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イカルイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イカルイト

ᐃᖃᓗᐃᑦ
左上より:ジョーミー・ヒルからの市街地、イカルイト・ウォーターフロント、オーロラ、イカルイト空港旧ターミナル、聖ユダ教会聖堂
左上より:ジョーミー・ヒルからの市街地、イカルイト・ウォーターフロント、オーロラ、イカルイト空港旧ターミナル、聖ユダ教会聖堂
イカルイトの位置(ヌナブト準州内)
イカルイト
イカルイト
イカルイトの位置
イカルイトの位置(カナダ内)
イカルイト
イカルイト
イカルイト (カナダ)
座標:北緯63度44分58秒 西経68度31分18秒 / 北緯63.74944度 西経68.52167度 / 63.74944; -68.52167[1]座標: 北緯63度44分58秒 西経68度31分18秒 / 北緯63.74944度 西経68.52167度 / 63.74944; -68.52167[1]
カナダ
準州 ヌナブト
地方行政区 クィキクタアルク
準州議会 Iqaluit-Manirajak
Iqaluit-Niaqunnguu
Iqaluit-Sinaa
Iqaluit-Tasiluk
入植 1942年
村制施行 1974年
町制施行 1980年
市制施行 2001年4月19日
創設者 Nakasuk
政府
 • 種別 イカルイト市議会
 • 市長 Solomon Awa
 • ヌナブト準州議員 Gwen Healey Akearok
David Akeeagok
Janet Brewster
George Hickes
 • 庶民院議員 Lori Idlout
面積
(2021年)[5]
 • 合計 51.58 km2
 • 人口重心 10.48 km2
標高 30 m
人口
(2021)[5]
 • 合計 7,429人
 • 密度 144.0人/km2
 • 人口重心
6,991人
 • 人口重心密度 667.0人/km2
族称 Iqalummiut
等時帯 UTC−05:00 (EST)
 • 夏時間 UTC−04:00 (EDT)
郵便番号
X0A 0A1, X0A 0H0, X0A 1H0, X0A 2H0, X0A 3H0
市外局番 867
市内局番 222 (mobile), 975, 979
GNBC Code OATRP[1]
ウェブサイト iqaluit.ca ウィキデータを編集
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写真左上45度の方向が北で、画面の全域を占める島がバフィン島。島の南東側にある3つの半島のうち、北から2番目と3番目の半島に挟まれた海域がフロビッシャー湾で、湾の最深部の北岸にイカルイトの街が広がる。

イカルイト(Iqaluit, イヌクティトゥット語: ᐃᖃᓗᐃᑦ)は、カナダバフィン島南部、フロビッシャー湾の奥に位置する都市。ヌナブト準州準州都である。2011年時点の人口は6,699人で、住民の約6割はイヌイットである。かつては湾の名前を取ってフロビッシャー・ベイ (Frobisher Bay) という市名であったが、1987年に現在の名称に改められた。1999年4月1日にノースウェスト準州から分割される形でヌナブト準州が設立されると、その準州都となった。クィキクタアルク地域 (Qikiqtaaluk Region) の首府でもある。

トロントモントリオールからの航空機の定期便もあり、現在[いつ?]急速に成長している都市のひとつである。2010年2月5日には主要国首脳会議が開催された。

歴史

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イカルイトの都市としての歴史は新しく、最初の常住者は1942年アメリカ軍の航空基地が置かれた際にガイドを務めたイヌイット、ナカスク (Nakasuk) であった。それ以前は、この一帯は長くイヌイットたちの野営地や漁場であった。イヌイットたちはこの地を「大量の魚」を意味するイカルイトと呼んでいたが、アメリカ人・カナダ人は付近の湾にちなんでこの地に建設した都市をフロビッシャー・ベイと名付けた。

やがて1949年ハドソン湾会社がこの地に移転すると、フロビッシャー・ベイの人口は急増した。1950年代中盤に入ると遠距離早期警戒線 (DEW) の基地が設置された関係で、建設労働者や軍人などがこの地へ移住してくるようになった。また、基地のもたらす雇用や医療サービスを求めてイヌイットたちも町に移入してきた。1957年には、市の人口約1,200人のうち489人がイヌイットであった。1959年にはカナダ政府がフロビッシャー・ベイへのイヌイットの常住を進めるため、同地での常勤医師、学校、社会基盤を含む行政サービスを始めた。

1963年、アメリカ空軍は遠距離早期警戒線の軍事的価値の低下に伴い、フロビッシャー・ベイの基地を廃止した。しかし、カナダ政府は引き続きフロビッシャー・ベイに支局を置き、東部北極地方の行政の要とした。1964年には市議会の選挙が行われ、1979年には初めての市長が誕生した。

1987年1月1日、市名はアメリカ人によってつけられたフロビッシャー・ベイから、イヌイットたちが伝統的に用いていたイカルイトという名に正式に改められた。1995年12月にはノースウェスト準州から分割する形でのヌナブト準州の設置が決まり、イカルイトが州都に選ばれた。1999年4月1日に正式にヌナブト準州が成立すると、イカルイトは正式にその州都になった。2001年4月19日には、イカルイトはカナダの正式な市となった。

地理

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City hall of Iqaluit.
イカルイトの行政庁舎
Winter view city of Iqaluit.
真冬のイカルイト市街地風景

イカルイトの総面積は52.50 km²、人口密度は127人/km²である。

イカルイトは北緯63度45分0秒 西経68度31分0秒 / 北緯63.75000度 西経68.51667度 / 63.75000; -68.51667に位置している。北極圏よりわずかに南ではあるが、付近を寒流ラブラドル海流が流れているため、カナダ国内の同緯度の地域に比べ、1年を通じて気温が低い。夏の平均気温は10℃を下回りケッペンの気候区分ではツンドラ気候 (ET) に属する。樹木は育たず、露天での農耕は不可能である。

イカルイトからバフィン島内陸部、北西方向へ150 km進むと、南北100 km、東西80 kmに及ぶ島内で2番目に広い湖 Angmakjuak に達する。湖から流出する河川は長経10 kmほどのジョーダン湖 (Jordan) を経由し、イカルイトの南西2 kmの地点でフロビッシャー湾に流れ込む。イカルイトはフロビッシャー湾に直接接してはおらず、湾に存在する無数の小規模な湾に面している。奥行き3.5 km、最大幅3 km程度の小さな湾である。市街は北西から南東に延びる。長さ6 km、幅1 kmほどの地域にのみ建築物が広がる。公共投資が行き届いており、整備された道路に沿って住居や各種施設が並ぶ。都市の形状は不規則で、街路も複数の曲線をゆるやかに組み合わせた網の目を形成している。

気候

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イカルイト(イカルイト空港、1981年 - 2010年平均)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 3.9
(39)
5.7
(42.3)
4.0
(39.2)
7.2
(45)
13.3
(55.9)
21.72
(71.1)
26.1
(79)
25.5
(77.9)
17.2
(63)
7.3
(45.1)
5.6
(42.1)
3.4
(38.1)
26.1
(79)
平均最高気温 °C°F −22.8
(−9)
−23.3
(−9.9)
−18.3
(−0.9)
−9.4
(15.1)
−1.2
(29.8)
6.8
(44.2)
12.3
(54.1)
10.5
(50.9)
5.2
(41.4)
−1.0
(30.2)
−8.3
(17.1)
−17.0
(1.4)
−5.6
(21.9)
日平均気温 °C°F −26.9
(−16.4)
−27.5
(−17.5)
−23.2
(−9.8)
−14.2
(6.4)
−4.4
(24.1)
3.6
(38.5)
8.2
(46.8)
7.1
(44.8)
2.6
(36.7)
−3.7
(25.3)
−12.0
(10.4)
−21.3
(−6.3)
−9.3
(15.3)
平均最低気温 °C°F −30.9
(−23.6)
−31.7
(−25.1)
−28.1
(−18.6)
−18.9
(−2)
−7.6
(18.3)
0.5
(32.9)
4.1
(39.4)
3.6
(38.5)
−0.1
(31.8)
−6.4
(20.5)
−15.8
(3.6)
−25.5
(−13.9)
−13.1
(8.4)
最低気温記録 °C°F −45.0
(−49)
−45.6
(−50.1)
−44.7
(−48.5)
−34.2
(−29.6)
−26.1
(−15)
−10.2
(13.6)
−2.8
(27)
−2.5
(27.5)
−12.8
(9)
−27.1
(−16.8)
−36.2
(−33.2)
−43.4
(−46.1)
−45.6
(−50.1)
降水量 mm (inch) 19.7
(0.776)
18.7
(0.736)
18.7
(0.736)
27.5
(1.083)
29.2
(1.15)
33.0
(1.299)
51.9
(2.043)
69.5
(2.736)
55.2
(2.173)
33.3
(1.311)
27.2
(1.071)
19.9
(0.783)
403.7
(15.894)
降雪量 cm (inch) 21.7
(8.54)
21.0
(8.27)
21.6
(8.5)
31.5
(12.4)
27.6
(10.87)
9.3
(3.66)
0.0
(0)
0.9
(0.35)
13.2
(5.2)
29.4
(11.57)
29.7
(11.69)
23.4
(9.21)
229.3
(90.28)
平均降雨日数 (≥0.2 mm) 0.0 0.1 0.0 0.3 1.4 7.4 12.7 16.7 10.6 2.2 0.3 0.0 51.6
平均降雪日数 (≥0.2 cm) 12.2 11.6 12.7 13.4 12.0 3.9 0.1 0.5 7.2 13.7 13.8 12.3 113.5
湿度 65.3 64.6 65.4 72.8 76.4 72.6 69.4 72.6 75.6 78.1 76.6 71.5 71.7
平均月間日照時間 32.4 94.0 172.2 216.5 180.5 200.2 236.8 156.8 87.9 51.4 35.6 12.6 1,476.8
出典:[7]

交通

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Iqulit airport (YFB) terminal building
イカルイト空港ターミナルビル

イカルイトは寒冷地の離島であるバフィン島に位置するため、1年を通して利用できる他地域との交通手段は航空機に限られる。近代的なイカルイト空港(Iqaluit Airport, IATA空港コード:YFB)が玄関口となっており、トロントモントリオールからのエア・カナダの便がある。町の中央部から北西部にかけ、街路と並行に長さ2,700 mの滑走路が延びる。

航空機のほかには船舶の便もあるが、周囲の海が氷結しない夏季に限られている。港湾施設は簡素であり、垂直にフロビッシャー湾に突き出す長さ250 mの接岸用の岸壁が唯一の設備である。

脚注

[編集]
  1. ^ a b “Iqaluit” (英語). Geographical Names Data Base. Natural Resources Canada. 2026年2月15日閲覧.
  2. ^ Municipal Election Results 2019–2020” (pdf) (英語). Elections Nunavut. 2022年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月29日閲覧。
  3. ^ 2021 General Election” (pdf) (英語). Elections Nunavut. 2023年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月29日閲覧。
  4. ^ Iqaluit City Council” (英語). 2022年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月29日閲覧。
  5. ^ a b Census Profile, 2021 Census of Population - Profile table Iqaluit, City (CY) Nunavut [Census subdivision and Iqaluit Nunavut [Population centre]]” (英語). Statistics Canada (2024年8月2日). 2025年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月7日閲覧。
  6. ^ 空港の標高。Canada Flight Supplement. Effective 0901Z 29 March 2018 to 0901Z 24 May 2018
  7. ^ 1981 to 2010 Canadian Climate Normals station data IQALUIT A” (英語). カナダ環境省. 2014年8月8日閲覧。

外部リンク

[編集]