アメリカン・ヒーロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

UFO時代のときめき飛行 アメリカン・ヒーロー』(The Greatest American Hero) は、1981年から1983年まで3シーズン、パイロット版+全42話が制作されたアメリカ特撮コメディドラマのテレビ番組。日本では日本テレビ系「水曜ロードショー」で1982年8月25日『全米熱狂〝アメリカン・ヒーロー〟痛快初登場 ワンダーフライト 飛べ!スーパーマンを超えて…』の邦題でパイロット版が放映。翌週、8月29日、日曜夜10時30分枠から『UFO時代のときめき飛行 アメリカン・ヒーロー』の邦題でTVシリーズ(日本語吹き替え版)が放送された(関東では途中から土曜の昼間に不定期放送となる)。

人気はあったもののほとんど再放送されていない作品であったが、2004年8月にDVD-BOXがリリースされた。2006年7月10日より、AXNにて再放送されていた。2009年には、Gyaoで期限付きで、字幕版のパイロット版+42話が無料配信された(DVD特典の「アメリカン・ヒロイン」は配信なし)。

ストーリー[編集]

主人公ラルフ・ヒンクリーは平凡な高校教師であるが、妻とは離婚訴訟中で、一人息子の親権を争っている。そんなある日。その場に居合わせたFBI捜査官のビル・マックスウェルと共に、突然UFOと遭遇し、胸に漢字の「中」に似たシンボルのついたいスーパースーツを与えられ、世の正義を守るために悪と戦えと告げられる。

混乱したラルフはスーツの取扱説明書を無くしてしまい(UFOと遭遇した場所から立ち去るときに落とす)、手探りでスーパーマン稼業をはじめることとなってしまった。そんな彼の秘密を共有し、助けるのはFBI捜査官のビルと、美人弁護士の恋人パムのふたり。

スーパースーツの能力[編集]

上記の様に、取扱説明書を無くしてしまった為、このスーパースーツがどのような能力を持っているのか分からなかったが、ストーリーが進むにつれ、少しずつ能力が判明していった。

飛行
空を飛ぶ事が出来る力。最初はどうしたら飛ぶのか分からなかったが、偶然出会った子供から、アニメを元にしたアドバイスをされ、飛べるようになった(三歩助走をつける)。ただし、飛び方は自己流なのでバランスが悪く、飛んでいる間の姿勢や高度なども不安定である。
勿論、着地はいつも失敗。
目的地まで一度で飛べるとは限らない。
怪力
最初から判明していた能力。乗用車を片手で軽々持ち上げる。
ただし、OPにもあるが壁に体当たりしても半壊させるにとどまり、自分もダメージを受ける等散々な事も。
高速移動
常人を遥かに超えるスピードで移動する能力。作中では走っていると言うより、歩いているように移動する。
透視
物体を透かして見る能力。
サイコメトリー
対象とする人物の持ち物から、残留思念を読み取る。
透明化
体を透明にする事が出来る能力。ただし、自分の意思に反して突然解除される事がある。
耐弾性
スーツを着用している間、弾丸を弾き飛ばす程の強固な防御力を得る。
発火
物を燃やすことが出来る。但し、狙った対象とは別のもの。
縮小
本人と手荷物を1cmくらいのサイズに縮小できる。なお、縮小状態から戻る際に手放していた手荷物は、元のサイズには戻らない。このために再びもらった取扱説明書をまた無くしてしまう。

これらのスーツの能力は、スーツの上から衣服を着用していると発現出来ない。その為、派手な色も手伝って使用時は時と場所を選ぶ。

登場人物[編集]

ラルフ・ヒンクリー
演:ウィリアム・カット、吹替:富山敬
主人公。問題児ばかりの特別学級を受け持つ、熱心だが平凡な高校教師。バツいち子持ちで、養育権について係争中。少年時代はテレビ西部劇『ローン・レンジャー』の大ファンで、主演のクレイトン・ムーアを敬愛していた。
パム・デビッドソン
演:コニー・セレッカ、吹替:戸田恵子
美人弁護士。ラルフの恋人。のちにラルフと結婚し「パム・ヒンクリー」となる。
ビル・マックスウェル
演:ロバート・カルプ、吹替:小林修
FBI捜査官。ドッグフードをおやつ代わりに食べる。
ロンダ・ブレーク
演:フェイ・グラント、吹替:土井美加
ラルフの教え子。
トニー・ビリカーナ
演:マイケル・パレ、吹替:井上和彦
ラルフの教え子。
パコ・ロドリゲス
演:ドン・セルバンテス、吹替:塩屋翼(第17話~)

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

放送リスト[編集]

SPパイロット版(邦題:ワンダーフライト)(UFOにスーパースーツを貰う話)

  1. 「強烈殺人カーVSずっこけUFOマン」
  2. 「もう大変!!消えたジェット戦闘機とボク自身」
  3. 「落ちこぼれ高校生のスパイ大作戦」
  4. 「熱中先生!潜水艦に激突」
  5. 「僕はいつの日もTVヒーローに夢中」
  6. 「つっぱりトニー君の放火そう動」
  7. 「泣くなよ!FBI!!君は無冠の英雄」
  8. 「強投ヒンクリー!!快速300Km火消し投手」
  9. 「翔べラルフ破滅の黄昏へ!気分はもう核戦争」
  10. 「50年前空駆けたもう一つの赤いスーツ」
  11. 「国境の町を襲う大暴れ山猫爆走集団」
  12. 「僕とパムと毒ガス男 恋のロックのリズムで」
  13. 「熱中先生 妖館で4次元怪獣と遭遇」
  14. 「落盤!!血を待つ罠!失われた金鉱の悲劇」
  15. 「戦争の犬たち!舞い降りた細菌戦特攻隊」
  16. 「激突!核ジャック列車作戦」
  17. 「フシギ、未来が見える!?撃墜されたマル秘試験機」
  18. 「熱中先生VS催眠術軍団!地獄へのシナリオ」
  19. 「サーカスの人気者!風切って人間大砲ラルフ」
  20. 「宇宙ギャング 電気怪獣の猛襲」
  21. 「炎暑バージン諸島!美女に迫る密林の斬首刑」
  22. 「熱帯 魔の三角海域 ビキニ少女を襲う恐竜!!」
  23. 「ラルフのスキー天国」
  24. 「熱中先生VS出戻り殺人鬼!!」
  25. 「少女誘拐25万ドル事件」
  26. 「走れ怪傑UFOマン」
  27. 「キャプテンベリーバスター&熱中先生」
  28. 「ハワイから来た花婿」
  29. 「老兵マックスウェル 命をかけた恋」
  30. 「使用説明書!! ETからラルフの手へ」
  31. 「ラルフ突進!逆転の怪力タッチダウン」
  32. 「恐怖の脱出劇!炎に包まれた魔術師の謎」
  33. 「親友ビル死す!?異常な生物学者たちの島」
  34. 「ラルフ結婚す!!(前編)」
  35. 「ラルフ結婚す!!(後編)」
  36. 「デスペラードと荒野の馬泥棒」
  37. 「大統領選へ!人気キャスター野望の結末」
  38. 「衛星追跡作戦!天才少年のウォー・ゲーム」
  39. 「逃げる赤鬼!王子アハの迷路」
  40. 「リトル東京上空の30秒」
  41. 「絶叫ロッカー空中爆破!!」
  42. 「老兵ビル 青春の命燃やした独立戦争」
  • SPパイロット版(1982年8月25日『ワンダーフライト 飛べ!スーパーマンを超えて…』)と34話+35話(1983年8月24日『アメリカン・ヒーロー スペシャル'83 ラルフ結婚す!!』)の初回放送は、各々水曜ロードショー枠で放送。

裏話[編集]

  • スーパースーツの「中」のシンボルは、プロデューサーのスティーヴン・J・キャネルのデスクにあった持ち手の四角いハサミがモチーフであるとDVD特典で明かされている。意味はなく、アメリカ人の理解できない不可思議な印象を与えられれば何でもよかったとのこと。
  • 左右反転させても不都合が生じない対称形のシンボルは、映像の使い回しの多い低予算TVシリーズにおいて好都合であった。しかしラルフが腕時計を着けたまま飛び、それが左右入れ替わるカットはしばしば見られる。
  • ラルフの姓は当初ヒンクリー(Hinckley)であったが、ジョン・ヒンクリーによるレーガン大統領暗殺未遂事件を受け、放映開始間もなくハンリー(Hanley)に変更された。既収録分の「ヒンクリー」は「ラルフ」「ミスターH」に吹き替えられるなどし、姓がぼかされている。ただし日本語版では一貫してヒンクリーのままである。
  • スーパーマンとの類似により、DCコミックスの権利を持つワーナー・ブラザースから制作局ABCが訴えられた。しかし超人ヒーローの概念はすでに一般化しており、表現上も視聴者が混同するおそれはないとして、地方裁判所・第二巡回裁判所ともにこれを退けた。
  • 続編として1986年に「アメリカン・ヒロイン」(The Greatest American Heroine)が企画された。しかし諸事情によりTVシリーズ化出来ず、パイロット版が1本作られたのみでお蔵入りとなった。日本ではDVD特典として視聴可能である。

外部リンク[編集]

日本テレビ 日曜22時30分枠【当番組で海外ドラマ枠一時中止】
前番組 番組名 次番組
UFO時代のときめき飛行
アメリカン・ヒーロー(第1シーズン)
22:30-海外新事情
22:55-ミニ番組
23:00-ビッグイベントゴルフ
※日曜10:00から移動