キラウエア火山

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キラウエア
Kīlauea
Halemaʻumaʻu crater2.jpg
火山体の中心にあるキラウエアカルデラの
ハレマウマウ火口の空撮(2009年)。
標高 1,247 m
所在地 アメリカ合衆国ハワイ州
位置 北緯19度25分 西経155度17分
山系 ハワイ島
種類 楯状火山
最新噴火 継続中
キラウエアの位置(ハワイ州内)
キラウエア
キラウエア
位置(ハワイ諸島
Project.svg プロジェクト 山
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キラウエア火山(キラウエアかざん、Kīlauea)は、ハワイ諸島ハワイ島を構成する5つの盾状火山の1つ。活火山であり、現在も噴火が続いている。マウナロア火山と共にハワイ火山国立公園に指定されている。

概要[編集]

キラウエアは、ハワイ語で「吹き出す」または 「多くまき散らす」 を意味し、頻繁に溶岩の流出があることに関連している。キラウエアの山体は、地球上で最も大きいマウナロア火山[1]の南東斜面の上に載っている[2]。キラウエアの標高は1,247 mであり、マウナロアの標高4,169 mと比べるとかなり低い。しかし、同諸島の中では最も火山活動が活発である。1983年以来、ほぼ断続的に噴火を継続させており、これはキラウエアの最近約500年間の歴史において、最も長く継続している噴火活動である[3]

キラウエアが形成され始めた時期はわかっていないが[4]、30万-60万年前と推定されており、おそらく5万-1万年前に海上に現れている[4]。マグマは玄武岩質であり、数mから数百mの溶岩噴泉と、溶岩流を穏やかに発生させるハワイ式噴火を起し、爆発的な噴火は稀である。このため比較的に安全な火山と認識されており、噴火中であっても観光の対象となっている。

キラウエアの南方の海底では、天皇海山列をつくりだしだハワイ・ホットスポットの火山として最も新しいロイヒ火山が活動を始めている[5]

火山活動[編集]

キラウエアの地図。

キラウエアは、20世紀中に、45回の噴火が記録されている。1983年1月プウオオ火口から始まった噴火は、幾度かの活動の不活発化はあるものの、2017年3月の時点で、34年間も継続している。玄武岩質のマグマは粘度が低いため、溶岩流はまずは地表を伝い、表面が冷え固まった後は地下の溶岩洞を伝って流れ続けている。

1790年に有史での最大の爆発が起こっている。火砕サージが発生し約80名が死亡した[6]。1924年にはハレマウマウ火口に近づいて写真を撮っていた1名が爆発によって飛んだ岩に打たれ死亡している[6]

プウオオ火口。1983年から現在まで噴火が数十年続いている。奥はマウナロアの山体。2011年。

1983年からの噴火[編集]

キラウェアのイーストリフトゾーンにあるナパウ火口(Napau crater)の近くから、1983年1月3日夜に断続的な割れ目噴火の活動が始まり、1983年6月から1986年7月までの3年間には、断続的な溶岩噴泉の活動を通じて、プウオオ火砕丘が形成された[3][7]

溶岩流は、1986年に最初の住居を飲み込み[2]、1990年8月20日までにはカラパナの集落を埋め尽くして海まで到達し、さらに海を埋め立ててカイム集落まで達している[7]。南海岸を回る州道130号線は、2017年現在でも溶岩流に切断されたままである[2]

2012までにプウオオ火口は、4 km3の溶岩を噴出させ、125.5 km2を覆い、2.02 km2の新たな陸地を生み出した[8]。そして州道の14.3 kmを埋め、214件の建物を壊した[8]

主な地形[編集]

Kilauea ali 2012 01 28.jpg
1
2
4
5
6
キラウエアカルデラ周辺の位置関係。
1
キラウエアカルデラ
2
ハレマウマウ火口
4
キラウエアイキ火口
5
ハワイ火山観測所
ジャガー博物館
6
ビジターセンター
  • キラウエアカルデラ - 火山体の中心にあるカルデラ。 大きさは5km×3km[2]
    • ハレマウマウ火口 - キラウエアカルデラ内にある直径1kmの円形の火口。1924年にハレマウマウ溶岩湖の頭位が下がったため、地下水が火道内に流入して水蒸気爆発が起こった[2]。2008年3月19日、84年ぶりにハレマウマウ火口が爆発を起した[3]
  • イーストリフトゾーン - カルデラから東に伸びる噴火帯。自重のせいで山体が南へ側方移動しているため、カルデラからいったん南へ湾曲している[2]
    • キラウエアイキ火口 - キラウエアカルデラの東に隣接する。1868年と1959年に噴火。後者では数百mに達する溶岩噴泉が観測された。
    • プウプアイ - キラウエアイキ火口の1959年の溶岩噴泉でつくられたスコリア丘[2]
    • プウオオ火口 - 1983年の噴火で生じた火口。以来、ほぼ断続的に噴火を継続させ、溶岩流を生み続けている[7]
  • サウスウエストリフトゾーン - カルデラから南西に伸びる噴火帯。1823年と1919-1920年に活動が知られている[9][7]

交通[編集]

ハワイ州道11号線がキラウエアとマウナロアの境界付近を通っている。以前はハワイ州道130号線が海岸線を横断していたが、1983年からのプウオオ火口の噴火による溶岩流で分断されたままになっている[2]

観光[編集]

キラウエアカルデラの周辺が観光のハイライトである。ジャガー博物館、キラウエアイキ火口、サーストン溶岩洞などがある。カルデラ東から山を下り、海岸線に達するチェーン・オブ・クレーターズ・ロードが眺めの良い観光道路となっている。 ハワイ火山国立公園内にはよく整備されたたくさんのトレイルコースもある。ヒロ空港には観光目用のセスナやヘリコプターを運行している会社もある。

溶岩流の観察[編集]

プウオオ火口からの溶岩流が海に向かうことがあれば、溶岩が海に流れ落ちる様子を見ることができることもある。しかし到達するには、過去の溶岩流で湾岸の道路が寸断されたため、何キロも起伏のある溶岩の上を歩くことになる。2017年現在では、規制線が引かれ遠目に見ることはできるが、間近までは近づくことはできない。

過去には溶岩流でできた海岸(溶岩デルタ)が突然に海中に没し、2名が亡くなる事故も起こっている[10]。しかし、プウオオ火口の噴火が始まった1983年から2017年1月現在までの死者はこの2名だけである[10]

画像[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 出典 : Mauna Loa Earth's Largest Volcano - USGS、2017年3月閲覧
  2. ^ a b c d e f g h 出典 : ハワイ島の火山見学案内(1998年) - 早川由紀夫、2017年3月閲覧
  3. ^ a b c 出典 : 32周年を迎えたキラウエア火山プウ・オーオー噴火(2015年) - 安井真也 、2017年3月閲覧
  4. ^ a b 出典 : Kilauea: Eruption History - USGS、2017年3月閲覧
  5. ^ 出典 : ロイヒ海山産玄武岩ガラス及びカンラン石の希ガス同位体組成(2004年) - 工藤康晴、松本拓也、松田准一、2017年3月閲覧
  6. ^ a b 出典 : [Volcanic and Seismic Hazards on the Island of Hawaii] (1990) - USGS、2017年3月閲覧
  7. ^ a b c d 出典: ハワイ島キラウェア火山イーストリフトゾーンにおける溶岩流表面風化と植生の回復過程(2015年) - 磯望ら、2017年3月閲覧
  8. ^ a b 出典: Hawaiian Volcano Observatory - USGS
  9. ^ 出典 : Wright. T. H. ほか,1992、Tilling, R. I. ほか
  10. ^ a b 出典 : 群馬大学 早川由紀夫のツイート、2017年3月閲覧
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]