アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

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アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
I, Tonya
Logo I, Tonya.svg
監督 クレイグ・ガレスピー
脚本 スティーヴン・ロジャース
製作 スティーヴン・ロジャース
マーゴット・ロビー
トム・アッカーリー
ブライアン・アンケレス
出演者 マーゴット・ロビー
セバスチャン・スタン
アリソン・ジャニー
音楽 ジェフ・ルッソ
撮影 ニコラス・カラカトサニス
編集 タティアナ・S・リーゲル
製作会社 ラッキーチャップ・エンターテインメント
クラブハウス・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗ネオン
日本の旗ショウゲート
公開 アメリカ合衆国の旗2017年12月8日(限定公開)
アメリカ合衆国の旗2018年1月19日(拡大公開)
日本の旗2018年5月4日
上映時間 121分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1100万ドル[2]
興行収入 世界の旗$20,852,885[3]
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アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(アイ トーニャ しじょうさいだいのスキャンダル、I, Tonya)は2017年アメリカ合衆国で公開された伝記映画である。監督はクレイグ・ガレスピー、主演はマーゴット・ロビーが務めた。

あらすじ[編集]

1991年全米フィギュアスケート選手権トーニャ・ハーディングはアメリカ人として史上初めてトリプルアクセルを成功させた。この偉業はトーニャの名前と共に不朽の業績として後世に語り継がれていくはずだった。しかし、1994年に事態は暗転する。リレハンメル五輪の選考会となる全米フィギュアスケート選手権で、トーニャはライバルのナンシー・ケリガンを襲撃して出場不能に追い込んだのである。この事件によって、トーニャの業績を正当に評価することが困難になってしまった。

悪戦苦闘しながらもキャリアを積み重ねていたトーニャが何故このような愚行に至ったのか。その影には幼少時からトーニャに言葉の暴力を振るってきた母親、ラヴォナの存在があった。

キャスト[編集]

製作[編集]

2016年3月21日、トーニャ・ハーディング役にマーゴット・ロビーが起用されたとの報道があった[4]。6月14日、クレイグ・ガレスピーが本作のメガホンを取ると報じられた[5]。10月21日、クラブハウス・ピクチャーズとラッキーチャップ・エンターテインメントが本作に出資すると報じられた[6]。12月12日、ミラマックスが本作の全米配給権を購入したと発表した[7]。13日、セバスチャン・スタンが本作に出演することになったという報道があった[8]。15日、アリソン・ジャニーの出演が決まった[9]。2017年1月9日、ポール・ウォルター・ハウザーが起用されたと報じられた[10]。同月中にはジュリアンヌ・ニコルソンの出演も決まった[11]。24日、ケイトリン・カーヴァー、マッケナ・グレイス、ボヤナ・ノヴァコヴィッチらが本作に出演する予定であると報じられた[12]

2017年1月下旬、本作の主要撮影がジョージア州メイコンで始まった[13]。スケートリンクでのシーンの撮影はメイコン・コロシアムで行われた[14]

公開[編集]

2017年9月8日、本作はスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されていた第42回トロント国際映画祭でプレミアを迎えた[15]。ミラマックスが売却した配給権をめぐって、ネットフリックスCBSフィルムズライオンズゲート、ネオンが激しい争奪戦を繰り広げたが、最終的にネオンが配給権を獲得した[16][17][18]

興行収入[編集]

2017年12月8日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に26万4155ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場20位となった[19]。2018年1月19日には公開規模が799館にまで拡大され、公開週末に286万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング13位となった[20]

評価[編集]

本作は第42回トロント国際映画祭で観客賞次点1位を獲得するなど極めて高い評価を得ている[21]第90回アカデミー賞では主演女優賞編集賞などでノミネートを受け、アリソン・ジャニー助演女優賞を受賞した。

映画批評家の評価[編集]

本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには250件のレビューがあり、批評家支持率は90%、平均点は10点満点で7.8点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「マーゴット・ロビーとアリソン・ジャニーの名演のお陰で、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は悲劇的な要素への目配せを忘れることなく、実際にあった物語の中にユーモアを見出している。」となっている[22]。また、Metacriticには44件のレビューがあり、加重平均値は77/100となっている[23]

フィギュアスケート・ジャーナリストの評価[編集]

本作ではハーディングは母親と元夫の両方から虐待を受ける無垢な被害者として描かれているが、リレハンメル五輪当時から現場でハーディングを取材してきたアメリカのベテラン記者たちの間では、本作で描かれているハーディングは彼女本人を知らない第三者が創り上げた虚像だという批判的な声が圧倒的である[24]。ノンフィクションライターの田村明子は、本作で強調されているほどハーディングがジャッジから冷遇され不当な評価を受けてきたとは思えないとしつつ、ケリガン襲撃事件は世間を揺るがせた事件ではあったがハーディングはコミュニティサービスという形で償いもすませており、その意味では事実はどうあれ本作のようにハーディングに同情的な視点で作られた映画もあっても良いのではないかとしている[24]

当事者の反応[編集]

ナンシー・ケリガンは「私はあの映画を見ていませんし、何か言うこともありません。」「自分の人生を生きるのに忙しいのです。」とコメントしている[25][26]。また、ラヴォナ・ゴールデンは「トーニャの目の前で酒を飲んだことはないし、日常的に暴力を振るっていたということもない」という主旨のコメントをしている[27]。本作の成功によりトークショーなどに登場したトーニャ・ハーディングは、映画の詳細はいくらか事実と違うと主張しながらも、自分に再びスポットライトが当たったことで嬉しそうであるという[24]

出典[編集]

  1. ^ I, Tonya”. 2017年10月14日閲覧。
  2. ^ How Margot Robbie Nailed Her Landing for 'I, Tonya'”. 2018年2月4日閲覧。
  3. ^ I, Tonya”. 2018年2月4日閲覧。
  4. ^ Margot Robbie Attached To Play Disgraced Ice Skater Tonya Harding In ‘I,Tonya’”. 2017年10月14日閲覧。
  5. ^ Craig Gillespie to Direct Tonya Harding Biopic Starring Margot Robbie (EXCLUSIVE)”. 2017年10月14日閲覧。
  6. ^ Len Blavatnik’s AI Film Boards Margot Robbie-Starrer ‘I, Tonya’”. 2017年10月14日閲覧。
  7. ^ Miramax Lands Margot Robbie As Tonya Harding Drama ‘I, Tonya’”. 2017年10月14日閲覧。
  8. ^ Sebastian Stan To Play Jeff Gillooly In ‘I, Tonya’”. 2017年10月14日閲覧。
  9. ^ Allison Janney to Play Tonya Harding’s Mother in ‘I, Tonya’ (EXCLUSIVE)”. 2017年10月14日閲覧。
  10. ^ Paul Walter Hauser Joining Margot Robbie In ‘I, Tonya’”. 2017年10月14日閲覧。
  11. ^ Margot Robbie’s ‘I, Tonya’ Adds Julianne Nicholson”. 2017年10月14日閲覧。
  12. ^ ‘I, Tonya’ Finds Its Nancy Kerrigan In Caitlin Carver; Mckenna Grace & Bojana Novakovic Also Cast”. 2017年10月14日閲覧。
  13. ^ The Tonya Harding movie starring Margot Robbie is filming in Macon, GA next week”. 2017年10月14日閲覧。
  14. ^ “I, Tonya” films in Macon, bringing ’90s vibe to Macon Coliseum”. 2017年10月14日閲覧。
  15. ^ Toronto Film Festival 2017 Unveils Strong Slate”. 2017年10月14日閲覧。
  16. ^ Toronto: Neon, 30WEST Land ‘I, Tonya’ With Margot Robbie”. 2017年10月14日閲覧。
  17. ^ Neon & 30WEST Land ‘I, Tonya’ For $5 Million – Toronto”. 2017年10月14日閲覧。
  18. ^ ‘I, Tonya’ Sells to Neon: Why Tonya Harding’s Story Is Taking Margot Robbie and Allison Janney Into Oscar Season”. 2017年10月14日閲覧。
  19. ^ December 8-10, 2017”. 2018年2月4日閲覧。
  20. ^ January 19-21, 2018”. 2018年2月4日閲覧。
  21. ^ Toronto: 'Three Billboards Outside Ebbing, Missouri' Captures Audience Award”. 2017年10月14日閲覧。
  22. ^ I, Tonya”. 2018年2月19日閲覧。
  23. ^ I, Tonya (2017)”. 2018年2月19日閲覧。
  24. ^ a b c 田村明子「真実はどこにある? 〜〈ケリガン襲撃事件〉から24年 “悲劇のヒロイン”トーニャ・ハーディングの過去と現在」『キネマ旬報』2018年5月下旬号、P96-97
  25. ^ Nancy Kerrigan Responds to 'I, Tonya' Movie”. 2018年1月18日閲覧。
  26. ^ Nancy Kerrigan has very little to say about ‘I, Tonya’”. 2018年1月18日閲覧。
  27. ^ Tonya Harding, mother give differing accounts of abuse, drinking”. 2018年1月18日閲覧。

外部リンク[編集]