チョコレートグレイビー

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ベーコン、ココア、牛乳から作ったグレイビーをバターミルクビスケットにかけたもの

チョコレートグレイビー(Chocolate gravy)は、ココアパウダー砂糖バター小麦粉で作るグレイビーソースの1種で、アパラチア山脈地域[1]の伝統料理である。オザーク高原[2]及びアパラチア山脈地域で、ビスケットとともに日曜日の朝食に食べられることが多い。

歴史[編集]

チョコレートグレイビーの起源は分かっていない。The Oxford Encyclopedia of Food and Drink in Americaでは、メランジョンの伝統料理とされている[3]スペイン領ルイジアナテネシー渓谷の間の貿易を通じて伝わったメキシコにおけるチョコレートの料理への利用に関連していると考えられている[4]。Fred Saucemanは、アメリカ合衆国ハーシーズのココアパウダーが人気となった、より最近の時期に発展したと提唱している[5]

作り方[編集]

典型的なレシピでは、牛乳、砂糖、ココアパウダー、小麦粉と、バター[6][7]ラードベーコンの油[8]等の脂肪分から作られる。液体状にするために、牛乳を使うことが多いが、水を用いるレシピもある[9]オクラホマ州東部のレシピでは、より多くの砂糖を使い、バターは完成した後に加える。出来上がったものはチョコレートプリンと似て、ビスケットの上にかけられる[10]。伝統的なグレイビーソースでは、牛乳を加える前に、脂肪分と小麦粉でルーを作る。固形分の材料を全て最初に混ぜ、牛乳を少しづつ注ぎ、その後、かき混ぜて加熱する。濃厚なソース状になったら、バターとバニラを加える。砕いたベーコン等のその他の材料は、調理の最終段階で加える[11]

出典[編集]

  1. ^ Chocolate Gravy Is the Pride of Appalachia” (英語). MyRecipes. 2018年12月27日閲覧。
  2. ^ The Chocolate Gravy Myth....And How I Think It Started!” (英語). Me and My Captain (2017年5月26日). 2018年12月27日閲覧。
  3. ^ Smith, Andrew (2013-01-31) (英語). The Oxford Encyclopedia of Food and Drink in America. OUP USA. pp. 698. ISBN 978-0-19-973496-2. https://books.google.com/books?id=DOJMAgAAQBAJ&q=chocolate+gravy&pg=PP1 
  4. ^ South, Taste of the (2022年11月28日). “Chocolate Gravy” (英語). Taste of the South. 2023年6月18日閲覧。
  5. ^ Chocolate gravy has a strong Southern tradition” (英語). The State Journal-Register. 2023年6月18日閲覧。
  6. ^ Chocolate Gravy” (英語). Southern Living. 2023年6月18日閲覧。
  7. ^ Urben, Jenna (2021年10月19日). “This Is How to Make CHOCOLATE Gravy Like a Southerner” (英語). Taste of Home. 2023年6月18日閲覧。
  8. ^ Chocolate Gravy” (英語). Atlas Obscura. 2023年6月18日閲覧。
  9. ^ COOK/Marketplace to feature artisans - The Neshoba Democrat - Philadelphia, Mississippi”. The Neshoba Democrat - Philadelphia, Mississippi. 2017年5月2日閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ Kim's Chocolate Gravy” (英語). www.news9.com. 2018年12月27日閲覧。
  11. ^ Oden, Steve (2013年4月30日). “Oden: Chocolate gravy and other food cravings” (英語). Independent Herald. 2018年12月27日閲覧。