まじかるキッズどろぴー

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まじかるキッズどろぴー
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ファミリーコンピュータ 
開発元 ビック東海
発売元 ビック東海
デザイナー 関友弓
S.KAGAWA
プログラマー T.ISHIHARA
岡田覚
蛭田浩二
音楽 横山清
加瀬正紀
人数 1人
メディア 2メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 199012141990年12月14日
アメリカ合衆国 1991011991年1月
その他 型式:日本 VIC-VF
アメリカ合衆国 NES-VF-USA
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まじかるキッズどろぴー』 (MAGICAL DOROPIE[2]) は、1990年12月14日ビック東海から発売されたファミリーコンピュータアクションゲーム

後に携帯電話ゲームとして移植もされている[3]

日本国外では『The Krion Conquest』(ザ・クリオン・コンクエスト)というタイトルで発売された。日本版と日本国外版の主な違いは、ビジュアルシーンがオープニングのみである点と、表現上の制限から、ステージクリア時に現れる六芒星魔法陣が表示されなくなっている点である。また、一部固有名詞も変更されており、ゲーム中のテキストからは、どろぴー→Francesca、悪玉帝国→Krion Empireという変更が確認できる。

概要[編集]

突如現れたロボット軍団「悪玉帝国」から世界を救うため、少年「カゲマル」に召喚された魔女「どろぴー」。 プレイヤーはどろぴーを操作し、6種類の魔法を駆使して、1ステージ3エリア+ボス戦からなる全5ステージを、ステージ1から順に攻略していく。

本作はオープニングやステージ間に豊富なビジュアルシーンが挿入されるなど、ファミリーコンピュータのゲームとしては挑戦的な試みがなされている。しかし同じアクションゲームであることを考慮しても、武器の切替・敵のアルゴリズムといったゲームシステムから、BGM効果音・グラフィックの雰囲気に至るまで『ロックマンシリーズ』(特にファミリーコンピュータでの作品、以下『ロックマン』)の影響が強く見受けられる[3]。そのため、ゲーム雑誌等において「ロックマンもどき」と紹介されることが多い[4]。しかし、それまで『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』(1988年)の特殊武器でしか採用されていなかった溜め打ちシステムを『ロックマン4 新たなる野望!!』(1991年)に先んじて通常弾に導入したり、画面全体に有効な攻撃を『ロックマン4』に先んじて導入したりするなど、独特な進化も見受けられる。なお溜め撃ちシステム自体は、アーケードにて稼働されたジャレコの『フォーメーションZ』(1984年)まで遡ることができる。

ゲーム内容[編集]

攻撃魔法[編集]

全ての魔法は最初から所持されている。また、『ロックマン』の武器エネルギーのような、システムによる回数制限は存在しない。なお、カッコ内は武器を選択した際のどろぴーの服の色である。

ノーマル(赤)
まっすぐ飛ぶ弾を発射する。上方向に撃つことも可能。通常の連射性能は『ロックマン』より低め。ボタンを押し続ける事により、威力の高い溜め撃ちが可能。『ロックマン』と異なり、中途半端なチャージでは弾が発射されない。
ファイア(ピンク)
選択してメニューを閉じると火の鳥が出現し、攻撃演出の後に画面中の全ての敵にダメージを与える。使用するとライフが4ポイント減少する。ライフが4ポイント以下の場合は、全体攻撃は発動しない。全体攻撃発動後はノーマルと同じ弾を発射出来る。ただし、溜め撃ちは出来ない。
フリーズ(水色)
通常弾はノーマルと同じだが、溜め撃ちによって敵を一定時間凍結させる弾を発射する。凍結中の敵には接触してもダメージを受けず、通過する事が出来る。
レーザーボール(黄緑)
通常弾が斜め上に発射され、壁で反射するレーザーボールになる。溜め撃ちは出来ない。
シールド(オレンジ)
通常弾はノーマルと同じだが、溜め撃ちによって、その場の前方に敵の弾を消すシールドを作る。シールドは一定時間で消滅する。
ブルーム(紫)
飛行アイテムの魔法のホウキを前方に出す。消費するエネルギーが無いので無制限に空を飛ぶ事が可能だが、移動方向は左右と上のみで、動き出すと停止が出来ず、壁に接触すると消滅するなど、操作には制約が多い。ホウキを出す他に、ノーマルと同じ弾も発射することができ、発射した方向にホウキを動かすことができる。ただし溜め撃ちは出来ない。ホウキに乗っている間も魔法を切り替えることが可能である。

隠しキャラ[編集]

タイトル画面でコマンドを入力する事で使用可能な隠しキャラクターが存在し、プレイヤーキャラクターを変更できる。相違点は服装のグラフィックのみで、攻撃方法や挙動、ステージ間のストーリービジュアルは通常のプレイ時と一切変わらない。ラスボスの機神帝との戦闘時になると通常のどろぴーに戻る。

また、一部アイテムもプレイヤーキャラクター変更に合わせて変更される。

なお、アクションパートグラフィックの顔部分はキャラごとに描き分けられておらず、カゲマルもどろぴーと同じ顔の描写になっている。

カゲマル
カゲマルを操作してプレイする事ができる。銃を使って各種攻撃を行い、どろぴー同様、選択武器によってカラーリングが変化する。ブルームの魔法で出現するホウキには、どろぴーのグラフィックで時々見られる水晶球のような物がセットされている。
どろぴー別コスチューム
ベレー帽とパーカーコートを着用した、カジュアルなスタイルのどろぴー。ブルームの魔法はホウキの替わりにハートの矢を出現させる。本体、ブルームに加え、1upアイテムのグラフィックも別の物が用意されている。

ステージ構成[編集]

ステージ1
近代都市。エリア1、2は地下道で、エリア3がその奥にある悪玉帝国基地という構成になっている。
ステージ2
寒冷地に建設された基地。ステージ全体を通して、ほぼ全ての床が凍りついており、移動がしづらい。エリア2の最後に基地入り口を守る中ボスが居る。
ステージ3
水中基地。ステージ全体を通して水中を進む事になる。水中では地上に比べてジャンプが高い。この面のみ、ライフゲージの隣に酸素ゲージが表示される。酸素ゲージは水中に居ると減っていき、ゲージが0になると代わりにライフが減っていく。エリアの所々に空気のある空間が存在し、水中から飛び出すと酸素ゲージは全回復する。
ステージ4
都市上空に浮かぶ空中要塞。上方向へのスクロールが多く、ブルームの魔法で進む事が必須となる。
ステージ5
悪玉帝国の宇宙基地。容量の都合でステージがカットされた経緯があり、開始して少し進むと、すぐボス戦となる。

登場人物[編集]

主なキャラクター[編集]

どろぴー
このゲームの主人公。魔法の力に脅威を感じている悪玉帝国によって、魔法使いが封印される中、最後に残った魔女。最終ボスである極楽機神帝とは因縁がある。
カゲマル
悪玉帝国に対抗する魔法の力を探す為に雇われた傭兵。召喚アイテムを入手して帝国のロボットに追われていた所、召喚アイテムが起動し、出現したどろぴーに助けられる。
極楽機神帝
悪玉帝国のボス。かつて魔界を荒らし回った魔女だったが、どろぴーによって魔力を奪われ、人間界に封印されていた。その封印が原因で機械だらけの体となってしまったが、封印されて以来は静かに眠っていたらしい。しかし、封印されていた地を人間達に荒らされた事に怒り、新たな機械の力でロボット軍団を作り上げ、人間の世界に宣戦布告した。

ボスキャラクター[編集]

各エリアの最後にはボスが配置されており、ボスキャラを倒す事でステージクリアとなる。ステージ5以外は戦闘開始前に登場演出があり、その後に名称、パワー、スピード、必殺技名などが記されたスペック解説画面が表示される。

サンダーナイト
ステージ1のボス。全身がエネルギー粒子のような不定形物質で形成されており、エネルギー体に姿を変えて画面内を飛び回る攻撃を仕掛けてくる。人型の時以外はダメージを与えられない。
ユキマル
ステージ2のボス。悪玉帝国の小型ロボット(技名からすると、「チビマル」という名前のようである)数体が合体した、雪ダルマのような姿のロボット。合体分裂を繰り返して体当たり攻撃を仕掛けてくる。合体して人型になった時以外はダメージを与えられない。
アクアナイト
ステージ3のボス。人型ロボット形態から、潜行形態へ変形出来る水中用ロボット。潜行形態での突進や、魚雷で攻撃してくる。このボスも人型の時以外はダメージを与えられない。
スカイホーク
ステージ4のボス。空中に浮遊している大型のロボットで、スプライトではなくBGを利用して描かれている。弱点が狙いづらい所にあるので、魔法を駆使しないと倒せない。胴体側面のハンマーと、ボディ下部から発射されるミサイルで攻撃してくる。また、どろぴーがブルームの魔法を使って弱点を攻撃できる高さに居ると、突進して攻撃を阻んでくる。
名称不明
ステージ5の最初のボス。ゲーム中では名前が確認できない。ステージ1、2、3のボスに比べて大型の女性型ロボット。素早い動きで画面のあちこちに現れ、誘導弾を撒いて攻撃してくる。
偽どろぴー(正式名称不明)
上記の名称不明ボスを倒すと、破片が融合し、蒼いどろぴーになって再び襲ってくる。画面内をワープで動き回り、チャージノーマル弾と、レーザーボールで攻撃してくる。上記の隠しキャラを使用している場合は、そのキャラと同一の姿になる。
極楽機神帝
魔力を取り戻し巨大化した機神帝で、本作の最終ボス。掌から高威力、高速のエネルギー弾を撃って攻撃してくる。不安定な足場から、機神帝の体のあちこちに移動する攻撃ポイントを狙って戦う事になる。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 まじかるキッズどろぴー
元気トリキリゲームランチ
日本 200401142004年1月14日
ボーダフォンライブ!
Vアプリ
ビック東海 元気 ダウンロード - -

スタッフ[編集]

  • プログラマー:T.ISHIHARA、岡田覚、蛭田浩二
  • 音楽、効果音:横山清、加瀬正紀
  • ヘルパー、アシスト:きのとしや、H.ONDA、T.SUZUKI-A、T.SUZUKI-B
  • プログラム企画:関友弓、S.KAGAWA
  • スペシャル・サンクス:F.TAKADA、あさのくにのり、M.USAMI
  • カバーイラスト:ローレンス・フレッチャー(北米版)

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 23/40点[5]
Nintendo Power 3.4/5点[6]
ファミリーコンピュータMagazine 18.07/30点[1]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)[5]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.07点(満30点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.18 3.53 2.75 2.94 2.97 2.71 18.07

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 105頁。
  2. ^ タイトルロゴでの表記。
  3. ^ a b M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』40ページ
  4. ^ マイクロマガジン社刊 「GAME SIDE」Vol.15(2008年12月号)48ページより。
  5. ^ a b まじかるキッズどろぴ〜 まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月2日閲覧。
  6. ^ The Krion Conquest for NES(1990) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年7月2日閲覧。

外部リンク[編集]