コブラ (特殊部隊)

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訓練を公開するコブラの隊員

コブラ(Einsatzkommando Cobra)は、オーストリア連邦警察の特殊部隊である。

歴史[編集]

1972年、ミュンヘンオリンピック事件などが起こってテロ発生の可能性が深刻化するなか、自国を通過するユダヤ人亡命者をテロリストの攻撃から守りイスラエルに送るために志願者を募って編成されたのが始まりとされる。1975年、OPEC本部襲撃事件では著名なジャッカルを相手に、他国の同種特殊部隊の協力を得て事件解決の計画を練ったとされるが定かでない。1978年にその存在を公けにした。部内の呼称としてコブラの名を得たが、今ではすっかり正式名称になっている。

コブラは当初オーストリア国家憲兵隊(2005年7月1日にオーストリア連邦警察へ改組)隷下の部隊であって、もとはGendarmerieeinsatzommando Cobra(略称 GEK-Cobra、直訳は国家憲兵出動特務部隊コブラ)と称したが、2002年に内務省直轄部隊となり、Einsatzkommando(略称 EKO-Cobra、出動特務部隊コブラ)に改められた。ちなみにオーストリアの国家憲兵隊は内務省隷下であった。2013年には内務省の公安総監部(GDföS)に、国内広域事案を担当している各種の警察部隊を統括する目的で特殊部隊監部(DSE)が設けられ、コブラは公安総監直属の形でDSEの隷下となった。

任務[編集]

現在コブラは他の警察系特殊部隊もそうであるように、人質救出作戦を最も注力する分野として、国内において即応チームが24時間態勢で待機し、何時テロ事案が起きてもすぐに出動できるようにしている。そのほかテロ犯と目された人物の家宅を急襲して容疑者を逮捕することも実際に行っている。海外へも派遣され、行き先はバルカン半島が多い。スカイマーシャルも任務の一つである。2007年8月、サッカースタジアムにおける突入訓練を公開した。

そのほか他国部隊との訓練、情報交換も常に行っており、日本のSATも訪れて研修を受けたという。

装備[編集]

ステアーAUGを手にするコブラ隊員

リンク[編集]