トミー・ベルセッティ

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トミー・ベルセッティ
グランド・セフト・オートシリーズのキャラクター
初登場作品 グランド・セフト・オート・バイスシティ
声優 レイ・リオッタ

トミー・ベルセッティ(Tommy Vercetti)は2002年に発売されたゲームグランド・セフト・オート・バイスシティ』(Grand Theft Auto: Vice City、GTA:VC)に登場する架空のキャラクターで同作の主人公。声優はレイ・リオッタ[1]

GTAの世界でのトミーは(架空の)イタリアンマフィア「フォレッリ・ファミリー」(Forelli family)のギャングメンバー(メイドマン)である。刑務所から釈放後、トミーは旧友のための取引に参加することに同意し、取引場所に赴いて取引相手と接触中に待ち伏せにあった。待ち伏せ襲撃を企てた男を探す中でトミーはバイスシティの犯罪の闇世界での地位を高めていった。待ち伏せを企てた男を殺害した後、彼は闇世界で極めて強大な存在となり最終的にバイスシティのキングピン(中心人物)となる。

キャラクターデザイン[編集]

画像外部リンク
トミーを表したコンセプトアート、彼のゲーム内の外観のものと似た髪型をしている

イタリア系アメリカ人のトミーは高身長で浅黒くハンサムな容姿、梳かされたほぼ黒の焦げ茶の髪、常に無精髭を生やした人間として描写がされる。彼は最初に濃い青の椰子の木がプリントされた淡い青緑色のハワイアンシャツと首に金の真珠のネックレス、左手首に金の時計、一着の青いジーンズ、白のスニーカーを着けて現れた。この衣装はトミーの「外出着」として知られるようになる。ゲームが進むにつれてトミーはさらなる持ち衣装を提供される。彼は黒いワイシャツの上から袖が巻き上げられた青紫のパステルカラーのスーツと黒いローファーを入手でき、同様に「Mr.Vercetti」とのラベルがつけられた濃いピンストライプのスーツ(トニー・モンタナ(Tony Montana)のユニフォームに類似)のオプションも手に入れられる。薄緑色の衣装はホッケーマスクを備えた銀行強盗を行うために利用でき、そしてとりわけ他の多くの中でも同盟ギャングのユニフォームを着用することさえできる。

トミー・ベルセッティはいくつかの点で1983年の映画『スカーフェイス』の架空の麻薬王トニー・モンタナの特徴を示している。これはバイスシティに実装されている映画の重苦しいテーマ・外観と一致している。これらの特徴の中で、彼の旧居(リバティーシティ)からの追放、彼の成り上がり(都市の財産と富、モンタナ邸と同様のインテリアも見せびらかす大邸宅を得た)。トミーは雇われた殺し屋でもあり、トニー・モンタナのようにトミーは彼の協力者(ランス・ヴァンス)の殺害、一時的なボス(リカルド・ディアス)の事業の引き継ぎ、元リーダー(ソニー・フォレッリ)への反抗を行った。唯一の注目すべき違いは、モンタナ邸での最後の銃撃戦でモンタナが最終的に殺されるのに対し、トミー邸での最後の銃撃戦はトミーが独力で敵対者達を倒して生き残ったことである[2]

特徴[編集]

トミー・ベルセッティは知的かつ気まぐれな人間として描写されている。彼は怒りやすく、すぐに暴力に頼ろうとする。彼は殺人を躊躇わないが、犠牲者の多くは同様にトミーを殺そうとしていたか彼らが殺される必要がある何かをしている。これら全てにも関わらず、トミーはメルセデス・コルテス(Mercedes Cortez)やアーネスト・ケリー(Earnest Kelly)との彼の関係において見られるように柔和な面も見せており、特に後者を彼が子供時代に印刷所で父親と働いていた記憶により父親の姿と重ね合わせて見ていた。

バイオグラフィ[編集]

若い頃[編集]

トミー・ベルセッティは、イタリア系アメリカ人の家族の元に生まれリバティーシティで育ち、父親は同市に印刷所を所有していた[3]。10代の頃に彼はソニー・フォレッリ(Sonny Forelli)と友人になり、彼の仲間のために働き始めフォレッリ・ファミリーの中で彼の信頼と地位を得た[4]

1971年のリバティーシティに彼はソニーによりフォレッリの初期の商売を破壊しようとしているハーウッド地区の重要な組織メンバーを殺害するために送り込まれた。彼が到着した際に11人の男が彼を待ち伏せていたことでトミーは彼ら全員を殺すことを強いられ、揚げ句の果てに複数の殺人の罪で投獄された[5]。彼は死刑囚監房に入れられたが、フォレッリのコネにより彼はたった15年間服役しただけだった。彼はまた「ハーウッドの殺人鬼」[6](The Harwood Butcher)の称号も得た。

出所[編集]

1986年に刑務所から出たばかりのトミーは再びフォレッリ・ファミリーの仕事を始めることに乗り気であったが、リバティーシティでは依然として彼の事が広く知られていることで同市でのトミーの存在が自身のビジネスに問題を生じさせることをソニー・フォレッリが懸念したため、ソニーによって薬物取引に参加するためにバイスシティに即座に派遣された。ソニーはまた南部で事業を拡大し、しばらくの間そこに滞在して良いビジネスの機会を見つけるように彼に言った。

トミーは、フォレッリとヴァンスの犯罪ファミリーの間のスーパーバイザーとして取引の場に赴いた。取引を行おうとしたちょうどその時、現場で待ち伏せていた覆面のグループが彼らに向けて発砲し、ヴィクター・ヴァンス(Victor Vance)とフォレッリの手下達(ハリーとリー)を射殺した。金と麻薬の両方を失いながらもトミーは彼のバイスシティでのコネクション、ケン・ローゼンバーグ(Ken Rosenberg)弁護士と共に辛うじてその場から逃げ出した。麻薬と金の両方を回収するというソニーへの約束の元、彼はそれから待ち伏せ襲撃の関係者の発見・殺害に着手した。トミーは、ヴィクターの兄弟のランス・ヴァンス(Lance Vance)と手を組みながらバイスシティ最強の麻薬王リカルド・ディアス(Ricardo Diaz、後に取引を待ち伏せた黒幕であることが明らかにされた)の元で働き始めた。

ビジネスベンチャー[編集]

トミーとランスがディアスの邸宅を襲撃し彼を殺害した後からトミーはソニーの命に背き始め、フォレッリ・ファミリーに何も貢物を支払わずにディアスから奪った帝国を満喫していた。そのためトミーから利益のより大きな分け前を常に要求していたソニーとトミーからのさらなる尊敬を求めファミリーもより支配したいランスを激怒させた。彼とフォレッリ・ファミリーの対立はトミーが彼の事業収入を奪おうと送られてきたフォレッリの手下を殺害したことで危機的状況に達し、バイスシティでソニー自ら彼に会った。ランスの裏切りにより彼はフォレッリの部下と大規模な銃撃戦を強いられたがソニー、ランス、殺し屋グループを彼は殺害し、彼のメインパートナーとしてのケン・ローゼンバーグと共についに市内の彼の帝国とギャングを守ることができた。またこの銃撃戦の最中にトミーは自身が刑務所で15年間過ごすことになった原因の11人の男達によるトミー待ち伏せを企てたのは実際はソニーであることを発見した[7]

ゲームの終了時点でトミーはバイスシティの犯罪の闇世界で非常に強大な存在となったことが示される。彼はベルセッティ・ファミリーを設立し、彼は彼の巨大な邸宅や表看板としての多くのビジネスを有しており、またバイスシティの既存の薬物取引で支配的な役割を担っていることが示された。彼はまたバイスシティで最も強大なファミリーを率いており、依然として彼の有名なニックネームを保持し、彼がフォレッリ・ファミリーのリーダーを打ち負かしたことでリバティーシティのフォレッリの衰退が始まることになった。また、ビッグ・ミッチ・ベイカー(Big Mitch Baker)のバイカーとキューバ人ギャングの協力から彼らはベルセッティの相互のビジネスパートナーであることが示されている。ゲームの終了時点でトミーはバイスシティのキングピンである。

影響と分析[編集]

トミー・ベルセッティの吹き替えを行った俳優レイ・リオッタ(2014年のドーヴィル・アメリカン映画祭時の画像)

バイスシティの発売前にIGNはトミーは「1986年に『サムシング・ワイルド』(Something Wild)を観た全ての高校・大学の子供達に(俳優レイ・リオッタの)レイ・シンクレアの演技が残していったものと同種の印象を今日の子供たちに残す」だろうと述べた。彼らはまたリオッタのトミーの演技と『グッドフェローズ』でのリオッタのヘンリー・ヒルの演技を比較した[8]

トミーの彼の演技について問われた際、リオッタは「大変な仕事だった」と述べた。彼は「殆ど自分自身を(ゲーム開発者の)手に委ねて彼らが望むことは何でもするため、クリエイティブにやることはあまり無い」と語った[9]

評価[編集]

トミー・ベルセッティのキャラクターはバイスシティのプレイヤーと批評家から非常に好意的なレビューを得ており、ベストゲームキャラクターのリストの多くに彼が入った。彼はIGNの「Grand Theft Auto Favorite Badasses」リストに入った。彼らは「私達は強いが寡黙なタイプを賞賛するのと同じぐらいにバイスシティが巡ってくる時までに我々は更に肉付けされた主人公を期待しており、我々はまさにそれをハワイアンシャツ好きのトミー・ベルセッティで得た」と述べた 。Crave Onlineもまた彼らの「最も記憶に残るGTAキャラクタートップ10」(Top 10 Most Memorable GTA Characters)の二番目にトミーを位置づけ、彼としてプレイすることは「清涼剤」だったと述べた[10]。2008年、The Ageはベルセッティを史上29番目に優れたXboxキャラクターに位置づけ、レイ・リオッタの吹き替えを称賛し「ゲームを通してこのキャラクターはトニー・モンタナを繰り返している一方で、リオッタのスピーチは無鉄砲なユーモアのセンスを彼に与え、それが昔のスカーフェイスよりも彼を好ましい人物にしている」と述べた[11]。リオッタは2003年のG-Phoria Awardsで「Best Live Action/Voice Male Performance」を同年のSpike Video Games Awardsでベルセッティとしての彼の演技で「Best Performance by Human」をそれぞれ受賞した[12][13]

GameDailyはコンピュータゲームのアンチヒーロートップ25リストの9位に彼を位置づけ、普通のチンピラから「80年代を統べたタフガイ」へと彼を変化させたリオッタの演技を称賛した[14]。PlayStation Beyondもまた彼らの「ゲームのアンチヒーロートップ5」(Top 5 anti-heroes in gaming)でトミーを二番目におき、「トミー・ベルセッティについて私達が知っていることの全ては [...]彼がマフィアの一員で最近刑務所から出てきたことで彼がより悪人のように見えるようになり、彼をグランド・セフト・オートの最も反英雄的なキャラクターの一人にした」と語った[15]。同様に、テレグラフはトミーを彼らのコンピュータゲームのアンチヒーロートップ10の9位に位置づけ、彼らが「GTA作品の主人公達を全てリストに入れることができた」が、彼らは「最も非道徳的なのを選ぶことに決めた」と述べた[16]。UGO Networksはベルセッティを「コンピュータゲームで最も記憶に残る25人のイタリア人」(the 25 most memorable Italians in video games)リストの23位に位置づけた[17]Game Informerは「10年を定義した30のキャラクター」(The 30 Characters Who Defined A Decade)の中に彼を入れた[18]。2013年、Complexは「ファッションリーダーだった12人のオールドスクールのゲームキャラクター」(12 Old School Video Game Characters Who Were Style Icons)リストの8番目にベルセッティを位置づけた[19]

関連リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ IGN Presents The History of Grand Theft Auto”. IGN (2012年7月3日). 2013年4月17日閲覧。
  2. ^ O'Neill, Cliff. “Examining Grand Theft Auto's Scarface Connection”. Game Chronicles. 2008年3月29日閲覧。
  3. ^ Rockstar North. Grand Theft Auto: Vice City. (Rockstar Games). PlayStation 2. (October 29, 2002) "Mission: "Spilling the Beans"
    Earnest Kelly: "Mr. Vercetti? Hey. You bought the old print works?" / Tommy Vercetti: "Yeah, my old man used to work on these [printing machines]... I used to spend the evenings with him, cleaning the rollers. I was going to follow him in his trade, but... I lived a different life.""
  4. ^ Scheeden, Jesse (2008年4月28日). “Grand Theft Auto: Favorite Badasses”. IGN. 2013年4月20日閲覧。
  5. ^ Rockstar North. Grand Theft Auto: Vice City. (Rockstar Games). PlayStation 2. (October 29, 2002) "Mission: "Keep Your Friends Close..."
    Sonny Forelli: "Didn't I say your temper would get you into trouble, huh?...How many was it? Ten? No, eleven men. That's how you get to be called the Harwood Butcher!" / Tommy Vercetti: "You sent me to kill one man, ONE MAN. They knew I was coming Sonny...""
  6. ^ モバイル版で採用されている翻訳。日本語PS2版と日本語PC版では「ハーウッドの顔役」と訳されている。
  7. ^ Rockstar North. Grand Theft Auto: Vice City. (Rockstar Games). PlayStation 2. (October 29, 2002) "Mission: "Keep Your Friends Close..."
    Tommy: You took fifteen years from me, Sonny, and now I'm gonna make you pay!
    Sonny: You still don't get it, do you? I OWN you, Tommy. Those fifteen years were mine to spend!"
  8. ^ IGN Staff (2002年10月25日). “The Voice of Vice City”. IGN. 2014年4月16日閲覧。
  9. ^ McAnulty, Nick (2010年1月12日). “Ray Liotta recalls his Grand Theft Auto days as Tommy Vercetti”. MTV.ca. 2011年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  10. ^ Tamburro, Paul (2012年11月2日). “Top 10 Most Memorable GTA Characters”. PlayStation Beyond. 2013年4月21日閲覧。
  11. ^ The Top 50 Xbox Characters of All Time”. The Age (2008年9月30日). 2013年7月8日閲覧。
  12. ^ G-Phoria Report”. IGN (2003年7月31日). 2014年6月15日閲覧。
  13. ^ Video Game Awards The Results”. megagames (2003年12月5日). 2014年6月15日閲覧。
  14. ^ Buffa, Chris. “Top 25 Anti-Heroes Gallery and Images”. 2009年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月8日閲覧。
  15. ^ Ivanov, Denis (2010年10月22日). “Top 5 anti heroes in gaming”. PlayStation Beyond. 2013年4月21日閲覧。
  16. ^ Top 10 game anti-heroes”. The Telegraph (2009年9月16日). 2013年4月21日閲覧。
  17. ^ The 25 Most Memorable Italians in Video Games”. UGO Networks (2010年8月25日). 2010年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月8日閲覧。
  18. ^ "The 30 Characters Who Defined A Decade" Game Informer 212 (December 2010): 61.
  19. ^ Welch, Hanuman (2013年5月23日). “12 Old School Video Game Characters Who Were Style Icons”. Complex. 2013年7月22日閲覧。