

ガザ地区[編集]

民間人[編集]

5日ごとの死者数
イスラエル空爆後のガザ市のエル・レマル、(2023年10月10日)

ガザ地区はイスラエル国防軍の攻撃により民間人に多数の死傷者を出した[34][35]。2月29日の時点で、ガザ保健省は少なくとも3万人のパレスチナ人（1万人以上の未成年者を含む）が殺害され、7万人以上が負傷し[36][37]、1万人が瓦礫の下で行方不明になっていると報告している。 戦争開始以来の死傷者数は合計11万人を超え、これはガザの人口230万人の約5％に相当する。結果として、これは中東戦争においてこれまでに行われた最も血なまぐさい戦争となり、第一次インティファーダ、第二次インティファーダ、キャスト・リード作戦、ガザ侵攻 (2014年)の合計死者数を上回った[38][39]。多数の死傷者はイスラエル国防軍の戦術と大規模な爆撃によるものと考えられており、場合によっては町全体が完全に破壊され居住不能になった[40][41]。

ガザ保健省の死傷者数は、民間人の死傷者の割合を示していない。その結果、アナリストによってさまざまな推定値が示されています。ランセット誌の研究では死傷者の少なくとも68.1%が民間人であると推定されており[42]、イスラエルのヤギル・レヴィ教授による分析では死傷者の少なくとも61%が民間人であると推定されている[43]。どちらの研究も女性・子供・高齢者のみを民間人として考慮することによって（つまり、すべての成人男性を戦闘員として分類することにより）この控えめな推定値を導き出した[44]。欧州地中海人権モニターは、死傷者の90%が民間人であると推定した[45]。61パーセントという保守的な数字でさえ、「第二次世界大戦から1990年代まで」のすべての世界の紛争における民間人の平均死亡率よりも高いことが判明した[46]。死傷者の数はガザ地区の最近の歴史におけるどの紛争よりも多く、ブラウン大学の戦費プロジェクトのネタ・クロフォードは次のように述べている「標準レベルの破壊」[47]。 12月31日にアルジャジーラは、2023年は1948年のナクバ事件以来、パレスチナ人にとって最も死者の多い年であると述べた[48]。

11月3日にガザ地区ベイトラヒアの墓地で働いていた少なくとも10人の墓地労働者がイスラエル国防軍の空爆により死亡した[49]。11月4日に匿名のイスラエル当局者は、ガザ地区で約2万人が殺害され、「そのほとんどがテロリストだった」と主張した[50]。11月14日に2人のバレーボール選手ハッサン・ズアイターとイブラヒム・クサヤがジャバリア難民キャンプに対するイスラエル軍の空爆で死亡した[51]。12月1日の時点で、ガザ地区のUNRWAの職員102名がイスラエルの空爆で死亡した[52]。12月29日にUNRWAはUNRWAの避難所で308人が死亡したと報告した[53]。ユーロ・メッド・モニターは、イスラエル国防軍がガザ地区からパレスチナ人の遺体を収容・収容していると報告し、臓器窃盗容疑についての国際調査を求めた[54]。

ガザ保健省によると、10月31日と11月1日のイスラエルによるジャバリア空爆により少なくとも50人が死亡した[55]。アル・アハリ・アラブ病院の爆発、10月31日のジャバリアキャンプの空爆、その他の大量死傷事件には、聖ポルフィリウス教会の空爆やアル・シャティ難民キャンプの空爆のほか、難民キャンプ、学校、医療施設に対する多数の攻撃が含まれる。

子供達[編集]

詳細は「2023年パレスチナ・イスラエル戦争がガザ地区の子供達に与えた影響」を参照

10月25日にカタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・ビン・ジャシム・アール・サーニ首相兼外相は、ガザ地区の子供の死亡者数がロシアのウクライナ侵攻で殺害された総数をすでに超えていると述べた[56]。民間人の死亡者数の合計は2023年9月10日時点でウクライナの合計9,614人を超えることになり[57]、その中には約600人の子供も含まれており[58]、数日後には発生するが、ウクライナの戦争期間のほんの一部に過ぎない。ユニセフ地域局長のアデル・ホドルは声明で、ガザ地区の子供の死亡者数は「私たちの集団的良心のますます汚点」であると述べた[59]。 10月28日に完全に殺害された家族の数は825人に増加した。 10月30日にセーブ・ザ・チルドレンは、ガザ地区周辺の紛争全体の合計よりも多くの子どもたちがガザで3週間で死亡したと報告した[60]。過去4年間の世界。 UNRWAのフィリップ・ラッザリーニ事務総長は国連連合安全保障理事会に報告し、セーブ・ザ・チルドレンの分析を共有した[61]。ヒンド・ラジャブの死は、彼女の緊急通報の解除とその後の12日間の失踪に続き、メディアで大きく報道された[62]。

影響[編集]

ジャバリアキャンプで遺体袋を持つ男性

10月13日にパレスチナ保健省は、ガザの住民登録から20の姓が削除されたことを指摘した。これは、その家族全員が殺害されたことを意味する[63]。イギリスの新聞社フィナンシャル・タイムズ紙は、大家族グループの喪失が「ガザの社会構造に穴をあけている」と報じた[64]。また、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズ紙は「家系図は切断され、枝全体が消失した」と述べた[65]。

10月16日にUNRWAはガザ地区での死者数が多すぎて、遺体袋が十分に足りないと発表した[66]。遺体安置所は超満員だったため、遺体はアイスクリームトラックに収容された[67][68]。11月11日にガザ保健省のモニール・アルバシュル局長は、墓は手で掘られていると述べた[69]。11月12日にマイ・アル・カイラは、アル・シファの職員が100人の腐乱死体を埋葬できなかったと指摘した[70]。11月14日にパレスチナ赤新月社は、瓦礫の下敷きになった負傷者を救出できなかったと指摘し、「負傷者は助けを求める声に応えられず、苦しみながら死んでいくためにそこに放置されている」と指摘した[71]。

2024年1月末にBBCは、欧州地中海人権モニターの最近の報告に基づいて、2万4,000人を超える子供たちが戦争により片方または両方の親を失ったと報じた。国連機関ユニセフは、ガザ地区には約1万9000人の孤児や同伴者のいない子供たちがいると推定しており、その中には瓦礫の中から掘り出されたり、ガザ地区全域で見つかったりしている子供もいる[72]。

死傷者数[編集]

10月25日にジョー・バイデンアメリカ大統領は、ガザ保健省が報告した死者数には「自信がない」と述べた[73][74]。これに対してヒューマン・ライツ・ウォッチは、30年間ガザ地区で活動し独自の調査を行ってきた結果、ガザ保健省の集計は信頼できると考えていると述べた。アメリカ国務省が内部報告書の中でガザ保健省の死者数を引用しているにもかかわらず、マシュー・ミラーもバイデンに対して同様の主張をした [75][76]。10月26日にガザ保健省は6,747人の個人名とID番号、および身元不明の死亡者281人を記載した212ページの文書を公表することで対応した[77]。アメリカ国務省近東問題担当国務次官補は11月9日の議会公聴会で、死者数は「率直に言って非常に多い。そして、死者数は公表されているよりもさらに多い可能性がある」と述べた[78]。(ガザ保健省の数字は戦闘員と非戦闘員の死亡を区別しておらず、上で説明したように死因も考慮していない。つまり、この数字は2023年10月7日以降のガザ総死亡者数の単純な集計である。)

ガザ地区で確認されたすべての死亡者は、イスラエル政府によって承認された人口登録の検証済みの変更の結果である[79]。イスラエル政府は、ヨルダン川西岸地区とガザ地区で「人口登録局はイスラエル側にある人口登録ファイルを更新して、保管されているファイルと一致するよう努めている」と述べている[80]。10月26日に国連人道問題調整事務所は、ガザ保健省の死亡者数を「出所が明確である」ため使用していると付け加えた[81]。セントラルフロリダ大学のヤラ・アシ教授は、バイデン大統領の声明を「ぞっとする」と述べた[82]。12月6日にランセット誌の査読済み記事は、ガザ保健省の死者数は正確であると結論付けた[83]。

11月中旬頃にガザ保健省は、停電、死者数の多さ、医療制度の崩壊の結果、死傷者数を更新するのに苦労していると述べ、死者数を把握し始めていた[84][85]。2024年2月にロンドン衛生熱帯医学大学院とジョンズ・ホプキンス大学のジョンズ・ホプキンス人道保健センターによる共同研究で、戦争がこのまま続くと58,260人から74,290人の超過死亡が生じることが判明した[86]。 2024年3月にガザ保健省は医療制度の崩壊により死亡者数を定期的に更新することができなくなったため、民間人に死者をオンラインで登録するよう要請した[87]。

ガザ地区のジャーナリスト[編集]

ガザ地区にいる多数のパレスチナ人ジャーナリストが職務中にイスラエルの攻撃により殺害された。アイン・メディアの写真家イブラヒム・モハマド・ラフィは10月7日のエレズ交差点襲撃で射殺され、スマート・メディア記者のモハマド・ジャルグンも同日ラファの東で殺害された。フリーランスジャーナリストのモハマド・エル・サリヒも10月7日にブレイジ難民キャンプ東の国境で射殺された。10月9日にウェブサイト「アル・カムサ・ニュース」編集長のサイード・アル・タウィール、モハメド・スブ、ヒシャム・アルンワジャが、ガザ市で予想される攻撃の撮影中に空爆により殺害された。

10月10日にさらに2人のジャーナリストが行方不明と報告され、もう1人が破片で負傷した。ジャーナリスト２人の自宅が砲撃で破壊され、報道機関４社のオフィスが空爆で破壊された[88]。10月22日にラシュディ・サラージはイスラエル軍の自宅に対する空爆により殺害された。10月24日にワエル・アル・ダハドゥ記者はイスラエル軍の空爆により家族全員を失った[89]。10月27日にイスラエル国防軍 (IDF) はロイター通信とフランス通信社に対し、ガザ地区におけるジャーナリストの安全は保証しないと語った[90]。10月30日にアルジャジーラ特派員ユムナ・エルサイードがイスラエル国軍から脅迫を受け、国連事務総長報道官はガザ地区のジャーナリストの「計り知れない勇気」について発言した[91]。11月2日にモハメッド・アブ・ハタブとその家族10人がイスラエル軍の空爆により殺害された[92]。

10月19日にジャーナリスト保護委員会は、ジャーナリスト21人の死亡が確認され、8人が負傷、3人が行方不明または拘束されたと発表した[93]。国境なき記者団（RSF）の10月29日の報告書で、イスラエルが10月13日の2度のミサイル攻撃で記者1名が死亡、4名が負傷した際、明らかに報道関係者であると特定できるジャーナリストを標的にしたと発表された[94]。10月31日、RSFは紛争でこれまでに34人のジャーナリストが殺害され、そのうち12人は「仕事に関連して」殺害され、そのうち10人はイスラエルによるガザ攻撃で殺害されたと発表した。彼らは、紛争の最初の2週間は、ジャーナリストにとって21世紀で最も悲惨な戦争の始まりだったと述べた。11月7日、イスラエル軍の空爆によりジャーナリストのモハマド・アブ・ハシラとその家族42人が殺害された。11月23日、フォトジャーナリストのモハマド・モイン・アイヤシュとその家族がイスラエル軍の空爆により殺害された。

調査[編集]

11月1日に国境なき記者団は国際刑事裁判所に対し、 9人のジャーナリスト殺害に関する優先戦争犯罪捜査を開始するよう要請した[95]。国境なき記者団 (RSF)は、紛争の最初の1か月間で41人のジャーナリストが殺害されたと指摘し、複数のジャーナリストが自宅でイスラエル国防軍によって殺害されたと述べた[96]。

医療従事者と援助従事者[編集]

詳細は「2023年パレスチナ・イスラエル戦争における医療従事者の殺害 （英語版）」を参照
ハーンユニスでパレスチナ赤新月社の救急車がイスラエルのミサイルに直撃した。

10月11日にUNRWAはイスラエル国防軍の空爆で職員9人が死亡し、本部がイスラエルの標的になっていると報告した。戦闘開始以来、ガザではUNRWAの職員11名と赤十字・赤新月社の職員5名が殺害された[97]。国境なき医師団 (MSF)は、10月7日以来16人の医療関係者が死亡したと発表した[98]。 国境なき医師団 (MSF)は、イスラエル国防軍によるハーンユニスのナセル病院とガザ市のインドネシア病院への攻撃で看護師と救急車運転手が死亡、数名が負傷したと発表した。インドネシア医療緊急救助委員会（MER-C）は、運行中のMER-C車両の近くでスタッフ1名が死亡したことを確認した[99][100][101][102][103]。

ガザのパレスチナ人医療従事者が戦争中に死亡(2023年11月末時点)

10月22日にUNRWAはガザ地区で職員29人が殺害されたと発表した[104]。 10月30日にパレスチナ保健省はガザ地区で医療スタッフ120人が殺害されたと発表した[105]。 11月10日に国際連合は100人以上の職員がイスラエル国防軍によって殺害されたと報告した[106]。 11月11日にUNRWAは国連職員がハマスの秘密工作員であるとするイスラエル政府の主張を拒否した[107]。 11月12日に国連はガザ市包囲中にアル・シファ病院の看護師3名が殺害されたと指摘した[108]。ガザ地区では世界史上、他のどの紛争よりも多くの国連職員が殺害された[109]。医療従事者ウォッチ – パレスチナによれば、ガザ地区では400人以上の医療従事者が殺害された[110]。

国境なき医師団は12月22日にソーシャルメディアへの投稿で、「『私たちはできる限りのことをした。私たちを忘れないでください』と書いたパレスチナ人の医師が空爆で死亡した」と発表した[111]。 12月24日にはUNDP職員が空爆で家族70名とともに死亡した[112]。

パレスチナ過激派[編集]

ガザ保健省は報告書で戦闘員と民間人の死傷者を区別しておらず[113]、また死因の違いも区別していない。11月13日にイスラエル国防軍はハマスの情報機関高官モハメド・ダバビシュと対戦車システム責任者のヤアクブ・アシュルを殺害した[114]。イスラエル当局者は、2023年12月初旬までに約5,000人の過激派が殺害され、民間人と過激派の死亡比率は2:1であると述べた[115]。しかし、アナリストのハムダ・サルハットは、イスラエル政府は主張している数字を裏付ける証拠を何も提供していないと述べた[116]。12月29日の時点で、イスラエル国防軍 (IDF)スポークスマンのドロン・シュピルマン少佐は、「諜報活動、捕虜の尋問、衛星写真に基づいて」、ガザ紛争以来これまでに殺害されたハマスの戦闘員8,000人の最新の数を発表した[117]。

2023年12月30日の時点で、欧州地中海人権モニターは、ガザ地区の死者数を合計30,034人、民間人の死者数を27,681人と推定しており、これは戦闘員の死者数が約2,353人に相当すると推定している[118]。

2024年2月19日にカタールに拠点を置くハマス当局者は、ハマスがこれまでに6,000人の戦闘員を失ったと推定した[119]。

ヨルダン川西岸地区[編集]

ヨルダン川西岸地区では、紛争中の関連暴力によりパレスチナ人334人が死亡、少なくとも2,472人が負傷した[120]。紛争が始まった当時、数千人のパレスチナ人労働者がイスラエルにいた。10月16日の時点で、彼らのうちの何人かはヨルダン川西岸の「収容施設」に拘束されており、他の人はヨルダン川西岸地区のパレスチナ人コミュニティに避難している[121]。パレスチナ自治政府労働大臣は、4,500人の労働者が行方不明であると推定し、イスラエルのメディアN12は、4,000人のパレスチナ人がイスラエルの収容施設に収容されていると報じた。パレスチナ捕虜協会は、イスラエル国防軍が10月7日以降、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人1,450人以上を逮捕したと発表した[122]。 10月29日、30のイスラエル人権団体がヨルダン川西岸における入植者による暴力に言及し、それを終わらせるために国際社会に「緊急に行動する」よう求めた。10月30日にドイツ政府はイスラエル政府に対し、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人を保護するよう求めた[123]。 10月31日にEU首席外交官ジョゼップ・ボレルはヨルダン川西岸地区での入植者襲撃を「断固非難」した。 リンダ・トーマス=グリーンフィールド国連大使は米国が「深く懸念している」と述べ、ヨルダン川西岸でのパレスチナ人の殺害を非難した[124]。

レバノン[編集]

イスラエルとレバノンの国境沿いで衝突が起きている10月13日、イスラエル国防軍の砲撃でロイターのビデオ撮影者イサム・アブダラ氏が死亡しらロイター通信、フランス通信社、アルジャジーラの記者6人が負傷した[125]。

これらの衝突は今も続いており、12月1日現在、民間人17名、武装勢力85名を含む105名が死亡している。

外国人および二重国籍者の死傷者[編集]

ガザの人質[編集]

イスラエルに投獄されたパレスチナ人[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

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関連項目[編集]

出来事
死者
一覧
その他の関連項目
関連用語
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