ガーンジー郡 (オハイオ州)

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オハイオ州ガーンジー郡
オハイオ州ガーンジー郡の紋章
郡章
ガーンジー郡の位置を示したオハイオ州の地図
郡のオハイオ州内の位置
オハイオ州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1810年1月31日[1]
郡名の由来 ガーンジー
郡庁所在地 ケンブリッジ
最大都市 ケンブリッジ
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

1,368 km2 (528.30 mi2)
1,353 km2 (522.25 mi2)
16 km2 (6.05 mi2), 1.15%
人口
 - (2010年)
 - 密度

40,087人
30人/km2 (76.8人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.guernseycounty.org

ガーンジー郡: Guernsey County)は、アメリカ合衆国オハイオ州の西部に位置するである。2010年国勢調査での人口は40,087人であり、2000年の40,792人から1.7%減少した[2]郡庁所在地ケンブリッジ市(人口10,635人[3])であり、同郡で人口最大の都市でもある。

ガーンジー郡はその全体でケンブリッジ小都市圏を構成している。郡名はイギリス海峡に浮かぶガーンジー島に因んで名付けられた。この島から多くの初期開拓者が移って来ていた。

歴史[編集]

ガーンジー郡はアパラチア山脈の麓丘陵部にあり、1810年にマスキンガム郡から分離して設立・組織化された。最初の郡域は広かったが、その後の隣接郡の創設によって狭くなり、1851年に現領域が確定した。

ガーンジー郡はガーンジー島レ・デュヴォー出身のトマ・オジエによって名付けられた。ナポレオン戦争のとき、ガーンジー島にはロシア兵6,000人が駐屯した。ロシア軍は食料が十分ではなかったので、窃盗に走ることも多く、地元民とロシア兵の間ではかなりの摩擦が生じた。ある日の午後、自分の畑で鳥を撃っているときに、オジエは彼の果樹園でリンゴを盗んでいたロシア兵と遭遇した。オジエは散弾銃でロシア兵を撃ち、ロシア兵はリンゴを落として逃亡した。オジエはその兵士が逃げる際に乗り越えた壁に血痕を認めたが、大したことではないと考えた。その日遅く、オジエはその兵士が兵舎で死亡し、オジエのことを上官に伝えていたことを知った。

オジエは報復を恐れ、先ずジャージーに逃げ、その後フランスに渡り、さらにアメリカ合衆国に行く船に乗った。東海岸で暫く過ごした後、1808年にそこから西の、現在のオハイオに移住した。ここでいくらかの成功を収めた後、故郷のガーンジーに手紙を書いて、島民に移民を奨励した。現在のケンブリッジの町でガーンジーから移ってきた初期移民集団と合流した。オジーアが放浪していた間に家族の揺り籠を携行してきており、これが現在はアメリカン・レジオン英語版のケンブリッジ支部に収蔵されている[4][5]

地理[編集]

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は528.30平方マイル (1,368.3 km2)であり、このうち陸地522.25平方マイル (1,352.6 km2)、水域は6.05平方マイル (15.7 km2)で水域率は1.15%である[6]

隣接する郡[編集]

人口動態[編集]

人口推移
人口
18103,051
18209,292204.6%
183018,03694.1%
184027,74853.8%
185030,4389.7%
186024,474−19.6%
187023,838−2.6%
188027,19714.1%
189028,6455.3%
190034,42520.2%
191042,71624.1%
192045,3526.2%
193041,486−8.5%
194038,822−6.4%
195038,452−1.0%
196038,5790.3%
197037,665−2.4%
198042,02411.6%
199039,024−7.1%
200040,7924.5%
201040,087−1.7%
quickfacts[7]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 40,792人
  • 世帯数: 16,094 世帯
  • 家族数: 11,233 家族
  • 人口密度: 30人/km2(78人/mi2
  • 住居数: 18,771軒
  • 住居密度: 14軒/km2(36軒/mi2

人種別人口構成

言語による構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 26.2%
  • 18-24歳: 7.9%
  • 25-44歳: 27.5%
  • 45-64歳: 24.0%
  • 65歳以上: 14.5%
  • 年齢の中央値: 38歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 94.5
    • 18歳以上: 91.4

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 32.4%
  • 結婚・同居している夫婦: 53.9%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 11.4%
  • 非家族世帯: 30.2%
  • 単身世帯: 26.1%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 11.2%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.50人
    • 家族: 3.00人

収入[編集]

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 30,110米ドル
    • 家族: 35,660米ドル
    • 性別
      • 男性: 30,142米ドル
      • 女性: 20,804米ドル
  • 人口1人あたり収入: 15,542米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 16.0%
    • 対家族数: 12.9%
    • 18歳未満: 21.5%
    • 65歳以上: 12.3%
ガーンジー郡図

郡区[編集]

ガーンジー郡は下記19の郡区に分割されている。

  • アダムズ
  • ケンブリッジ
  • センター
  • ジャクソン
  • ジェファーソン
  • ノックス
  • リバティ
  • ロンドンデリー
  • マディソン
  • ミルウッド
  • モンロー
  • オックスフォード
  • リッチランド
  • スペンサー
  • バレー
  • ワシントン
  • ウェストランド
  • ホィーリング
  • ウィルズ

都市[編集]

[編集]

  • バイズビル
  • カンバーランド
  • フェアビュー
  • ロアシティ
  • オールドワシントン
  • プレザントシティ
  • クエーカーシティ
  • セイルスビル
  • セネカビル

未編入の町[編集]

  • バーミンガム
  • バッファロー
  • ダーウェント
  • キンボルトン
  • キプリング

脚注[編集]

  1. ^ Ohio County Profiles: Guernsey County” (PDF). Ohio Department of Development. 2007年4月28日閲覧。
  2. ^ Quickfacts.census.gov - Guernsey County - accessed 2011-12-06.
  3. ^ Quickfacts.census.gov - Cambridge, Ohio - accessed 2011-12-06.
  4. ^ Chapter XIII, Golden Guernsey by Alfred S. Campbell, D.Kemp & Company New York 1938
  5. ^ Guernsey County Rootsweb page
  6. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
  7. ^ quickfacts

外部リンク[編集]

座標: 北緯40度03分 西経81度30分 / 北緯40.05度 西経81.50度 / 40.05; -81.50