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ハヤカワ・SFコンテスト

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ハヤカワ・SFコンテストは、早川書房が主宰するSF小説の公募新人賞である。1961年に開始され、断続的に1992年の第18回まで行われた。

2010年2月、『SFが読みたい! 2010年版』で18年ぶりの再開が予告され、〈S-Fマガジン〉2012年10月号で正式に告知された[1]。中黒点をとったハヤカワSFコンテストとして「第1回」からの開始となる。1961年〜1992年の募集作品は中・短編だったが、再開後は中・長篇(100枚〜800枚)が対象となる。第1回の選考委員は東浩紀(批評家)、神林長平(作家)、小島秀夫(ゲームクリエーター)、塩澤快浩(早川書房編集部長)と発表されている。

受賞作

第1回 空想科学小説コンテスト(1961年8月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
    • 第1席『地球エゴイズム』山田好夫
    • 第2席『下級アイデアマン』眉村卓
    • 第3席『時間砲』豊田有恒
  • 努力賞
  • SF奨励賞
    • 『宇宙艇発信せよ』野町祥太郎
    • 『殺人地帯』平井和正
    • 『宇宙都市計画』小隅黎
    • 『行くもの』平田自一
    • 『第三の天才』篠原靖忠
    • 『十八年後』淵上襄
    • 『死者還る』徳納晃一
    • 『ナポレオンの帽子』小野耕世
    • 『何かが後からついてくる』宮崎惇
    • 『アミーバ作戦』加納一朗
    • 『私は死んでいた』島内三秀
    • 『シローエ2919』光瀬龍
第2回 SFコンテスト(1962年12月号発表)
  • 入選
    • 第1席 該当作なし
    • 第2席 該当作なし
    • 第3席『お茶漬けの味』小松左京
    • 第3席『収穫』半村良
  • 佳作
    • 『無機世界へ』筒井康隆
    • 『平和な死体作戦』朝九郎
    • 『震える』山田好夫
    • 『火星で最後の……』豊田有恒
第3回 SFコンテスト(1964年5月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
    • 第1席『太陽連合』吉原忠男
    • 第2席『プログラムどおり』松崎真治
    • 第3席『黒潮』永田実
  • 努力賞
    • 『金色の蟻』岩武都
    • 『昆虫都市』二瓶寛
    • 『宇宙艇307』西崎恭
    • 『海底より永遠に』小川俊一
  • 奨励賞
    • 『復活』津田道夫
    • 『太陽系の子ら』栗山豪
    • 『化石』美留町明
    • 『望郷の国』古帆里麻
    • 『孵化』丹土真紀
    • 『黒い死』武藤紘幸
    • 『植物戦争』今保川登志夫
第4回 SF三大コンテスト (1974年5月号小説部門発表、1975年1月号アート部門発表、1975年2月号漫画・劇画部門発表)
  • 小説部門 入選
    • 第1席『クロマキー・ブルー』川田武
    • 第2席『そして……』松崎保美
    • 第3席『奇妙な民間療法』石川智嗣
  • 佳作
    • 『封印された書』海上真幸
    • 『夏の旅人』田中文雄
  • 選外優秀作
  • アート部門 入選
  • 佳作
  • 漫画・劇画部門 入選
    • 第1位『地球人のポートフォリオDS』塩沢太一
    • 第2位『風景の精神』塚本俊昭
    • 第3位『無題』桑原継夫
第5回(1979年7月号発表)
  • 入選
  • 佳作
  • 参考作
    • 『超ゲーム』浅利知輝
第6回(1980年7月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
  • 参考作
    • 『アウトクライド・ドリーマー』大河司
    • 『時を克えすぎて』火浦功
    • 『夢魔のふる夜』水見稜
第7回(1981年10月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
    • 第1席『放浪者目覚めるとき』冬川正左
    • 第2席『ふたご』艸上人(草上仁
    • 第3席『真夜中のカーニバル』所与志夫
    • 第3席『スペリオル・サエクルム』萩裕子
第8回(1982年10月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 努力賞
    • 『狂える神のしもべ』川瀬義行
第9回(1983年11月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 努力賞
  • 参考作
    • 『硝子細工のプライヴェイト・アイ』香野雅紀
第10回(1984年10月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
    • 『進化の運命』川村晃久
    • 『我ら月にも輝きを与えよ』工藤雅子
第11回(1985年11月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 参考作
第12回(1986年11月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
  • 参考作
    • 『生が二人を分かつとも』野波恒夫
    • 『一万年の貝殻都市』藤田恒夫
第13回(1987年11月号発表)
  • 入選
    • 第3席『邪眼(イーヴル・アイズ)』柾悟郎
  • 佳作
    • 『天に光を』桜井翼
  • 参考作
    • 『コルクの上で悶えるものは』山品千璋
第14回(1988年11月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
第15回(1989年11月号発表)
  • 入選 該当作なし
第16回(1990年12月号発表)
  • 入選
    • 第3席『ひとすくいの大海』御影防人
  • 佳作
    • 『聖花』山下敬
  • 参考作
    • 『シュガーボクサー』芳賀良彦
    • 『Dancing Electric Bear』北野勇作
第17回(1991年11月号発表)
第18回(1992年11月号発表)
  • 入選 該当作なし
  • 佳作
    • 『ミューズの額縁』完甘直隆(秋山完

関連項目

S-Fマガジン

SFを対象とした新人賞
早川書房の新人賞

脚注

  1. ^ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012082502000100.html 「いでよ未来のSF作家 20年ぶりハヤカワコンテスト」東京新聞2012年8月25日