バックフリップ

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バックフリップBack Flip)は、プロレス技の一種である。

概要[編集]

プロレス技としては比較的古い部類に入る投げ技の一種である。かつてはフィニッシュ・ホールドとして使用する者もいたが現在は中盤での繋ぎ技として使用される場合が多い。サモア系レスラーはサモアン・ドロップの名称で使用する者が多い。

この技が特に脚光を浴びたのはワイルド・サモアンズアファ・アノアイ&シカ・アノアイ)やアブドーラ・ザ・ブッチャーが使用していたときである。サモアンズはサモアン・スープレックス、ブッチャーは山嵐[1]の名称で使用。

しばしば「ブロックバスター」と呼ばれることもあるがブロックバスターは正面から相手を抱え上げて、そのまま後ろに反り投げる技であり、相手と自分の体がTの字になるような体勢から後ろへ投げる点は共通しているものの掛け方が全く異なる別の技である。

なお、アングル・スラムは、この技の改良型である。

掛け方[編集]

ファイヤーマンズキャリーの体勢から後方へ体重を浴びせながら倒れ込み、相手を背面からマットへ叩きつける[2]

なお、相手を倒した後に、そのままの状態で相手をフォールするホールド式も存在するが現在はあまり見かけない。

また、応用として雪崩式や走ってくる相手に対するカウンターとして使用したり、エアプレーン・スピンで相手を旋回させた後に、そのままバックフリップで投げ落とすというものもある。

主な使用者[編集]

サモアン・スープックスの名称で使用。
山嵐の名称で使用。組み方自体はアングル・スラムと同じであるがブッチャーの山嵐は滞空時間が長く、後方への落とし方が抱え式バックドロップと類似した形になることが多かったため、山嵐式バックドロップとも呼ばれた。フィニッシュ・ホールド毒針エルボー・ドロップへの繋ぎ技として使用。1979年10月の全日本プロレス「ジャイアント・シリーズ」にブッチャーと共に参戦していたクラッシャー・ブラックウェルに伝授された[3]
全日本プロレス時代は投げた後に、そのままブリッジしてフォールするブロックバスター・ホールドの名称で使用。
フィニッシュ・ホールドとしてバックフリップを用いた数少ないレスラー。ヒギンズのバックフリップは相手を抱え上げた後にジャンプしながら高速で後方に倒れ込むという怪力を売りにしたもので、初来日時にはアントニオ猪木をKO寸前に追い込んだ。
エアプレーン・スピンとの連携技で使用。
通常形の他にカウンターやエアプレーン・スピンとの連携技で使用。マイケル・ウォールストリートを名乗っていた時期にはキャラクターに合わせてストック・マーケット・クラッシュの名称で使用。
若手時代に使用。
若手時代に使用。
1990年代に隠し技的に使用。
エンド・オブ・ザ・トレイルインディアン・デス・ドロップの名称で使用。
ゲットー・ドロップの名称で使用。
若手時代に使用。
上記のウマガ、リキシ、ロージー、レインズはサモアン・ドロップの名称で使用。
ブッチャーのファイトスタイルを継承した小林も山嵐式バックフリップの使い手であり、フィニッシュ・ホールドのバカチンガー・エルボーへの繋ぎ技として使用しているが小林の山嵐式バックフリップはアングル・スラムではなく、アルゼンチン・バックブリーカーに近い体勢から後方に倒れ込む形を取っており、雪崩式で放ったり、蛍光灯デスマッチにおいてはリングに積み重ねた蛍光灯の上に放つなど、視覚的にも非常に痛々しい技となっている。
エアプレーン・スピンとの連携技で使用。
カメハメバスターの名称で使用。バックフリップはKINGがモチーフとしている漫画『キン肉マン』に登場するプリンス・カメハメの得意技でもあった。
自分が垂直落下式バックフリップの名称で使用。自身が垂直に突き刺さるようにかける。

関連技[編集]

サモアン・スマッシャー
ワイルド・サモアン・ドロップサモアン・ファイブ・アウトとも呼ばれる。ウマガのオリジナル技。相手を正面から頭上へ放り投げて相手をバックフリップの要領で肩の上へ乗せて、そのまま後方へ倒れ込み相手を背面から叩きつける。類似技をチャック・パルンボ187(ワン・エイト・セブン)の名称で使用。
アングル・スラム
カート・アングルのオリジナル技。相手をファイヤーマンズキャリーに捕らえて、そのまま後方へ倒れこみながら相手の体を自分の片肩を支点に半回転させつつ後方に投げ落として背中、肩口、頭部辺りから叩きつける。
デスバレーボム
三田英津子のオリジナル技。バックフリップの要領で相手を両肩の上で横向きに抱えた状態で自らの体を横向きに倒しながら相手を後頭部からマットへ叩きつける。
ファイヤーマンズキャリー・スロー
自分の両肩の上に相手をうつ伏せで横向きに乗せてマットに投げ捨てる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ アブドーラ・ザ・ブッチャーバックドロップの要領で担ぎ上げて、そこから持ち替えてバックフリップを繰り出す応用型も使用。
  2. ^ これに対してブロックバスターボディ・スラムの要領で相手を持ち上げて、そのまま後方へブリッジをきかせて投げる技である。
  3. ^ 来日全外国人レスラー名鑑 クラッシャー・ブラックウェル”. ミック博士の昭和プロレス研究室. 2017年8月8日閲覧。