オムニノーバ・マルチライダー

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オムニノーバ・マルチライダー
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OmniNova-Multi-Rider-Kanachu-Chi104-rear.jpg
神奈川中央交通/茅ヶ崎市

オムニノーバ・マルチライダーOmniNova Multi Rider)は、オムニノーバ・テクノロジー社が製造していた小型ノンステップバスである。

概要[編集]

オムニノーバ・テクノロジー社はスウェーデン・ウッデヴァッラ(Uddevalla)に設立されたボルボ社の関連企業。マルチライダーはホイールベースが短いタイプの名称。ホイールベースが長く後輪2軸とした大型タイプOmniNova MaxiRider(オムニノーバ・マキシライダー)がある。マルチライダーは日本では日産ディーゼル(現・UDトラックス)の販売会社が輸入販売をおこない、コミュニティバスに採用されていたが、2002年のオムニノーバ社の経営破綻のため輸入が中止された。

その後、同じスウェーデンのコーチ・マニュファクチャリング・スウェーデン(コマン、CoMan)社が製造を引き継ぐことになった。日本への再参入も視野に入れている[1]

車両仕様[編集]

ルノールノー・マスターと共有する前輪駆動シャーシを利用し、オムニノーバ社がFRP製車体を架装し、全長は6.22m、全幅2.13m、全高2.8m。前面はベース車のキャブ部分がそのまま使用されたサイズでフルサイズバンの大きさ。側面窓は上下に分かれているのが特徴である。また、客室部分は全面的にノンステップ化されている。定員例として2扉仕様は座席数13(跳ね上げ式席4)、立席11、乗員1名の25名、前扉のみの場合は2席増えて27名乗りとなる。

シャーシは全輪独立懸架式エアサスペンションを装備しており、ニーリング機構も備えている。エンジンはルノーSOF1M型2.8リッター直4ターボインタークーラーディーゼル114PS(84kW)で、トランスミッションは5速MT。同型でCNGエンジン仕様も用意された[2]

コマン社に移管されて後、2010年にモデルチェンジされた車両からは、ベース車をルノー・マスターからフィアット・デュカートFiat Ducato)に変更し、許容GVWが増加している。6.7m級のマルチライダーのほか、後2軸にして定員を増やした全長8m級の「マキシライダー」や9m級の「XLライダー」もラインナップされている[1]。また、EV仕様の開発も進められており2011年から2012年にかけて投入予定とされた[1]

日本での導入実績[編集]

2000年大阪市コミュニティバスの運行を企画し、大阪市営バスにおいてかつて運行していた赤バスで使用するために採用した。近畿日産ディーゼル(日産ディーゼル販売子会社、現・UDトラックスジャパン)が輸入し20台が使用された。ベースシャーシがルノー製ということで、当時関係があった日産ディーゼルから発売されることになった。大阪市は2002年の路線再編に当たり、赤バス路線を拡充。その際に50台のマルチライダーが追加輸入され、計70台となった[3]。赤バスが導入したマルチライダーは日本国産バスに比べ、故障が非常に多く発生したとの報告がされている(詳細は「赤バス#車両」を参照)。

導入事業者・自治体[編集]

注釈・出典[編集]

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  1. ^ a b c バスラマ・インターナショナル No.128 2011年10月 ぽると出版 ISBN 978-4-89980-128-3 P.84・85
  2. ^ 日本にもデモ車が輸入された。スペックは、エンジンが直4無過給106PS(78kW)で、屋根上に300リッターの燃料容器を搭載。定員例は前扉仕様で22名とされる。(出典:年鑑バスラマ2001-2002年版(2001年発行) P.10および45 ぽると出版 ISBN 4-89980-002-9
  3. ^ オムニノーバ社が2002年に経営破綻、マルチライダーの製造は終了したことによって、2005年の第3次拡充の際にはメルセデスベンツ・T1Nをベースとしたミニバスが導入された。マルチライダーは2012年に日本国産車の日野・ポンチョに置き換えられた。
  4. ^  広報ひらど 2014年1月号 23ページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]