クレ環礁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
クレ環礁の位置(太平洋内)
クレ環礁
クレ環礁
太平洋におけるクレ環礁の位置

座標: 北緯28度25分 西経178度20分 / 北緯28.417度 西経178.333度 / 28.417; -178.333

クレ環礁の衛星画像
Green Islandの空撮写真

クレ環礁(クレかんしょう、Kure Atoll、play [ˈkʊər]; ハワイ語: Mokupāpapa)はOcean Islandとも呼ばれる環礁で、北西ハワイ諸島ミッドウェー島から48海里 (89 km; 55 mi)離れた場所に位置する。特に目につく大きさの島は1つあるだけで、Green Islandと呼ばれている。自然が多く残され、様々な海鳥の生息地となっている。モンクアザラシアホウドリの繁殖地があるほかイカナゴの群れなども見られる。 短い滑走路と建物の一部が使われなくなり放置された状態で存在しているが、いずれもかつてアメリカ沿岸警備隊LORAN局として使用されていたものである。 研究員以外は住民がおらず半無人島となっている。独立した未組織地域英語版の一つミッドウェイ島の一部として州の残り部分からは分離されているが、政治的にはハワイの一部である。

解説[編集]

クレ環礁は、国際日付変更線の東方約87海里 (161 km; 100 mi)にあり、世界で最も北にある環礁である。 幅約10km(6マイル)のほぼ円形をした堡礁で、浅い潟湖といくつかの島嶼から構成されている。 陸地の総面積は86.237ヘクタール (213.096エーカー)で、そのうち南東部のGreen Island[1]が77.685ヘクタール (191.964エーカー)を占めている。 海岸には多くのハワイモンクアザラシMonachus schauinslandi)が上陸している[2]

地質学的歴史[編集]

クレ環礁の地質学的歴史は概ねミッドウェー島と似ているが、ダーウィンポイント英語版と呼ばれる場所により近い。 このポイントの緯度では様々な物理的力によるサンゴ礁が成長する速度と消失する速度とが丁度等しくなっている。 太平洋プレートの動きによってクレ環礁はゆっくりと北西に向かって移動し続けているが、水の温度がサンゴとサンゴ藻の成長にとって冷たすぎるため、サンゴ礁はアイソスタシーによる山の沈降分を埋め合わせるだけの成長量を維持できず、水没しつつある。 想定外の地形進化や地球温暖化がなければ、他の火山の一員となり始め、やがて天皇海山群を構成するサンゴ礁の頂上のみが水面上に残った地形となっていく。なお天皇海山群を構成する地形は現在では全て海山となっている[2][3]

参考文献[編集]

  1. ^ U.S. Geological Survey Geographic Names Information System: Green Island
  2. ^ a b Safina, Carl (2003). Eye of the albatross : visions of hope and survival (1st Owl Books ed.). New York: H. Holt. ISBN 9780805062298. https://books.google.com/books?id=PhcJn_U-chsC 2015年2月19日閲覧。. 
  3. ^ Kure Atoll (Moku Pāpapa)”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2015年2月3日閲覧。