バトルサーキット

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バトルサーキット』(BATTLE CIRCUIT)は、カプコン1997年4月に発売したアーケードゲーム。タイトル名のサーキットは「回路」という意味である。

ファイナルファイト』から連綿とつながるベルトスクロールアクションゲーム。同社の作品『キャプテンコマンドー』と同様に近未来の世界を題材としていて、レバー+2ボタンのシンプルな操作になっている。

ストーリー[編集]

コンピュータによってあらゆるものが管理されるようになった20xx年。生体チップによって人体の機能を99%引き出すことが可能になったサイボーグ達が登場するようになり、それによる犯罪も増加の一途をたどるようになっていた。主人公のひとりであるサイバー・ブルーもそうしたサイボーグ手術をおこなった一人であった。

賞金稼ぎのサイバー・ブルー達は賞金首を狙っているうちに、世界征服を企むマフィア組織「デリート」と悪の天才科学者「ドクターサターン」と、全世界のコンピュータを支配することができる「天帝システム」の起動ディスクをめぐる戦いを繰り広げる。

ゲームシステム[編集]

アップグレード
このゲームの最大の特色として、敵を倒すことで獲得したコインを使ってのアップグレードがある。アップグレードは特殊入力技のパワーアップのほか、体力上限値の上昇がある。さらにはプレイヤーのストックを増やすことまで行うことが出来る(もちろん相応の金額が必要)。
このため、アップグレードを適宜行うことでキャラクター性能は上がっていき、他のゲームに比べれば難易度は比較的低く抑えられている。もっとも、それでクリアできるほど簡単というわけでもない。
バトルダウンロードユニット
道中やアップグレード時に「バトルダウンロードユニット」というアイテムが獲得できる。
これは各キャラクター毎に設定された対応する能力を引き出すもので、総じてキャラクターを一定時間パワーアップさせることができる、というものである(キャラクター毎の性能は後述)。
なお、2人以上の協力プレイの時は、1人がダウンロードユニットを使用すれば全プレイヤーがパワーアップの恩恵に与ることができる。

登場キャラクター[編集]

プレイヤーキャラクター[編集]

サイバー・ブルー(CYBER BLUE)
声:森川智之
外見は普通の人間であるが、サイボーグ手術を受けた賞金稼ぎである。正統派でかつスタンダードキャラクターという位置付けではあるが、かなり癖が強い。技の威力が全体的に高めだが、それゆえ五人中一番コインを稼ぎにくい、という欠点も持つ。
バトルダウンロードユニット能力 - 一定時間、攻撃力が上がる「ブルーストライク」
キャプテン・シルバー(CAPTAIN SILVER)
声:長嶝高士
外見は普通の人間に近いが、体を変化させる攻撃に富む。サイバー・ブルーと同様に正統派のヒーロー像に近いが、これまた癖の強い動きをする。体力の初期値がピンク・オーストリッチとともに低く、コインも稼ぎにくいため、上級者向けのキャラクターといえる。
バトルダウンロードユニット能力 - 一定時間、防御力が上がる「シルバーハザード」
イエロー・ビースト(YELLOW BEAST)
声:山本美由紀
モデルを兼業している獣人の女性キャラクター。スピードキャラという位置付けになっており、その通り移動スピードは五人の中で一番早い。一番多くコインを稼げるキャラクターであり、メガクラッシュの性能がずば抜けているなど、最強キャラクターの呼び声が高い。
バトルダウンロードユニット能力 - 一定時間、スピードが上がる(ただし、効果時間中は攻撃力が下がる)「イエローフラッシュ」
ピンク・オーストリッチ(PINK OSTRICH)
声:芳野美樹
サイボーグのダチョウと、その背中に乗った女の子(彼女だけは改造人間では無い)のコンビ。一定時間、空を飛ぶことができるという、このタイプのゲームにしては異色の性能を持つ。
バトルダウンロードユニット能力 - 一定時間、一定確率でクリティカルが出るようになる「ピンクミラクル」
エイリアン・グリーン(ALIEN GREEN)
声:????
植物形の宇宙人で、翻訳機にて会話をする。同社同系列のゲームではハガーフーバーに代表される投げを重視したパワーキャラ。攻撃力が高く、ユニットで体力を回復できるといった長所を持つため、初心者向けと言える。
バトルダウンロードユニット能力 - 体力が回復する「グリーンヒーリング」

敵キャラクター[編集]

雑魚キャラクター[編集]

レプテイル(REPTAIL)
二足歩行の爬虫類。舌を伸ばしたり、棍棒で殴りつけたりする。色によって後につくナンバーが違う。
R.O.B.
丸い体格をした戦闘ロボットで、背中に装備したロケットパックで空を飛ぶ。色によって後につくナンバーが違う。
ガンボット(GUNBOT)
銃を所持した人型ロボット。色によって後につくナンバーが違う。
ガンバスター(GUNBUSTER)
ガンボットの顔違いかつパワーアップ版。色によって後につくナンバーが違う。
バイクギャル(BIKE GAL)
マフィア組織「デリート」傘下の女暴走族。黄色いジャンパーを着用し、黄色いバイクに乗っている。武器は日本刀とライフル。
ドリアン(DORIAN)、ラブラダ(RABRADA)
ヘルメットを被った四腕の巨人。ドリアンは青い肌で、ラブラダは緑の肌をしている。
アーノルド(ARNOLD)
オレンジ色の肌でヘルメットを被っていない四腕の巨人。
ヘイニー(HAYNY)
二段階に変身する四腕の巨人。最初はヘルメットを被っているが、一定量のダメージを与えるとアーノルドの色違いになる。

中ボスキャラクター[編集]

B.O.B.
四面の中ボスで、R.O.B.のリーダー的存在。R.O.B.より大きな体格で、体色は黒。
デイブ(DAVE)
五面の中ボス。奇妙なマシンに乗った両手の大きな男。
ベッツィ(BETSY)、キャシー(CATHY)、クリス(CHRIS)
六面の中ボスで、バイクギャル軍団のリーダー3人組。赤がベッツィ、青がキャシー、緑がクリスである。通常のバイクギャルと違い、体力ゲージが長い。
サイバーサムライ(CYBER SAMURAI)
六面の中ボスで、ジパングの部下。2人の丁髷頭の男が搭乗している戦闘マシン。

ボスキャラクター[編集]

ドクターサターン(DOCTER SATURN)&ぴのぷ
一面のボス。ドクターサターンは天帝システムを狙う悪の科学者。ぴのぷは緑色のスライムのような部下で、サターンを「おやぴ~ん」と呼んで慕っている。
ストーリー上、主人公達に色々と付き纏う事になり、中ボスとして何度も登場する。5面でドクに捕まった際に彼を救出するとアイテムをくれるなど、敵に対して借りを返そうとする義理堅い一面もある。
中ボスになる際にはブラックエレファント(BLACK ELEPHANT)という小型戦闘機に搭乗していることがある。
ジョニー(JONNY)
二面のボス。マフィア組織「デリート」の幹部。ギターを抱えており、音符を飛ばしたりハイジャンプやスライディングといった攻撃を行う。体力が一定量より減少すると、演出と共にパワーアップしてスピードが上がる。
バーバラ(BARBARA)
三面のボス。ジョニーの妻で、マフィア組織「デリート」の幹部。色々な蹴り技を使いこなす。また、クラゲを呼び出して攻撃のお供としている。
七面では姉妹のサンドラ(SANDRA)アスラ(ASURA)を引き連れて中ボスとして登場する。
オクトパス二号(OCTOPUS MARK2)
四面のボスでドクターサターンの発明した兵器だが、何所をどう見ても蛸には見えない。名前に反して蟹のように横移動を主軸としている。別の敵キャラクターをぶつけると大ダメージを与えられる。
七面では改良型のオクトパス三号(OCTOPUS MARK3)が中ボスとして登場する。
ドク&ジェニファー(DOC&JENIFER)
五面のボス。ドクはジパングの部下の小男で、巨大なマンドリルのジェニファーに抱えられている。移動や攻撃は専らジェニファーが行う。分身攻撃や大ジャンプからの落下攻撃が特徴。
ジパング(ZIPANG)
六面のボスで、マフィア組織「デリート」の幹部。二段階の戦闘がある。のような外見と巨大な馬のような二匹のかたつむりに乗っているのが特徴。を駆使した攻撃やかたつむりの攻撃が主であるが、弾を飛ばしたり、落下攻撃を仕掛けたりとかなり多彩なキャラクターである。
プルート(PLUTO)
マフィア組織「デリート」のボス。ユーモラスな顔立ちの肥満体なので、あまりマフィアのボスには見えない。主人公プレイヤー五人のダウンロードユニット能力に対応したパワーアップを行うのが最大の特徴。
マスタープログラム(MASTER PROGRAM)
本作の真ボス。天帝システムのディスクに封印されていた「天帝」そのもの。チョビヒゲでマッチョな魔神のような外見で、回りには常に雲のような物が取り巻いている。プルート戦後で一定条件が満たされていると、彼と戦うかどうかの選択ができる。

その他のキャラクター[編集]

?????
ぴのぷのような姿のキャラクターで金色に光っている。時折上空に登場する。攻撃すると回復アイテムを落として逃げていく。

お蔵入りになったバージョン[編集]

今作はベルトスクロールアクションとして発表されたが、当初は格闘レースゲームとして発売される予定だった。それによりタイトルの意味合いが”モータースポーツの周回道路”から”電気回路”に変更されている。ゲーム自体は遊べるレベルまで完成していたようで、シークレットファイルの記述によると当時の開発者の一人がお蔵入りバージョンのROMデータを所有しているそうである。ちなみにこのお蔵入りバージョンの開発にはカプコン在籍時代の山本和枝も関わっており、開発途中段階で退社している。当時の画集資料は「カプコンイラストレーションズ」(新声社/絶版)に収録されている。それによると、現行版のプレイヤー4人に加えボスキャラクターたちもプレイヤーとして使えたようである。